庭でバーベキューをしたいのに、煙とにおいが気になって踏み切れない。マンションのベランダ、住宅街の駐車場、キャンプ場の隣サイトとの距離——場所を選ぶたびに「煙、大丈夫かな」と考えてしまう人は多いはずです。
結論から言うと、無煙バーベキューコンロを選べばその悩みはかなりの部分まで解決します。煙が出る原因は「脂が高温の熱源に落ちて燃えること」なので、脂を熱源に触れさせない構造さえ持っていれば、煙は劇的に減るからです。実売4,980円の電気プレートから、25,850円の本格的な炭火グリルまで、選択肢は思っているより広がっています。
この記事では、ガス・炭・電気という3つの熱源ごとに現行7機種を並べ、価格・重量・煙を抑える仕組みを実数値で比較します。あわせて「無煙をうたう製品でも煙が出てしまう場面」も正直に書きました。買ってから後悔しないための判断材料として使ってください。
・煙が出る仕組みと、無煙バーベキューコンロが煙を抑える3つの方式
・ガス式・炭火式・電気式の現行7機種を価格と重量で徹底比較
・「無煙のはずが煙だらけ」になる4つの失敗パターンと対策
・予算5,000円以下/1万〜2万円/2万円以上のシーン別おすすめ
無煙バーベキューコンロで煙が出ない仕組みを3分で理解する

煙の正体は「脂が熱源に落ちて燃えたもの」
焼肉やバーベキューで立ちのぼる白い煙は、肉そのものが燃えているわけではありません。肉から溶け出した脂が下の熱源(炭・ヒーター・炎)に落ち、高温で瞬時に気化・燃焼して煙になっています。つまり脂と熱源を出会わせない設計にすれば、煙は根本から減らせるという理屈です。
実際、岩谷産業は「やきまるII」の設計思想として、脂を水皿に確実に落とす3つの仕組みを挙げています(岩谷産業公式サイト)。アラジンのグラファイトグリラーも「熱源を上部のみに配置し、食材から出た脂がプレートの上で熱されることなく水トレイへ落ちる」と説明しています。メーカーが違っても、目指しているゴールは同じです。
この理屈がわかると、店頭でスペック表を見るときの目の付けどころが変わります。見るべきは「脂の逃げ道がどこに設計されているか」。水トレイなのか、二重構造の受け皿なのか、傾斜のついた溝なのか。ここが曖昧な製品は、名前に「スモークレス」と付いていても煙が出ます。
注意したいのは、脂の逃げ道があっても、その受け皿が満杯になれば効果は消えるという点です。連続で3〜4人分を焼くなら、途中で一度火を止めてトレイを確認する時間を見込んでおきましょう。
焼き面210〜250℃という境界線がすべてを決める
脂が煙に変わるかどうかは、焼き面の温度で決まります。岩谷産業は「やきまるII」について、焼き面を約210〜250℃にコントロールすることで脂の煙化を防いでいると公表しています。逆に言えば、一般的なホットプレートや炭火のように焼き面が300℃を超える領域に入ると、落ちた脂は一気に煙になるということです。
この温度帯は、焼肉としては十分な火力です。牛カルビや豚バラは200℃台前半でしっかり焼き色がつきますし、鶏もも肉も中まで火が通ります。「煙が出ない=火力が弱い」と誤解されがちですが、実際には焼肉に必要な温度をキープしたまま、脂だけを煙にしない設計になっています。
一方で、この温度設計は用途を選びます。強い焼き目をつけたいステーキや、高温で一気に炒めたい野菜炒めには物足りません。山善のXGRILLも温度上限は230℃で、保温80℃から無段階に調節する仕様です。焼肉と焼き鳥を主役に据えるなら最適、鉄板料理全般をこなす万能機を求めるなら別のジャンルを見るべき、というのが実際のところです。
デメリットも書いておくと、温度を抑える設計は「立ち上がりの速さ」とトレードオフになる製品もあります。屋外の寒い時期は焼き面が温まるまで時間がかかり、最初の一皿だけ焼きムラが出ることがあります。
熱源が上か下かで、煙の量は根本から変わる
無煙バーベキューコンロは大きく「下火式」と「上火式」に分かれます。下火式は熱源が食材の下にある一般的な構造で、脂の落下先をどう処理するかで勝負します。上火式は熱源を天井側に置き、脂が熱源にまったく触れない状態で下の水トレイへ落ちる構造です。
煙の少なさだけを比べれば、上火式が圧倒的に有利です。アラジンのグラファイトグリラー CAG-G13Bは定格消費電力1300Wの遠赤グラファイトヒーターを上部に配置し、脂が熱される機会そのものをなくしています。ザイグルに代表される赤外線ロースターも同じ発想です。室内の食卓で焼肉をしたい、においを服につけたくない、という用途ではこの方式が最適解になります。
ただし上火式には弱点があります。本体が大きく重くなりやすいこと、そして電源が必須になることです。CAG-G13Bは外形寸法550×314×310mm、重量約5.2kg。車で運ぶ前提のサイズで、徒歩キャンプには向きません。屋外で使うならポータブル電源も別途必要になります。
下火式は逆に、軽くて燃料の自由度が高いのが持ち味です。カセットボンベ1本で完結するガス式なら電源の心配がなく、重量2kg台の製品も珍しくありません。設置場所の自由度を取るか、煙の少なさを取るか。ここが最初の分岐点です。
「無煙」は煙ゼロという意味ではない
意外と知られていないのですが、家庭用のバーベキューコンロで「煙が完全にゼロ」の製品は存在しません。メーカー表記をよく読むと、山善のXGRILLは「同社ホットプレートとの比較で煙を約70%、油の飛び散りを約85%低減」という書き方をしています。減るのであって、消えるわけではありません。
この差は屋外だとほとんど気になりませんが、室内や狭いベランダだと体感がまったく変わります。70%減でも、脂の多い牛タンやホルモンを続けて焼けば、うっすらとした煙は立ちます。「換気扇の下ならほぼ気にならない」が現実的な期待値です。
だからこそ、製品選びでは「どのくらい減るか」だけでなく「自分の使う場所で許容できるか」を先に考えるべきです。マンションのベランダなら上火式の電気モデル、庭や駐車場ならガス式や炭火式、というように、置き場所から逆算すると失敗しません。
逆に言えば、屋外で使うなら「完全無煙」を狙う必要はありません。煙が7割減れば、隣のサイトへの気遣いは十分に果たせます。過剰なスペックにお金を払わずに済む、という意味でもこの視点は効きます。
「無煙」と「減煙」はメーカーの言葉づかいとして使い分けられています。アイリスオーヤマは製品名そのものを「減煙焼肉マルチカセットコンロ」とし、山善も「減煙焼肉グリル」と表記。逆にロータスグリルは「無煙炭火バーベキューグリル」を名乗ります。カタログの言葉を額面どおり受け取らず、脂の逃げ道の構造で判断するのが確実です。
買う前に決めておきたい4つの判断軸
燃料はガス・炭・電気のどれにするか
最初に決めるべきは燃料です。ここが決まると候補は3分の1に絞れます。ガス式はカセットボンベ1本で完結し、着火から片付けまでが最短。炭火式は香りと遠赤外線の焼き上がりが唯一無二ですが、着火と消火に手間がかかります。電気式は火を使わないぶん最も安全で静かですが、電源が要ります。
キャンプ場でのソロ〜2人利用なら、ガス式が現実的です。イワタニのやきまるII CB-SLG-2は重量約2.0kg、最大発熱量1.0kW(900kcal/h)で連続燃焼時間は約217分。ボンベ1本で3時間以上焼けるので、追加の燃料計算がほぼ不要になります。
庭やウッドデッキで「バーベキューらしさ」を求めるなら炭火式です。ロータスグリルは単三乾電池4本またはUSBケーブルで動くファンが炭に直接送風し、着火は約3分。炭火の立ち上げが遅いという最大の弱点を機械で解決しています。
注意点として、炭火式は使用後に灰と炭の処理が必ず発生します。火消し壺や火消し袋を別途用意していないと、撤収時に困ります。手軽さを最優先するなら、ここは正直に見積もっておくべき部分です。
焼き面サイズと人数の目安を先に決める
焼き面が小さいと、人数が増えたときに「焼く人が食べられない」状態になります。目安としては、1人あたり焼き面の直径で7〜8cm、面積で50平方センチを確保すると回転が止まりません。
実数値で見ると、やきまるII CB-SLG-2のプレート径は233mmで、快適に囲めるのは2〜3人。炙りやII CB-ABR-2の焼網は280×180mmで、串焼きを並べるなら3〜4人分。ロータスグリル レギュラーは網面直径が約320mmあり、2〜3人のバーベキューにちょうど良いサイズです。
ファミリーや4人以上のグループなら、上火式の電気モデルか、複数台の併用を考えます。アラジンのグラファイトグリラーは外形寸法550×314×310mmと大きく、テーブルの中央に置いて4人で囲めます。ただし後述するとおり電源の確保が前提です。
逆に、ソロキャンプで焼き面を持て余すのはもったいない話です。山善のXGRILL YGMA-X101は幅39×奥行25.5×高さ8.5cmと薄く、重量約1.9kg。1人焼肉なら十分すぎるサイズで、収納も場所を取りません。
後片付けのしやすさは水トレイの形で決まる
買ってから効いてくるのが片付けやすさです。プレートが本体から外れるか、水トレイが単体で洗えるか、フッ素加工されているか。この3点が揃っていると、洗い物の時間が半分以下になります。
やきまるII CB-SLG-2はプレートと本体上部の両方にフッ素加工が施されており、脂汚れがスポンジで落ちます。山善のXGRILL YGMA-X101は旧型から改良され、裏面までフッ素塗装に変更されました。アイリスオーヤマの減煙焼肉マルチカセットコンロ IGC-GYNT1は、グリルプレート・たこ焼きプレート・スクエアパン・水トレイ・ガラスふたがすべて分解できます。
キャンプ場の炊事場は水が冷たく、洗剤が使えない場所もあります。そういう環境では、その場でざっと拭いて持ち帰り、自宅で洗える構造かどうかが効いてきます。ゴミ袋に入るサイズにバラせるか、という視点でチェックしてください。
片付けを楽にする小物は100均でかなり揃います。使い捨てのアルミトレー、油汚れ用のウェットシート、シリコン製のヘラなどを事前に用意しておくと、撤収の負担が目に見えて減ります。

「バーベキューの道具をひと通り揃えたいけど、ホームセンターで買うと意外と高い」「使う頻度はそこまで高くないのに、専用ギアにお金をかけるのはもったいない」——そん…
持ち運ぶなら重量2kg台が現実的なライン
車移動が前提でも、駐車場からサイトまで100mほど運ぶ場面は必ずあります。他の道具と合わせて持つことを考えると、コンロ単体で2kg台までが「片手で運べる」現実的な上限です。
今回取り上げた7機種で見ると、やきまるII CB-SLG-2が約2.0kg、炙りやII CB-ABR-2が約2.4kg、山善 XGRILL YGMA-X101が約1.9kgとこのラインに収まります。一方でユニセラTG-Ⅲは約3.1kg、ロータスグリルは約3.7kg、アラジンのグラファイトグリラーは約5.2kgと、明確に「車で運ぶ道具」の重量帯です。
徒歩やバイクでのキャンプなら、迷わず2kg台を選びます。逆にオートキャンプや庭バーベキューなら、重量よりも焼き面の広さや炭火の質を優先したほうが満足度は高くなります。使う場所を決めてから重量を見る、という順番が正解です。
収納サイズも忘れずに確認してください。ユニセラTG-Ⅲは収納時に約31.5×16.5×8.5cmまで薄くなるので、コンテナの隙間に立てて入ります。同じ3kg台でも、たたんだときの厚みで積載性はまったく変わります。
煙が少ないからといって、テント内や車内で燃焼式のコンロを使ってはいけません。岩谷産業はやきまるII・炙りやIIの両方について「テント内、車内では絶対に使用しないでください」と明記しています。製品評価技術基盤機構(NITE)も、換気の不十分な場所での燃焼器具の使用は一酸化炭素中毒につながると注意喚起しています。煙が見えないことと、一酸化炭素が出ていないことはまったく別の話です。
ガス式の無煙バーベキューコンロ3機種|ボンベ1本で完結する手軽さ

イワタニ やきまるII|焼き面を210〜250℃に抑える定番機
迷ったらこれ、と言い切れるのがイワタニのカセットガス スモークレス焼肉グリル「やきまるII」CB-SLG-2です。焼き面を約210〜250℃にコントロールして脂の煙化を防ぎ、さらに落ちた脂を水皿へ導く3つの仕組みを組み合わせています。最安6,080円(税込)で買える価格も強みです。
スペックは外形寸法303×278×149mm、重量約2.0kg、最大発熱量1.0kW(900kcal/h)、ガス消費量約76g/h、連続燃焼時間は約217分。プレート径233mmは2〜3人向けで、ソロキャンプから夫婦のキャンプまで守備範囲に入ります。カセットボンベ1本で3時間半焼けるので、1泊のキャンプなら予備1本で足ります。
使いどころは、キャンプ場のテーブル上や自宅の食卓での焼肉。プレートと本体上部がフッ素加工されているため、撤収時にキッチンペーパーで脂を拭き取るだけでかなりきれいになります。直火方式なので焼き面の立ち上がりも速く、着火から数分で焼き始められます。
弱点は発熱量1.0kWという控えめな火力です。厚切りステーキを高温で一気に焼く用途には向きません。また構造上、水皿の水が減ると煙が出やすくなるので、長時間使うなら途中で水を足す前提で考えてください。
| 商品名 | カセットガス スモークレス焼肉グリル やきまるII(CB-SLG-2) |
| メーカー | 岩谷産業 |
| 価格帯 | オープン価格(最安6,080円 税込) |
| 重量 | 約2.0kg |
| サイズ | 303×278×149mm/プレート径233mm |
| 素材・特徴 | カセットガス式(直火方式)/最大発熱量1.0kW・連続燃焼約217分/焼き面約210〜250℃/プレート・本体上部フッ素加工 |
イワタニ 炙りやII|輻射熱で焼く炉ばた型という選択肢
焼肉よりも串焼き・干物・野菜をじっくり焼きたいなら、同じ岩谷産業の「炉ばた大将 炙りやII」CB-ABR-2が候補になります。ガスの炎で輻射板を赤熱させ、その輻射熱で焼く方式で、炭火に近い焼き上がりを電源なしで再現します。最安5,280円(税込)と価格も手頃です。
外形寸法は409×214×134mm、焼網は280×180mm、重量約2.4kg。最大発熱量2.3kW(2,000kcal/h)とやきまるIIの倍以上の火力があり、連続燃焼時間は約90分、ガス消費量は約169g/hです。網を外してステーを立てれば串焼きモードになり、焼き鳥や魚の一夜干しが得意分野になります。
使いどころは、キャンプ場での晩酌のお供や、家庭での炉ばた焼き。細長い形状なので、テーブルの端に置いても場所を取りません。しる受けトレー(水皿)に水を入れて使う構造で、落ちた脂は水に受け止められます。
正直に書くと、この機種は「無煙」をうたう製品ではありません。火力が高いぶん、脂の多い肉を大量に焼けば煙は出ます。岩谷産業自身も「大量の肉を長時間焼き続けること」「炎があがり続ける使用」を控えるよう案内しています。あくまで水皿で煙を抑える炉ばた焼器、という位置づけで選ぶのが正解です。
| 商品名 | カセットガス炉ばた焼器 炙りやII(CB-ABR-2) |
| メーカー | 岩谷産業 |
| 価格帯 | オープン価格(最安5,280円 税込) |
| 重量 | 約2.4kg |
| サイズ | 409×214×134mm/焼網280×180mm |
| 素材・特徴 | カセットガス式(輻射板の輻射熱)/最大発熱量2.3kW・連続燃焼約90分/圧電点火方式/しる受けトレー(水皿)付き |
アイリスオーヤマ 減煙焼肉マルチカセットコンロ|4役こなす水トレイ式
1台で焼肉・たこ焼き・鍋・炒め物までこなしたいなら、アイリスオーヤマの減煙焼肉マルチカセットコンロ IGC-GYNT1が有力です。グリルプレート、たこ焼きプレート、スクエアパン、ガラスふた、水トレイ、本体ふたが一式で付属し、実売は10,365円〜13,272円(税込)。
本体は幅340×奥行262×高さ159mmで、重量は約3.1kg(グリルプレート使用時/スクエアパン使用時は約2.7kg)。ガス消費量は約109g/h(周囲温度20℃)で、同社製カセットボンベを使った場合の連続燃焼時間は約2時間18分です。減煙の仕組みはシンプルで、トレイに水を入れてプレートで覆い、落ちた脂を水で受け止めます。
この1台が効くのは、キャンプで献立を絞りたくないときです。夜は焼肉、朝はスクエアパンで目玉焼きとソーセージ、昼はたこ焼き。プレートを差し替えるだけで済むので、コンロを2台持っていく必要がなくなります。ファミリーキャンプの積載を減らしたい人に向きます。
注意点は、プレートが増えるぶん収納がかさばること、そして最大発熱量が公表されていないことです。火力を数値で比較したい人には物足りません。また重量3.1kgは徒歩移動には重く、車前提の道具と割り切る必要があります。
| 商品名 | 減煙焼肉マルチカセットコンロ(IGC-GYNT1) |
| メーカー | アイリスオーヤマ |
| 価格帯 | 10,365円〜13,272円(税込) |
| 重量 | 約3.1kg(グリルプレート使用時) |
| サイズ | 幅340×奥行262×高さ159mm |
| 素材・特徴 | カセットガス式(ブタンガス)/ガス消費量約109g/h・連続燃焼約2時間18分/水トレイ式の減煙構造/グリルプレート・たこ焼きプレート・スクエアパン・ガラスふた付属 |
炭の香りを諦めたくない人に効く炭火式の2台
ロータスグリル レギュラー|ファンで炭を完全燃焼させる発想
炭火の香りを残したまま煙を抑えたいなら、ドイツ発のロータスグリルが本命です。本体内部の電池駆動ファンが炭へ直接送風し、短時間で完全燃焼に近い状態を作ります。着火は約3分。炭火の「火が起きるまで30分待つ」という最大のストレスが消えます。
レギュラーサイズ(G-AN-34PNC2)のスペックは、上部直径約350mm・下部直径約260mm・網面直径約320mm・高さ約234mm、重量約3.7kg。素材はステンレス、スチール、樹脂です。電源は単三乾電池4本またはUSBケーブルで、モバイルバッテリーからも給電できます。実売は25,850円(税込)から。
使いどころは、庭・ウッドデッキ・オートキャンプでの2〜3人バーベキュー。容器が二重構造になっているため、火が燃えていても外側が高温になりにくく、テーブルの上に置いて囲めます。送風量のコントロールスイッチで火力を調整できるのも、炭火としては珍しい利点です。
デメリットは価格と、ジェル状着火剤・木炭が別途必要なランニングコストです。また電池が切れるとファンが止まり、火力が一気に落ちます。予備の単三電池かモバイルバッテリーは必ず持っていってください。灰の処理も炭火である以上は避けられません。
| 商品名 | ロータスグリル レギュラーサイズ(G-AN-34PNC2) |
| メーカー | ハーフェレジャパン(LOTUS GRILL) |
| 価格帯 | 25,850円〜32,780円(税込・セット内容により変動) |
| 重量 | 約3.7kg |
| サイズ | 上部直径約350mm/下部直径約260mm/網面直径約320mm/高さ約234mm |
| 素材・特徴 | ステンレス・スチール・樹脂/木炭+電池駆動ファン(単三乾電池4本またはUSB)/二重構造で外側が熱くなりにくい/着火約3分 |
ユニフレーム ユニセラTG-Ⅲ|セラミック二重構造の卓上炭火
国産の卓上炭火グリルとして長く定番の座にあるのが、ユニフレームのユニセラTG-Ⅲ(615010)です。本体はステンレス鋼+特殊セラミックの構造で、熱を内側に閉じ込めつつ側面の温度上昇を抑えます。メーカー公式価格は14,850円(税込)。
使用時サイズは約31.5×25×19(高さ)cm、収納時は約31.5×16.5×8.5(厚さ)cm、重量は約3.1kg。脚・ワイヤー網・ロストル・灰受けもステンレス鋼で、スタンドゴムにはエラストマー樹脂を使っています。折りたたむとブックサイズの厚みになり、コンテナへ立てて収納できます。
使いどころは、2人での卓上炭火。少ない炭で高い温度を保てるので、炭の消費が少なくて済みます。焼き鳥や厚揚げ、ししとうといった「炭火だからうまい」食材を、テーブルの上でちびちび焼くスタイルにはまります。2026年限定で使用時約47×25×19(高さ)cm・重量約4.7kgのロング(615416/22,000円税込)も販売されています。
こちらも正直に書くと、無煙をうたう製品ではありません。脂が炭に落ちれば当然煙は出ます。ロストルの下に水を張った受け皿を置く、脂の少ない部位を選ぶ、といった運用でカバーする道具です。「煙ゼロ」を期待して買うと失望します。
| 商品名 | ユニセラTG-Ⅲ(615010) |
| メーカー | ユニフレーム |
| 価格帯 | 14,850円(税込・公式) |
| 重量 | 約3.1kg |
| サイズ | 使用時 約31.5×25×19cm/収納時 約31.5×16.5×8.5cm |
| 素材・特徴 | 本体=ステンレス鋼+特殊セラミック/脚・ワイヤー網・ロストル・灰受け=ステンレス鋼/スタンドゴム=エラストマー樹脂/木炭式 |
炭火で煙を減らす3つの運用テクニック
炭火式を選んだ人が今日から使えるコツを3つ挙げます。まず、脂の落ちる位置に水を張ったアルミトレーを置くこと。落下した脂が炭に触れずに水へ入るので、煙の量が目に見えて変わります。100均のアルミトレーで十分機能します。
次に、炭を焼き面の片側に寄せる「ツーゾーン」の配置。強火ゾーンで焼き色をつけ、脂が落ち始めたら弱火ゾーンへ移す運用にすると、炭の上に脂が落ちる回数そのものが減ります。ロータスグリルなら送風量を絞る、ユニセラTG-Ⅲなら炭を左右どちらかに寄せることで再現できます。
最後に、着火剤の選び方です。灯油系の着火剤は着火時に独特のにおいと煙を出します。ロータスグリルが指定するジェル状着火剤や、無臭タイプの固形着火剤に変えるだけで、開始5分間の煙は大きく減らせます。
ただし、これらはあくまで軽減策です。ホルモンやサムギョプサルのような脂の多い食材を炭火で焼けば、どんな工夫をしても煙は出ます。住宅密集地で炭火を使うなら、そもそも上火式の電気モデルを選ぶほうが確実です。
電源が確保できるなら電気式が最も静かに焼ける

アラジン グラファイトグリラー|上火式で脂が熱源に触れない
煙とにおいを最優先で抑えたいなら、アラジンのグラファイトグリラー CAG-G13B(マジックプレート)が現時点での完成度トップクラスです。メーカー公式が「熱源を上部のみに配置し、食材から出た脂がプレートの上で熱されることなく水トレイへ落ちる」と説明するとおり、脂が焼ける機会を構造で消しています。
外形寸法は550×314×310mm、重量約5.2kg(マジックプレート含む)、定格消費電力1300W(AC100V)で、325Wと650〜1300Wの電力切替に対応。遠赤グラファイトヒーターは0.2秒で発熱し、待ち時間がほとんどありません。付属品はヘルシーネット、収納バッグ、本体カバー、トング、レシピカード。実売は17,600円〜21,000円(税込)です。
使いどころは、マンションのベランダや室内の食卓、電源サイトのあるキャンプ場。上から焼くため肉の表面に焼き色がつきやすく、遠赤外線の輻射熱で炭火に近い仕上がりになります。4人でテーブルを囲めるサイズ感も家族向きです。
デメリットは、5.2kgという重量と550mmの横幅。収納にも運搬にも場所を取ります。さらに1300Wという消費電力は、キャンプ場のAC電源(一般的に10A・1000W前後の制限がある区画も多い)では上限に触れる可能性があります。使用前に電源サイトの容量を確認してください。
| 商品名 | グラファイトグリラー(マジックプレート)CAG-G13B |
| メーカー | 日本エー・アイ・シー(Aladdin) |
| 価格帯 | 17,600円〜21,000円(税込) |
| 重量 | 約5.2kg(マジックプレート含む) |
| サイズ | 550×314×310mm |
| 素材・特徴 | 電気式・上火式(遠赤グラファイトヒーター)/定格消費電力1300W・325W/650〜1300W切替/ヘルシーネット・収納バッグ・本体カバー・トング付属 |
山善 XGRILL YGMA-X101|5,480円で煙を約70%カット
予算を抑えて電気式を試すなら、山善の減煙焼肉グリル XGRILL YGMA-X101が現実的な入口です。独自加工の「X」プレートが脂を落とし、同社ホットプレートとの比較で煙を約70%、油の飛び散りを約85%低減すると公表されています。価格は5,480円(税込)、旧型のYGMA-X100なら4,980円(税込)です。
スペックは幅39×奥行25.5×高さ8.5cm、重量約1.9kg、消費電力1000W、温度調節は保温80℃から強230℃までのダイヤル式。コード長は1.9mです。旧型からの改良点は、裏面のフッ素塗装化、ヒーターの埋込式化、本体を立てて収納できるマグネット追加、そして網の間隔を8mmから5mmへ変更した点です。
使いどころは、ひとり焼肉と2人のベランダバーベキュー。厚さ8.5cmで縦置き収納できるので、キッチンの隙間に立てておけます。メーカー保証は1年付き。「無煙ロースターを一度試してみたい」という人が失敗しにくい価格帯です。
弱点は焼き面の狭さと、上火式ほどの無煙性能はないという点です。幅39cmとはいえ実質の焼き面は2人分が上限で、4人でこれを囲むと確実に足りません。また下火式である以上、脂の多い部位では煙が立ちます。
| 商品名 | 減煙焼肉グリル XGRILL(YGMA-X101) |
| メーカー | 山善(YAMAZEN) |
| 価格帯 | 5,480円(税込)/旧型X100は4,980円(税込) |
| 重量 | 約1.9kg(旧型X100は約1.8kg) |
| サイズ | 幅39×奥行25.5×高さ8.5cm/コード長1.9m |
| 素材・特徴 | 電気式(ヒーター埋込式)/消費電力1000W・保温80℃〜強230℃/煙を約70%・油の飛び散りを約85%低減(同社ホットプレート比)/網の間隔5mm・縦置き収納可 |
キャンプ場で電気式を使うならポータブル電源の容量に注意
電気式をキャンプ場へ持ち出すなら、ポータブル電源の「定格出力」を必ず確認してください。よくある失敗が、容量(Wh)だけを見て買ったポータブル電源に1300Wのグラファイトグリラーをつなぎ、定格出力600Wの上限に引っかかって数秒で保護回路が働き、肉が1枚も焼けないまま撤収した、というパターンです。
必要なのは、機器の消費電力を上回る定格出力です。山善のXGRILL YGMA-X101なら1000W、アラジンのCAG-G13Bなら1300W。つまり最低でも定格出力1000W以上、余裕を見るなら1500W級のポータブル電源が要ります。加えて、1000Wを1時間使えば1000Wh消費するので、容量も1000Wh前後は欲しいところです。
この条件を満たすポータブル電源は本体重量が10kg前後になり、価格も10万円前後まで上がります。「電気式は安いが、屋外で使うための周辺投資が高い」というのが実態です。電源サイトのあるキャンプ場を選ぶ、あるいは自宅の庭・ベランダ専用と割り切るほうが、費用対効果は高くなります。
なお、アラジンのCAG-G13Bには325Wへ落とす電力切替があります。焼き始めの立ち上げだけ高出力、以降は低出力という運用ができれば、より小さいポータブル電源でも成立する場面はあります。ただし焼き面の温度は下がるので、焼くペースは落ちます。

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「煙が出ないはず」なのに煙が出た人の共通点
水トレイの水切れに気づかないまま焼き続けている
いちばん多いのがこれです。やきまるIIも炙りやIIもアイリスオーヤマのIGC-GYNT1も、脂を水で受け止める構造。その水が蒸発して空になれば、落ちた脂は熱い金属の上で焼けて煙になります。岩谷産業は炙りやIIについて、使用中の水補給が必要だと明記しています。
実際にありがちなのが、2時間の宴会で1時間ほど経ったあたりから急に煙が増え、「壊れたのかな」と首をかしげるパターンです。原因は水切れで、いったん火を止めて水を足せば元に戻ります。壊れているわけではありません。
対策はシンプルで、開始時にタイマーを45分にセットしておくこと。アラームが鳴ったら火を止め、水位を確認して足す。これだけで煙の再発は防げます。熱い本体を触ることになるので、耐熱グローブを近くに置いておくと安全です。
もうひとつの対策として、水トレイに直接水を張るのではなく、水を入れたアルミトレーを敷いておく方法もあります。トレーごと交換できるので、脂が固まった後の洗い物が激減します。
脂の多い肉を一度に大量投入している
焼き面いっぱいに肉を敷き詰めると、単位時間あたりに落ちる脂の量が処理能力を超えます。やきまるIIのプレート径233mmであれば、同時に置くのは4〜5切れまで。詰め込むほど焼き面の温度も下がるので、結果として焼き上がりも悪くなります。
特に注意したいのが牛タン、ホルモン、豚バラ、サムギョプサルといった脂の多い部位です。これらは1枚ずつ焼き、脂が落ち切ってから次を置く運用にすると、同じコンロでも煙の量がまったく変わります。
逆に、鶏むね肉、ロース、野菜、シーフードは脂が少ないので、多少詰め込んでも煙は増えません。献立を組むときに「脂の多い部位は序盤に少しずつ」「後半は野菜と海鮮」と順番を決めておくと、宴会全体を通して煙をコントロールできます。
なお、市販の焼肉用タレを最初から絡めた肉は、糖分が焦げてやはり煙のもとになります。焼いてからタレをつける方式に変えるだけでも、体感の煙は減ります。
風下に人・テント・洗濯物があることに気づいていない
煙が7割減っていても、風下に立てば残り3割は直撃します。キャンプ場でありがちな失敗が、コンロを風上に置いたまま隣のサイトのテントへ煙とにおいを流し続けてしまうケースです。においは衣類やシュラフに残るため、トラブルの原因になります。
設置前に、旗やタープの揺れで風向きを確認してください。そのうえで、自分と同行者のテント、隣のサイト、干している洗濯物のいずれも風下に来ない位置を選びます。位置を1mずらすだけで状況は変わります。
もうひとつ見落としがちなのが地面です。無煙タイプでも本体底面は高温になりますし、脂が飛べば芝生は傷みます。キャンプ場では、耐熱シートやバーベキューシートを敷くのがマナーとして定着しつつあります。実際、シートを敷かずに直接芝生の上へ置き、撤収後に焦げ跡が残って管理棟から注意を受けた、という話は珍しくありません。
シートは550円前後から手に入ります。芝生の張り替え費用を請求されるリスクを考えれば、最も費用対効果の高い保険です。

庭でバーベキューをしようとして、ふと足元の芝生を見て手が止まった経験はありませんか。炭が1個落ちただけで芝は黒く焦げますし、人工芝なら溶けて二度と戻りません。キ…
屋内・テント内で使ってしまうという最大の危険
煙が出ないと、つい「屋内でも大丈夫」と考えてしまいます。しかしガス式・炭火式は燃焼している以上、必ず一酸化炭素を発生させます。岩谷産業がやきまるII・炙りやIIの両方について「テント内、車内では絶対に使用しないでください」と明記しているのは、このためです。
製品評価技術基盤機構(NITE)も、換気の不十分な場所で燃焼器具を使うと一酸化炭素濃度が上昇し、中毒に至るおそれがあると注意喚起しています。一酸化炭素は無色無臭で、気づいたときには身体が動かないという性質があります。煙が見えないことは、安全であることを意味しません。
屋内で使ってよいのは、電気式の無煙ロースターだけです。アラジンのグラファイトグリラーや山善のXGRILLは燃焼を伴わないため、換気扇の下で通常どおり使えます。「屋内でも焼肉したい」がスタート地点なら、選ぶべきは電気式で確定します。
屋外でも、タープの下やスクリーンテントの中で使う場合は前後を大きく開放してください。壁を閉め切った空間は、屋内と同じ条件になります。安全側に倒して判断するのが、この道具の唯一正しい使い方です。
予算別・シーン別の選び分け早見表
5,000円以下|まず1台試したい人の入口
この価格帯で選べるのは、山善の減煙焼肉グリル XGRILL YGMA-X100(4,980円・税込)です。旧型ですが、幅39×奥行25×高さ8.5cm・重量約1.8kg・消費電力1000W・保温80℃〜強230℃という基本性能は新型と変わりません。網の間隔が8mmと広いので、細切りの野菜や小さい食材は落ちやすい点だけ理解しておいてください。
この予算帯で狙うべきは、屋内やベランダでの1〜2人焼肉です。まずは「煙が減るとはどの程度なのか」を体験する用途として最適で、物足りなければ上位機へ買い増せばいい、と割り切れる価格でもあります。
屋外・電源なしを前提にするなら、5,280円(税込)から買える炙りやII CB-ABR-2も同じ予算帯に入ります。ただし前述のとおり無煙をうたう製品ではないので、「煙は減るが出る」を許容できる屋外専用機として選んでください。
注意点は、この価格帯では焼き面が確実に2人分までということ。家族4人で使おうとすると回転が追いつかず、必ず不満が出ます。人数が読めているなら、最初から次の価格帯を見たほうが結果的に安く済みます。
1万〜2万円|週末バーベキューの主力になる帯
最も選択肢が厚いのがこの価格帯です。ユニフレームのユニセラTG-Ⅲ(14,850円・税込)は炭火派の定番、アイリスオーヤマのIGC-GYNT1(実売10,365円〜13,272円・税込)は1台4役のマルチ型、アラジンのグラファイトグリラー CAG-G13B(実売17,600円〜21,000円・税込)は上火式で煙を最小化するタイプ。性格がまったく違うので、使う場所で選びます。
庭やオートキャンプで炭火を楽しみたいならユニセラTG-Ⅲ。収納時約31.5×16.5×8.5cmと薄くなるので、積載の負担も小さく済みます。焼き鳥や干物をゆっくり焼くスタイルに向きます。
ファミリーキャンプで献立の自由度が欲しいならIGC-GYNT1。グリルプレート、たこ焼きプレート、スクエアパン、ガラスふたが付属し、朝昼晩それぞれの料理を1台でこなせます。重量約3.1kgは車移動なら問題ありません。
マンションのベランダや室内が主戦場ならCAG-G13B。上火式で脂が熱源に触れないため、この記事で扱う7機種のなかで最も煙とにおいが少ない構成です。ただし重量約5.2kg・幅550mmと大きいので、収納スペースは事前に確保しておいてください。
2万円以上|炭火の香りに投資する選択
2万円を超える帯で狙う価値があるのは、ロータスグリル レギュラー(25,850円〜・税込)です。電池駆動ファンによる強制送風で炭を短時間で完全燃焼に近づけ、着火約3分・煙を抑えた炭火を実現します。網面直径約320mmで2〜3人分、重量約3.7kg。
この価格を正当化できるのは、「炭の香りは絶対に譲れないが、住宅地で煙は出したくない」という条件が揃ったときです。ガス式や電気式では代替できない領域なので、目的がはっきりしているなら価格に見合います。
同じ帯には、2026年限定のユニセラTG-Ⅲ ロング(615416/22,000円・税込)もあります。使用時約47×25×19(高さ)cm・重量約4.7kgと大きく、串を横に並べて焼く用途に特化した形状です。焼き鳥を本気でやるなら候補に入ります。
注意すべきは、炭火式は本体価格に加えて木炭・着火剤・火消し壺といった消耗品と周辺装備が積み上がる点です。年に数回しか使わないなら、ガス式のほうが総額でもストレスでも有利になります。
7機種スペック比較表|価格と重量で一覧する
ここまでの7機種を、熱源・重量・実売価格の3軸で並べます。数値はすべて各メーカー公式サイトおよび価格比較サイトで2026年8月時点に確認したものです(キャンプ&ナイフの教科書調べ)。
| 製品名 | 熱源 | 重量 | 実売価格(税込) |
|---|---|---|---|
| 山善 XGRILL YGMA-X101 | 電気 | 約1.9kg | 5,480円 |
| イワタニ やきまるII CB-SLG-2 | ガス | 約2.0kg | 6,080円〜 |
| イワタニ 炙りやII CB-ABR-2 | ガス | 約2.4kg | 5,280円〜 |
| アイリスオーヤマ IGC-GYNT1 | ガス | 約3.1kg | 10,365円〜 |
| ユニフレーム ユニセラTG-Ⅲ | 炭火 | 約3.1kg | 14,850円 |
| アラジン グラファイトグリラー CAG-G13B | 電気(上火式) | 約5.2kg | 17,600円〜 |
| ロータスグリル レギュラー | 炭火(送風ファン) | 約3.7kg | 25,850円〜 |
この表を眺めると、重量と価格が必ずしも比例していないことがわかります。最軽量の山善 XGRILL YGMA-X101が最安、最重量のアラジン CAG-G13Bが中位という並びです。重さは焼き面の広さと熱源の種類で決まるので、価格だけを見て「重い=高性能」と判断しないでください。
まとめ|煙を抑える仕組みで選べば失敗しない
無煙バーベキューコンロ選びは、スペックの優劣を競う話ではありません。「どこで、何人で、何を焼くか」が決まれば、選ぶべき熱源は自動的に決まります。マンションの室内やベランダなら脂が熱源に触れない上火式の電気モデル、庭やキャンプ場なら電源不要のガス式、炭の香りを譲れないならファン付きの炭火式。この3分岐で、7機種は自然と絞り込めます。
価格帯で見れば、5,000円以下は山善 XGRILL YGMA-X100(4,980円)で試す帯、1万〜2万円がユニセラTG-Ⅲ・IGC-GYNT1・アラジンCAG-G13Bが並ぶ主力帯、2万円以上がロータスグリルで炭火に投資する帯。重量で見れば1.9kg〜5.2kgと3倍近い開きがあり、徒歩で運ぶか車で運ぶかが分岐点になります。
そして、どの機種を選んでも共通して効くのが運用です。水トレイの水を切らさない、脂の多い肉を詰め込まない、風下に人やテントを置かない、燃焼式を閉じた空間で使わない。この4つを守るだけで、体感の煙はさらに減ります。道具の性能を最後まで引き出すのは、結局のところ使い方です。
最初の一歩としておすすめしたいのは、自宅で1回テスト運用してみることです。キャンプ場でいきなり本番を迎えるより、庭やベランダで一度焼いてみたほうが、水の減り方も焼くペースも体で覚えられます。そのうえで足りない装備——バーベキューシート、耐熱グローブ、火消し袋、予備の電池——を買い足せば、次のキャンプでは煙を気にせず焼くことだけに集中できます。
※価格は2026年8月時点の各メーカー公式サイトおよび価格比較サイトの情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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