キャンプ場の夜、テントの中でスマホを探して手探りしたことはありませんか。手のひらに収まる68gのライトが1つあるだけで、その不便はきれいに消えます。そのポジションを長いあいだ独占してきたのが、ゴールゼロのLighthouse Microシリーズです。
結論から言うと、2026年の今、買うなら「Lighthouse Micro Flash(4,950円・税込)」が第一候補です。フラッシュライト機能まで付いて68g、最大150ルーメン、低照度なら170時間灯り続けます。かつて定価の2〜3倍で取引されていた時期は終わり、正規代理店価格で普通に買えるようになりました。
この記事では、株式会社アスク(日本正規代理店)の公式スペックをもとに、現行モデルの違い、150ルーメンという明るさの実力、ランタン以外のラインナップ、2026年8月15日発売の新色、そして類似品との差までまとめます。カタログを見ただけでは判断しにくい「重さ19gの差が何を意味するのか」まで踏み込みます。
・Lighthouse Micro Flash/Charge/無印の3モデルの違いと定価
・150ルーメン・7〜170時間というスペックの実際の使いどころ
・Crush LightやTorch 500など、ランタン以外のラインナップ
・2026年8月15日発売の日本別注カラーと、限定色の歴史
・類似品との具体的な違いと、予算別の選び方
ゴールゼロとは何者か|2009年ユタ州で生まれた「電気を届ける」ブランド

キャンプ用品店で見かけるのは小さなLEDライトばかりですが、このブランドの出発点はまったく別のところにあります。まずは正体を押さえておきましょう。
始まりはコンゴでの体験だった
ゴールゼロは2009年、Robert Workmanによって設立されました。拠点は米国ユタ州ソルトレイクシティです。創業のきっかけは、開発途上国、とりわけコンゴ民主共和国での体験だったと公式に語られています。電気が通っていない場所に、持ち運べる電源を届ける。それが「Goal Zero」という社名に込められた出発点です。
創業から数年は非営利の形で運営され、携帯型のソーラー製品を専門に扱っていました。その後、2014年8月に米国の電力大手NRG Energyが買収し、消費者向け製品を持つ企業グループの一員になっています。キャンプギアのブランドというより、エネルギー企業の消費者向け部門と捉えたほうが実態に近い成り立ちです。
この背景を知っていると、製品ラインナップの偏りに納得がいきます。ソーラーパネル、ポータブル電源、モバイルバッテリー機能付きライト。すべて「電気をどう運ぶか」という一本の軸でつながっています。デメリットを挙げるなら、日本のキャンプ用品ブランドのような幅広い道具展開はなく、テントも焚き火台も作っていない点です。ギアを一式そろえるブランドではありません。
日本での窓口は株式会社アスク
日本国内の正規代理店は株式会社アスクです。製品スペック、取扱店舗、保証の窓口はすべてここに集約されています。購入前にスペックを確認するなら、アスクのGoal Zero製品ページが一次情報源になります。
正規代理店を経由しているかどうかは、実用面で差が出ます。リチウムイオン電池を内蔵した製品である以上、初期不良や充電不良が起きたときにサポート窓口があるかどうかは無視できません。並行輸入品やフリマアプリの中古品は、この保証の枠外に置かれます。
使い方としては、まず正規取扱店の店頭在庫を確認し、なければアスクの製品ページで型番(例:Lighthouse Micro Flashのブラックなら32005)を控えてから通販を探すのが確実です。注意点として、限定カラーは「数量限定のため販売店も限定」と明記されており、すべての取扱店に並ぶわけではありません。
本業はポータブル電源のYetiシリーズ
日本ではランタンの印象が強いブランドですが、主力製品はポータブル電源のYetiシリーズです。アスクが扱うモデルには、容量187WhのYeti 200Xと、容量3,032WhのYeti 3000Xがあります。187Whはスマホを十数回充電できる規模、3,032Whは家庭用の冷蔵庫を数時間動かせる規模で、想定する使い方がまったく異なります。
ソロキャンプで1泊、スマホとライトの充電だけなら200Xクラスで足ります。冬の車中泊で電気毛布を使う、あるいは停電時の備えとして家電を動かしたいなら、容量の桁が1つ上のモデルが必要になります。デメリットは価格と重量で、大容量モデルは持ち運びの現実性が下がります。
ポータブル電源そのものの選び方は、容量の考え方から出力ポートの見方まで別記事で整理しています。

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意外と知られていないけれど、ランタンは「おまけ」から始まった
実は、日本でゴールゼロの名前を有名にしたLighthouse Microは、ブランド全体で見れば主役ではありません。公式の位置づけはアクセサリカテゴリ、つまりソーラーパネルやポータブル電源と組み合わせて使う周辺機器です。本体のソーラーパネルではなく、別売のNomadシリーズから充電できる設計になっているのもそのためです。
この「おまけ」が日本でだけ突出して売れたのは、ソロキャンプ人気とサイズ感がかみ合ったからです。全長93mm、直径37.75mm、68g。テント内に吊るしても圧迫感がなく、ポケットに入れて移動できる。日本のキャンプスタイルに合致した結果、本国とは違うヒットの仕方をしました。
逆に言えば、明るさやランタンとしての完成度で他社を圧倒しているわけではありません。150ルーメンという数値は、同価格帯のLEDランタンとしては控えめです。それでも選ばれ続けているのは、サイズ・質感・拡張性のバランスによるもので、スペック表だけを見比べると理由が見えなくなります。
Lighthouse Micro Flashは4灯のLEDで360度を照らす構造です。焚き火の脇に置くより、テント内のループに吊るしてトップから照らすほうが本来の設計に合っています。反射で光が回り、影ができにくくなります。
現行ランタン3モデルのスペックを並べたら、差は「重さ19g」だった
Lighthouse Microには3つのバリエーションがあります。名前が似ていて混乱しやすいので、数値で整理します。
Lighthouse Micro Flash|68gでフラッシュライトも兼ねる主力
現行の中心はこのモデルです。定価は税込4,950円。最大150ルーメン、点灯時間は7〜170時間、重量68g、サイズは約93×37.75mm。バッテリーはリチウムイオンで9.62Wh(3.7V・2600mAh)、USB充電で約3.5時間で満充電になります。
「Flash」の名前どおり、ランタンモードに加えてフラッシュライト(懐中電灯)モードを備えた3モードが特徴です。輝度調節にも対応しているため、テント内では最小輝度、トイレまでの移動では先端のフラッシュライト、という使い分けができます。夜間にキャンプ場内を歩く場面で、この切り替えが効きます。
使いどころは明確で、ソロキャンプのテント内メイン照明、ファミリーキャンプのサブ照明、そして防災バッグの常備品です。デメリットは、モバイルバッテリー機能がない点。スマホを充電したい人は次のChargeを選ぶ必要があります。もう1つ、9.62Whという容量は決して大きくないため、最大輝度で使い続ければ7時間で空になります。
| 商品名 | Lighthouse Micro Flash |
| メーカー | Goal Zero(日本正規代理店:株式会社アスク) |
| 価格帯 | 4,950円(税込) |
| 重量 | 68g |
| サイズ | 約93×37.75mm |
| 素材・特徴 | 最大150ルーメン/点灯7〜170時間/9.62Whリチウムイオン/3点灯モード |
Lighthouse Micro Charge|19g重いだけでスマホが充電できる
定価は税込5,830円。最大150ルーメン、点灯時間7〜170時間、バッテリー9.62Wh(3.7V・2,600mAh)と、光まわりのスペックはFlashと同一です。違いは重量が87g、サイズが約112×37.75mmと約19mm長く、USB Type-Aの出力ポート(最大5W/5V・1.0A)を備えている点にあります。
差額880円と重量19gで、モバイルバッテリー機能が付くと考えると悪くない選択です。ただし2,600mAhという容量は、最近のスマートフォンを満充電にできる規模ではありません。出力も5Wと控えめで、緊急時に数十パーセント回復させる保険と考えるのが現実的です。ライトとして使えば、その分だけ充電に回せる電力は減ります。
向いているのは、登山やツーリングで荷物を1つでも減らしたい人、災害時の備えとして光と電源を1台にまとめたい人です。逆に、ポータブル電源やモバイルバッテリーを別に持っていく前提のオートキャンプなら、軽くて短いFlashのほうが扱いやすくなります。
Lighthouse Micro(無印)|すでに販売終了
シリーズの初代にあたるモデルで、公式サイト上では販売終了の扱いになっています。スペックは最大150ルーメン、点灯時間7〜170時間、重量68g、サイズ約93×37.75mm、バッテリー9.62Wh。Flashとの違いは点灯モードが2つ(フラッシュライト機能なし)である点です。
中古市場やフリマアプリでは今も流通しています。数値上はFlashとほぼ同じなので、フラッシュライトが不要で安く手に入るなら選択肢になります。ただし、リチウムイオン電池は使用しなくても経年で劣化するため、製造から年数の経った個体は点灯時間が公称値どおりに出ない可能性があります。
注意点として、販売終了品は正規のサポート対象から外れていく可能性があります。数百円の差なら、現行のFlashを新品で買うほうが結果的に安く済むケースが多くなります。買うなら、価格差が2,000円以上開いているときに限る、という線引きが目安です。
3モデルの数値をそのまま並べてみる
キャンプ&ナイフの教科書調べとして、公式スペックを1つの表にまとめました。光の性能はすべて同じで、差は「重さ・長さ・機能・価格」の4点に集約されます。
| 比較項目 | Micro Flash | Micro Charge | Micro(無印) |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 4,950円 | 5,830円 | 販売終了 |
| 重量 | 68g | 87g | 68g |
| サイズ | 約93×37.75mm | 約112×37.75mm | 約93×37.75mm |
| 最大明るさ | 150lm | 150lm | 150lm |
| 点灯モード | 3モード | 3モード | 2モード |
| USB出力 | なし | 最大5W | なし |
150ルーメンで夜のキャンプは足りるのか

スペック表で最も誤解されやすいのが明るさと点灯時間です。数値の意味を実際の使い方に翻訳しておきます。
150ルーメンは「メイン」ではなく「手元」の明るさ
150ルーメンという数値は、ランタンの世界では控えめな部類です。テーブル全体を照らしてトランプができる明るさを求めるなら、一般に数百ルーメン以上が必要になります。150ルーメンで足りるのは、テント内で着替える、寝袋の中で本を読む、調理中の手元を照らす、といった半径1メートル程度の用途です。
逆に言えば、この明るさだからこそ寝る前に眩しくならず、最小輝度まで絞れば常夜灯として朝まで使えます。3〜4人のファミリーキャンプで大きなタープの下を照らすメインランタンとしては力不足で、その場合はメイン用に別のランタンを用意し、Lighthouse Microはテント内用として配置するのが現実的な組み合わせです。
注意点は、光の色です。フラッド(拡散)で360度を照らす構造上、周囲の物に光が反射して回ります。白い壁のテントなら明るく感じ、黒やカーキの生地なら数値より暗く感じます。同じ150ルーメンでも設営環境で体感が変わることは知っておいて損がありません。
小型LEDランタンを重量順に比較した記事もあるので、他社モデルと並べて検討したい場合はこちらが参考になります。

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「7〜170時間」の170時間は最小輝度の数値
公式が示す点灯時間は7〜170時間です。この幅の意味は明確で、最大輝度なら約7時間、最小輝度まで絞れば約170時間ということです。9.62Wh(3.7V・2600mAh)という容量から逆算すれば、150ルーメンを維持する消費電力ではおよそ1.4W前後を使い続けている計算になります。
実際の運用では、日没から就寝までの4〜5時間を中輝度で使い、寝るときに最小輝度に落とす、という使い方が多くなります。この配分なら1泊2日で残量に余裕が残り、2泊目も充電なしで乗り切れます。逆に、最大輝度で点けっぱなしにすると1泊で使い切ります。
デメリットは、残量表示が細かくない点です。バッテリー残量はインジケーターで大まかにしかわからないため、出発前に満充電にしておく習慣が要ります。充電は約3.5時間(USB充電時)なので、前夜に挿しておけば十分間に合います。
失敗パターン|ハイモードのまま放置して夜中に真っ暗になった
ありがちな失敗が、明るさを絞らずに使い続けて、夜中にライトが落ちるケースです。設営中は手元をしっかり見たいので最大輝度にしがちで、そのまま消し忘れて焚き火をしていると、公称7時間の残量は22時ごろには尽きます。テント内で寝ようとした瞬間に真っ暗、というのが典型的な流れです。
原因は単純で、最大輝度が7時間、最小輝度が170時間という「24倍の差」を体感として持っていないことにあります。対策は2つ。1つは、設営が終わった時点で必ず中輝度以下に落とす習慣をつけること。もう1つは、モバイルバッテリーを1つ持っていくことです。USB充電に対応しているので、焚き火の間に充電しておけば、就寝時にはフル近くまで戻せます。
動作温度範囲は0〜40℃です。氷点下になる冬キャンプでは、リチウムイオン電池の特性上、公称の点灯時間が出ないことがあります。就寝時は寝袋の中や衣類のポケットに入れて温度を保つと、朝までの残量が安定します。
3モードの使い分けが、この価格帯での強み
Lighthouse Micro Flashが持つ3つの点灯モードは、ランタン(360度)、フラッシュライト(先端の指向性ライト)、そしてその組み合わせです。輝度調節と合わせると、実質的な光のパターンはかなり細かく作れます。
具体的な場面で言えば、テント内はランタンモードの最小輝度、炊事場までの移動はフラッシュライト、荷物を探すときはランタンモードの最大輝度、といった具合です。1つのライトで役割を切り替えられるので、ヘッドライトと卓上ランタンを別々に持つ必要が減ります。ULスタイルで装備を削りたい人には効いてきます。
注意点として、フラッシュライトの光量はヘッドライト専用機ほど遠くまで届きません。夜間の林道歩きや、暗い山道を移動する用途には向きません。あくまでキャンプサイト内の移動と手元作業が守備範囲だと割り切ったほうが、期待外れになりません。
ランタン以外にもある|折りたたみソーラーから500ルーメンのライトまで
Lighthouse Microの陰に隠れがちですが、同じブランドには性格の違う照明が複数あります。用途が合えばこちらのほうが快適です。
Crush Light|折りたためば厚さ15mmになるソーラーランタン
シリコン製のアコーディオン構造で、押しつぶすように折りたためるソーラーLEDランタンです。最大60ルーメン(3000K)、重量91g、展開時125×125×100mm、折りたたみ時は125×125×15mm。バッテリーは1.85Wh(3.7V・500mAh)で、点灯時間は最大電力で約3時間、低電力なら約35時間、キャンドルモードで約3.5時間です。
本体上面にソーラーパネルを備えており、日中サイトに置いておけば約20時間で充電されます。急ぐときはUSB充電で約2.5時間。実売価格は3,000円前後で、価格は販売店によって差があるため購入時に確認が必要です。
使いどころは、荷物の厚みを削りたいバックパックキャンプや、テーブルに置いてキャンドルモードで雰囲気を作る場面です。デメリットは容量の小ささで、1.85WhはLighthouse Microの5分の1以下。最大輝度なら3時間で終わります。メイン照明にはならず、あくまで補助光と割り切る製品です。
Crush Light Chroma|同じ形で7色に光る
Crush Lightのカラーバリエーション対応モデルです。最大60ルーメン(3000K)の白色に加え、ブルー、ダークブルー、グリーン、マゼンタ、オレンジ、レッド、ホワイトの7色に切り替えられます。折りたたむと厚さ15mmになる構造と、本体ソーラーパネルによる充電はCrush Lightと共通です。実売価格は4,180円前後になります。
色が変えられることの実用的な意味は、雰囲気づくりだけではありません。テント内で赤系の光にすると、白色光より目が暗さに慣れた状態を保ちやすく、夜間に外へ出たときに視界が確保しやすくなります。子ども連れのキャンプでは、色を選ばせるだけで場が持つ、という副次的な効果もあります。
注意点は、白色より色付きモードのほうが体感の明るさが落ちることです。作業用の光としては使いにくいため、白と色を切り替えて使う前提で選んでください。純粋に明るさが欲しいだけなら、価格差の分を別の装備に回したほうが合理的です。
Torch 500|500ルーメンとモバイルバッテリーを1台に
手のひらサイズを離れて、しっかり照らしたい人向けのモデルです。最大500ルーメン(スポットとフラッドがそれぞれ300ルーメン)、点灯時間2〜50時間、重量約363g、サイズ約224×56×114mm。バッテリーは18.7Wh(3.6V・5200mAh)で、USB Type-A出力は最大10.5W(5V・2.1A)と、Lighthouse Micro Chargeの2倍以上の出力を持ちます。
充電はUSBで約4時間。内蔵の単結晶ソーラーパネル(最大1.2W)でも充電できますが、こちらは約23〜46時間かかるため、あくまで非常用です。2021年4月発売で、実売は7,590〜7,698円あたりが目安になります。
向いているのは、車中泊や防災用途で「照明+電源」を1台にまとめたい人です。363gという重量はソロの登山装備には重いものの、車移動のキャンプなら問題になりません。デメリットは、この重さとサイズではテント内に吊るす使い方がしにくいこと。Lighthouse Microとは競合せず、役割が違う製品と考えるのが正しい理解です。
2026年8月15日発売の新色と、別注カラーの歴史

このブランドの日本市場での特徴が、定期的に投入される別注カラーです。最新の動きを含めて整理します。
オレンジとホワイトが数量限定で登場
2026年8月15日、Lighthouse Micro Flashの日本別注カラーとして「オレンジ(型番32005OR)」と「ホワイト(型番32005WHT)」の2色が発売されます。想定売価は税込5,940円前後。数量限定の製品のため、販売店も限定されるとアスクの公式リリースで告知されています。
スペックは通常モデルと同じで、4灯のLEDによる360度照射、フラッシュライト機能、USB充電、ソーラーパネルからの充電対応です。つまり色以外の性能差はありません。標準のブラックが4,950円であることを考えると、約1,000円が色にかかる分ということになります。
使い分けの観点で言えば、オレンジは芝生や落ち葉の上で見失いにくく、暗いサイトでの置き忘れ防止に効きます。ホワイトはテント内で光を反射しやすく、同じ150ルーメンでも空間が明るく感じられます。実用面での選び分けが成立する2色です。注意点は流通量で、限定販売のため取扱店を事前に確認しておく必要があります。
カーキ・ベージュ・グレーという過去の限定色
日本別注カラーの歴史は今回が初めてではありません。2022年11月2日に「カーキ」と「ベージュ」が、2023年11月3日に「グレー」が、それぞれLighthouse Micro Flashの限定色として発売されています。標準色のブラックと合わせて、これまでに複数のカラーが市場に出てきました。
限定色は生産数が絞られているため、発売から時間が経つと正規ルートでは手に入りにくくなります。フリマアプリでは定価を上回る価格で取引されることもあり、色のためにどこまで払うかという判断になります。性能は標準色とまったく同じである点は、改めて押さえておきたいところです。
実用性を優先するなら標準色のブラックで問題ありません。サイトの雰囲気やギアの統一感を重視する人にとって、限定色は数少ないカスタム要素になります。どちらが正解ということはなく、予算配分の問題です。
失敗パターン|フリマアプリで倍額を払ったら模倣品だった
キャンプブームのピーク時、Lighthouse Micro Flashは定価の2〜3倍で取引されていた時期がありました。その環境で増えたのが、外観をそっくり真似た模倣品です。「限定色が出品されている」「新品未開封で定価の1.5倍」といった出品に飛びついた結果、本物とは異なる製品が届く事例が報告されています。
原因は、供給が絞られた限定色ほど転売市場に流れやすく、比較対象がないため真贋判断が難しくなることです。対策は3つあります。1つ目は、正規代理店であるアスクの取扱店で買うこと。2つ目は、購入前に型番とJANコードを公式リリースと照合すること(今回のオレンジなら型番32005OR、JAN 0847974011591)。3つ目は、定価を上回る価格で急いで買わないことです。
2026年現在、標準色のLighthouse Micro Flashは税込4,950円の正規代理店価格で流通しています。定価を大きく超える出品は、転売か模倣品を疑う目安になります。リチウムイオン電池内蔵製品は保証窓口の有無が実害に直結するため、正規ルートでの購入を優先してください。
ゴールゼロと類似品は何がどう違うのか
1,000円台から似た形のLEDライトが手に入る今、本家を選ぶ理由はどこにあるのか。冷静に整理します。
価格差は3倍以上、では中身の差は
類似品の多くは1,500〜2,500円程度で販売されており、Lighthouse Micro Flashの4,950円とは3倍近い開きがあります。形状、点灯モードの構成、吊り下げ用のループまでよく似た製品も少なくありません。明るさの公称値だけを見ると、類似品のほうが高い数値を掲げていることさえあります。
差が出るのは、公称値ではなく実際の運用です。指摘されることが多いのが防水性能と自己放電の少なさで、本家は類似品より高い防水等級を持つとされ、長期保管後の残量減少も小さいと評価されています。ただし、防水等級についてはアスクの製品ページに「耐水性に優れた設計」とあるのみで、具体的な等級表記はありません。数値で保証されたスペックとして扱うのは避けるべき部分です。
使い分けとしては、キャンプ場で年に数回使うだけなら類似品でも困りません。防災バッグに入れて数年放置し、いざというときに点くことを期待する用途では、自己放電の少なさが効いてきます。デメリットとして、類似品は保証やサポートが期待できないケースが多く、初期不良に当たったときの手当がありません。
| 本家を選ぶメリット | 本家のデメリット |
|---|---|
| 正規代理店の保証窓口がある 長期保管時の自己放電が小さい カスタムパーツの選択肢が圧倒的に多い 限定色を含めリセールバリューが残る | 類似品の3倍近い価格 150ルーメンは同価格帯では控えめ 限定色は入手性が読めない 防水等級が数値で明示されていない |
カスタムパーツの層の厚さが本家の実質的な価値
スペック以外で明確に差がつくのが、対応するアクセサリの多さです。真鍮や木製のシェード、レザーホルダー、専用スタンド、アンバーグローブなど、国内のガレージブランドから多数のパーツが出ています。100均のシリコン製ざるに直径3.5cm前後の穴を開けて自作シェードにする方法や、セリアのアコーディオン型ランプシェードを流用する手も広く知られています。
シェードの役割は見た目だけではありません。上方向に拡散する光を反射で下に向けるため、同じ150ルーメンでもテーブル上の照度が上がります。光量を増やせない製品において、配光を変えるのは有効な手段です。
注意点は、パーツの多くが標準サイズ(直径37.75mm)を前提に作られていることです。Micro Chargeは全長が約112mmと長いため、シェードやホルダーによっては収まりが変わります。購入前に対応モデルの表記を確認してください。
予算別の現実的な選び方
用途と予算で整理すると、迷いどころが減ります。3,000円以下なら、Crush Lightか類似品が候補です。キャンプ回数が少なく、まず手元の光を確保したいだけならここで十分です。5,000〜1万円のゾーンが本命で、Lighthouse Micro Flash(4,950円)かMicro Charge(5,830円)。スマホ充電まで欲しければCharge、軽さ優先ならFlashという分け方になります。
1万円以上を出せるなら、Torch 500(実売7,590〜7,698円)にモバイルバッテリーを足す、あるいはLighthouse Micro Flashを2台買ってテント内とタープ下に分散させる構成が現実的です。小さいライトは1台より2台のほうが体感的な快適さが上がります。
デメリットも書いておくと、どの選択肢もメインランタンにはなりません。ファミリーキャンプでタープ全体を照らしたいなら、500ルーメン以上の別ランタンが必要です。同価格帯の小型LEDランタンとの比較検討には、こちらの記事も役立ちます。

「LEDランタン、もう少しだけ便利にならないかな」と感じたことはありませんか。テント内で寝袋に入った後に消灯するためだけに起き上がる、暗闘の中で電源ボタンを手探…
買った後に効く、使い方とバッテリーの扱い方
小さいギアほど、扱い方の差が寿命に出ます。長く使うためのポイントを押さえておきましょう。
吊るす位置で明るさの体感は変わる
テント内で使うなら、天井のランタンフックに吊るすのが基本です。4灯のLEDが360度を照らす構造なので、高い位置から吊るすほど影ができにくくなります。逆に床に置くと、光が上に抜けて手元が暗く感じられます。
タープ下で使う場合は、目線より高い位置に吊るし、シェードで下向きに配光を絞ると、テーブル上の作業がしやすくなります。焚き火の近くに置くのは避けてください。動作温度範囲は0〜40℃で、輻射熱で温度が上がりすぎるとバッテリーに負担がかかります。
注意点として、風の強い日にタープのポールへ直接吊るすと、揺れて壁面に打ちつけられます。68gと軽いぶん振られやすいので、パラコードで長さを詰めるか、テント内へ移すのが安全です。
リチウムイオン電池は「使い切らない・満タンで放置しない」
内蔵バッテリーは9.62Wh(3.7V・2600mAh)のリチウムイオンです。この種の電池は、完全に空にした状態での長期放置と、満充電のままの高温放置の両方を嫌います。キャンプから帰ったら、使い切ったまま押し入れに入れるのではなく、一度充電してから保管するのが基本です。
保管場所は、直射日光の当たる車内を避けます。夏の車内は40℃を超えるため、動作温度範囲の上限を超えます。防災用として備えるなら、年に2回ほど点灯確認と補充電をする運用にすると、いざというときの空振りが減ります。
デメリットとして、電池は交換できない設計です。数年使って点灯時間が明らかに短くなったら、買い替えのタイミングと考えることになります。廃棄する際は、自治体の分別ルールに従い、リチウムイオン電池内蔵製品として回収に出してください。可燃ごみに混ぜると発火事故の原因になります。
飛行機で運ぶときは2026年4月の新ルールを確認
旅先のキャンプに持っていく場合、リチウムイオン電池のルールが関係します。2026年4月24日から機内持ち込みの規定が改定され、モバイルバッテリーは160Wh以下を2個までとする個数制限、機内電源からモバイルバッテリーへの充電禁止、モバイルバッテリーから他の電子機器への充電禁止が加わりました。電子機器から取り外した予備電池については、100Wh以下なら個数制限はありません。
Lighthouse Micro Flashの9.62Whは、いずれの上限からも大きく下回ります。ただしUSB出力を持つMicro Chargeは、機能上モバイルバッテリーとして扱われる可能性があるため、搭乗前に利用する航空会社の案内を確認するのが確実です。詳細はJALの案内ページなどで公開されています。
共通する注意点として、リチウムイオン電池内蔵製品は預け入れ手荷物ではなく機内持ち込みが原則です。スーツケースに入れて預けようとして没収された、という事態を避けるため、ライトはザックの中に入れて機内へ持ち込んでください。
よくある疑問に短く答えておく
次に多いのが、ソーラーパネルでの充電に関する疑問です。Lighthouse Micro Flash本体にソーラーパネルは付いていません。同ブランドのNomadシリーズなど別売のソーラーパネルに接続する形になり、その場合の充電時間はUSB充電と同じ約3.5時間です。本体だけで太陽光から充電したいなら、パネル一体型のCrush LightかTorch 500を選ぶことになります。
最後に、防水性能について。公式には「耐水性に優れた設計」と記載されていますが、具体的な等級は明示されていません。多少の雨なら問題ないと考えられますが、水没させる、流水で洗うといった扱いは避けるべきです。汚れたら乾いた布で拭く、が安全な手入れになります。
まとめ|68gの相棒を選ぶための最終チェック
ゴールゼロは2009年にユタ州で生まれ、2014年にNRG Energyの傘下に入った、電源を運ぶことを本業とするブランドです。日本ではLighthouse Microシリーズが突出して知られていますが、公式の位置づけはあくまでアクセサリ。それでも支持され続けているのは、68gという携行性と、豊富なカスタムパーツによる拡張性がキャンプのスタイルにはまったからです。
スペックを並べれば、現行の2モデルの差は重量19g、全長19mm、価格880円、そしてUSB出力の有無だけでした。明るさも点灯時間もバッテリー容量も同じです。判断基準は「スマホを充電する可能性があるかどうか」の一点に絞れます。年に数回のオートキャンプで、モバイルバッテリーを別に持つならFlash。荷物を1つでも減らしたいならChargeです。
そして重要なのが、150ルーメンをメインランタンとして期待しないこと。この光量は半径1メートルを照らすためのものです。テント内の常夜灯、調理中の手元、夜間の移動。この3場面に用途を限定すれば、価格に見合った働きをします。タープ下全体を明るくしたいなら、別に500ルーメン以上のランタンを用意してください。
最初の一歩としておすすめしたいのは、標準色のLighthouse Micro Flashを正規取扱店で1台買い、まず1泊のキャンプで最小輝度から最大輝度まで一通り試してみることです。自分のテントで、どの輝度がちょうどいいかを把握しておけば、2台目やシェードの追加も判断しやすくなります。限定色は、その後で欲しくなったら検討すれば十分です。2026年8月15日発売のオレンジとホワイトは数量限定のため、狙うなら取扱店の情報を早めにチェックしておきましょう。
※記載のスペック・価格は2026年8月時点で確認したものです。最新情報はGoal Zero国内正規代理店(株式会社アスク)の公式サイトでご確認ください。


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