MENU

タープ張り方一覧12パターン|初心者でも迷わない形状別の設営手順とコツ

タープ張り方一覧12パターン|初心者でも迷わない形状別の設営手順とコツのアイキャッチ画像

「タープの張り方ってたくさんあるけど、結局どれがいいの?」と迷っていませんか。ヘキサタープ、レクタタープ、DDタープと形状が変われば張り方もガラリと変わります。選び方を間違えると、風でタープが飛んだり、雨水がたまって生地が傷んだりすることも。

この記事では、タープ張り方一覧として12パターンを形状別に整理しました。基本のA張りから小川張り、ダイヤモンド張り、ステルス張りまで、設営手順とコツをまとめています。さらに、初心者がやりがちな失敗パターンと対策、予算別のおすすめタープ5選も紹介しているので、この記事だけでタープ選びから設営まで迷わず進められます。

📌 この記事でわかること

・タープ張り方一覧12パターンを形状別に図解つきで解説
・ヘキサ・レクタ・DDタープそれぞれの得意なシーンと弱点
・テントと連結する小川張りの具体的な手順とセッティングテープの選び方
・初心者がやりがちな失敗5つと対策、おすすめタープ5選

目次

タープ張り方一覧の前に押さえたい3つのタープ形状と選び方

タープ張り方一覧の前に押さえたい3つのタープ形状と選び方の解説画像

タープ張り方一覧を見る前に、まずタープの形状を理解しておくと選択がスムーズです。タープは大きく分けて「ヘキサタープ」「レクタタープ」「スクエア・DDタープ」の3タイプがあり、それぞれ得意な張り方が異なります。形状の違いを押さえておくだけで、キャンプ場での設営時間を大幅に短縮できます。

ヘキサタープは初心者の味方|ポール2本で設営できる六角形

ヘキサタープは六角形の一枚布で、メインポール2本とガイロープだけで設営できるのが最大の強みです。設営に必要な工数がレクタタープに比べて少ないため、1人でも15〜20分程度で立てられます。

六角形の流線的なシルエットは風を受け流しやすく、風速5m/s程度の風なら安定して耐えられる構造です。サイドがロープで引かれるため、開放感がありながら日差しの角度に合わせて高さを調整しやすい点も特徴です。ソロキャンプからデュオキャンプに適しており、キャンプ入門者が最初に買うタープとして選ばれることが多いです。

ただし、有効面積はレクタタープに劣ります。4人以上のグループキャンプでは、端の三角部分がデッドスペースになりやすく、全員がタープ下に入りきれないことがあるため注意が必要です。

レクタタープは大人数向き|有効面積が広い長方形の定番

レクタタープは長方形の形状を持ち、メインポール2本に加えてサブポール4本で設営するスタイルが基本です。ポールの数が多い分、安定感が抜群で、広い有効面積を確保できます。

最大のメリットは、四辺すべてが直線のためデッドスペースが生まれにくいこと。4〜6人のファミリーキャンプやグループキャンプでリビングスペースを広く取りたい場面で本領を発揮します。サブポールの高さを変えることで、日差しの方向に合わせた角度調整も自在です。

デメリットとしては、ポール6本を使うため設営に時間がかかること(慣れても25〜30分程度)と、風の抵抗を受けやすいこと。強風時はサブポールを外して二又ロープに切り替えるなどの対処が必要です。また、ポールが多い分だけ総重量が増え、携行性は落ちます。

スクエア・DDタープはアレンジ自在|ソロキャンパー御用達の正方形

正方形のスクエアタープは、対称形ゆえにダイヤモンド張りやビークフライなど多彩なアレンジに対応できます。とくにDDタープは1辺に複数のループ(DDタープ3×3なら合計19箇所)が付いており、張り方のバリエーションは10種類以上。ソロキャンプやブッシュクラフト愛好家に根強い人気があります。

正方形タープの強みは、ポール1本でも張れるシンプルさ。ダイヤモンド張りならポール1本+ペグ4本で設営でき、荷物を極限まで減らしたいULスタイルやバイクパッキングにぴったりです。DDタープ3×3は本体わずか790gと、ヘキサタープの半分以下の重量です。

一方、有効面積は3m四方では1人がギリギリ。2人以上で使うなら4×4以上が必要です。また、多彩なアレンジが可能な反面、張り方ごとにロープの通し方やペグの位置が異なるため、慣れるまでは設営に時間がかかる点がデメリットです。

タープ形状別の特徴をひと目で比較

比較項目 ヘキサタープ レクタタープ スクエア・DDタープ
形状 六角形 長方形 正方形
必要ポール数 2本 2〜6本 1〜2本
設営時間目安 15〜20分 25〜30分 10〜20分
有効面積
アレンジ幅 ○(3〜5種) ○(3〜4種) ◎(10種以上)
おすすめ人数 1〜3人 4〜6人 ソロ〜2人

※キャンプ&ナイフの教科書調べ。設営時間は慣れた状態での目安

【タープ張り方一覧】ヘキサタープの基本張りとアレンジ3パターン

ヘキサタープはシンプルな構造ゆえに、ポールの高さやロープの角度を変えるだけで表情がガラリと変わります。ここでは基本のA張りと、天候・シーンに合わせたアレンジ3パターンを紹介します。タープ張り方一覧の中でも、ヘキサタープのバリエーションはキャンプ初心者が最初に覚えておきたい基本形です。

まずはこれ|ヘキサタープの基本張り(A張り)の手順5ステップ

ヘキサタープの基本張りは、メインポール2本を対角線上に立て、残り4辺をガイロープで引くシンプルなスタイルです。横から見るとアルファベットの「A」のような形になるため「A張り」とも呼ばれます。

手順は5ステップ。①タープを地面に広げて向きを決める(風上側にポールが来るように) ②メインポール2本の位置にペグを打ち、ガイロープを仮止め ③片側のポールを立ち上げてロープにテンションをかける ④反対側のポールも同様に立ち上げ ⑤サイド4箇所のロープをペグダウンして全体のバランスを調整。ロープの角度はポールの高さに対して45度を目安にすると、風を受けても安定します。

ソロでもこの手順なら15分で設営可能。ただし、強風時はポールを立てた瞬間にタープが煽られるリスクがあるので、荷物でタープの中央を押さえてからポールを立てると安定します。

風が強い日はこれ|ヘキサタープの低め張りで風をいなす

メインポールの高さを通常の230cmから180cm程度に下げて設営するのが低め張りです。タープの位置が低くなることで風を受ける面積が減り、風速7〜8m/s程度の強風でも安定して耐えられます。

やり方は基本張りと同じですが、ポールの長さを短いものに変更するか、伸縮式ポールなら短く調整するだけ。加えて、風上側のサイドロープを2本追加して計6箇所のペグダウンにすると、さらに安定感が増します。

デメリットは、タープ下の空間が狭くなること。身長170cm以上の人は端の方で頭がタープに触れることがあるため、チェアはローチェアを選ぶとストレスが減ります。また、低くした分だけ焚き火との距離が近くなるので、タープ素材がポリエステルの場合は火の粉による穴あきに気をつけてください。

片面を下げて目隠しに|垂直張りでプライベート空間を確保する方法

垂直張りはタープの片側を地面近くまで下げ、壁のように使う張り方です。隣のサイトからの視線を遮りたいときや、横からの風雨をブロックしたいときに有効です。

基本張りの状態から、目隠ししたい側のサイドロープを外し、タープの端を直接ペグダウンするだけ。メインポールの片側を低くしてもOKです。区画サイトで隣のキャンパーとの距離が近いときや、道路沿いのサイトでプライバシーを確保したいときに重宝します。

注意点として、片面を塞ぐと風が抜けにくくなるため、塞ぐ面は風下側にしてください。風上側を塞ぐとタープが帆のように風を受けて倒壊するリスクがあります。また、両面とも塞ぐのはヘキサタープの構造上無理があるため、完全な目隠しが必要ならスクリーンタープを検討しましょう。

💡 キャンパーメモ

意外と知られていないけれど、ヘキサタープの基本張りでもポールの高さを左右で変えるだけで日陰の面積が大きく変わります。太陽が高い正午はポールを高くして広い日陰を作り、夕方は西日側のポールを下げて斜めからの日差しをカットするのが上級テク。わざわざ張り直さなくても、伸縮ポールなら立てたまま高さを変えられます。

【タープ張り方一覧】レクタ・スクエアタープの張り方4パターン

【タープ張り方一覧】レクタ・スクエアタープの張り方4パターンの解説画像

レクタタープやスクエアタープは直線的な形状を活かして、多様な張り方に対応できます。タープ張り方一覧の中でも、レクタ系タープは「面積の広さ」を武器にした張り方が得意。ファミリーキャンプからソロの秘密基地スタイルまで、4つの代表パターンを押さえておきましょう。

レクタタープの基本張り|6本ポールで安定感抜群の設営手順

レクタタープの基本張りは、長辺の中央にメインポール2本、四隅にサブポール4本の計6本で設営するスタイルです。すべての辺がポールで持ち上がるため、タープ下の有効面積が最大化されます。

手順は、①タープを広げてメインポール2本の位置(長辺の中央)を決める ②メインポールを立てて前後のガイロープをペグダウン ③四隅のサブポールを1本ずつ立てて固定。サブポールの高さはメインポールより30〜50cm低くすると、雨水が四隅に流れて中央にたまらなくなります。

6本ポールの安定感は風速5m/s程度の風ならビクともしない頼もしさ。4〜6人のグループキャンプでテーブルとチェアを並べるリビングスペースとして最適です。ただし、ポール6本+ペグ8本以上を打つため、1人での設営は手間がかかります。2人で設営するか、先にメインポール2本だけ立てて仮固定し、順番にサブポールを追加する方法がおすすめです。

ダイヤモンド張りならポール1本でソロ設営できる

スクエアタープを45度回転させてひし形にし、中央の1辺をポール1本で立ち上げるのがダイヤモンド張りです。後方は地面に直接ペグダウンするため、背面からの風雨をしっかりブロックできます。

必要なのはポール1本、ガイロープ2〜3本、ペグ5〜6本だけ。荷物が少なく済むため、バイクツーリングキャンプやULハイクとの相性が抜群です。設営時間も10分程度と短く、DDタープ3×3(790g)と組み合わせれば、タープ泊の装備が1kg未満に収まります。

デメリットは、前面は開放されているため虫の侵入を防げないことと、横からの雨には弱いこと。春〜秋のソロキャンプやデイキャンプでの日よけに向いており、雨天時はフルクローズできるステルス張りのほうが安心です。

平面張りでタープ面積を最大限活用する方法

同じ高さのポールを使ってタープ全体を水平に立ち上げるのが平面張りです。タープの面積を100%活かせるため、広いリビングスペースが欲しいファミリーキャンプに最適です。

レクタタープの4辺にポールを立てるか、四隅だけにポールを立ててロープで引く方法の2パターンがあります。高さを200〜230cmで統一するとテーブルやチェアの配置がしやすく、大人4人がゆったり過ごせる空間が作れます。

ただし、平面張りは雨天時に最も注意が必要な張り方です。水平な屋根は雨水の逃げ場がなく、タープ中央に水がたまって重みで倒壊する「プール現象」が起きやすくなります。雨が予想される日は、メインポールの片側を10cm程度低くして傾斜を付け、水が流れる方向を作っておくことが必須です。

⚠️ 平面張りの雨対策は必須

平面張りで雨に降られ、タープ中央に水がたまってそのまま倒壊したという失敗は初心者に多いパターンです。原因は完全に水平に張ってしまい、水の逃げ場がなくなること。雨予報がある日は、どの張り方でも必ずタープに傾斜を付けて水の流れ道を作ってください。ロープ1本の長さを変えるだけで傾斜は作れます。

片面ペグダウンで風雨に対応する壁面張り

レクタタープの片面をポールで立ち上げ、反対側を地面にペグダウンして壁を作る張り方です。横殴りの雨や強い横風を防ぎながら、開放側は広い出入り口として使えます。

設営はシンプルで、立ち上げる側にポール2本を立て、反対側の2辺を直接ペグダウンするだけ。片面を地面に付けることで風の抵抗面積が半分になり、強風への耐性が上がります。林間サイトで片側が森に面している場合、森側をペグダウンすれば自然の壁と合わせてプライベート感の高い空間が作れます。

注意点は、ペグダウン側の内部空間がゼロになること。荷物や靴は立ち上げ側に寄せて配置しましょう。また、ペグダウン面が風上になるよう設営すると、風がタープの下に入り込んで浮き上がるリスクがあるため、設営前に風向きを確認してください。

【タープ張り方一覧】DDタープで楽しむソロ向けの張り方3選

DDタープは19箇所ものループを持つ正方形タープで、張り方のバリエーションは10種類以上。タープ張り方一覧の中でも、DDタープのアレンジ幅は群を抜いています。ここではソロキャンパーに人気の3パターンを、設営の難易度順に紹介します。

DDタープのダイヤモンド張りが入門に最適|開放感とプライベートの両立

DDタープのダイヤモンド張りは、スクエアタープと同じ要領でポール1本を中央に立て、後方を地面にペグダウンするスタイルです。DDタープ3×3なら、ポール1本(120〜150cmがおすすめ)、ガイロープ2本、ペグ5本で設営可能。10分あれば立てられます。

DDタープならではの強みは、中央のループを使ってタープ内にランタンやギアを吊り下げられること。19箇所のループがあるため、サイドをロープで引き上げて換気口を作ったり、左右の角をペグダウンして横風を防いだりと、細かい調整が利きます。

注意点として、ダイヤモンド張りは前面がフルオープンのため、雨が正面から吹き込む状況には弱いです。天気予報で雨マークが出ていたら、次に紹介するステルス張りへの切り替えを検討してください。DDタープなら、ダイヤモンド張りからステルス張りへポールを抜いて組み替えるだけで移行できます。

ステルス張りはフルクローズで雨風を完全シャットアウト

ステルス張りは、DDタープをテントのようにフルクローズできる張り方です。ポールを使わず、ガイロープとペグだけで三角テントのような形を作ります。雨天や強風時にタープ泊をするなら、この張り方が最も信頼できます。

設営手順は、①タープを広げて中央の折り目を決める ②片面を半分に折り、折り目の両端をペグダウン ③頂点部分をロープで木や高い位置に固定し、残りの辺をペグダウン。全面が閉じるため、耐水圧3,000mmのDDタープ3×3なら本降りの雨でも内部は濡れません。

デメリットは居住空間の狭さ。3×3のDDタープでステルス張りをすると、中で寝転がれる程度のスペースしかなく、荷物を中に入れるとさらに窮屈になります。身長170cm以上の方は4×4サイズのDDタープを選ぶと余裕が出ます。また、フルクローズのため換気が悪く、夏場は蒸し暑くなりやすい点にも注意です。

ビークフライは居住性と換気を両立する上級アレンジ

ビークフライは、タープの片面を屋根にし、もう片面を床(グランドシート代わり)にする張り方です。ポール1本で前面を立ち上げ、背面は地面に固定。鳥のくちばし(ビーク)のような形状になります。

ステルス張りと違って前面が開放されているため、換気性がよく夏場でも快適。それでいて背面と側面は閉じているので、雨風からの防御力も保てます。床面がタープで覆われるため、別途グランドシートを持参する必要がないのも荷物削減につながります。

設営難易度はやや高め。タープの折り方やペグの位置を正確に決めないと、形が崩れて雨漏りの原因になります。初めて挑戦するときは、天気の良い日にキャンプ場で練習してからがおすすめです。ポールの長さは120cm前後が適切で、高すぎると前面の開口部が広がりすぎて雨が吹き込みやすくなります。

📌 DDタープの張り方を選ぶ基準

・晴れの日のデイキャンプ → ダイヤモンド張り(開放感重視)
・雨天や強風のタープ泊 → ステルス張り(防御力重視)
・夏場の1泊キャンプ → ビークフライ(換気と防御のバランス)
天候が変わりやすい山間部では、ダイヤモンド張りで設営しておき、天候悪化時にステルス張りへ移行するのが定番の流れです。

タープ張り方一覧から選ぶ|テントと連結する小川張りの手順

タープ張り方一覧の中でも、テントと連結する「小川張り」はキャンプの快適性を一段上げるテクニックです。限られた区画サイトでもテントとタープを一体化させて、雨に濡れずに移動できる動線を確保できます。名前の由来から具体的な設営手順まで、ここで押さえておきましょう。

小川張りとは?キャンパルジャパン発祥の連結テクニック

小川張りは、タープのメインポールの代わりにセッティングテープ(延長ベルト)を使い、タープの一端をテントの背面に寄せて設営する張り方です。名前の由来は、テントの老舗ブランド「ogawa」を引き継ぐキャンパルジャパン社(旧・小川キャンパル社)。同社がこの張り方を広めたことから「小川張り」と呼ばれるようになりました。

最大のメリットは、テントの入口とタープの下が直結するため、雨の日でも濡れずにテントとリビングスペースを行き来できること。通常のタープ設営ではテントとタープの間に隙間ができますが、小川張りならその隙間をセッティングテープで埋められます。

向いているのは、区画サイトで前後のスペースが限られている場面。テントの真上にタープを被せる形になるため、前後方向のスペースを節約できます。フリーサイトでも動線がコンパクトにまとまるため、荷物の移動が楽になります。

セッティングテープの選び方と100均素材での自作方法

小川張りに必要なセッティングテープは、テントの縦の長さ+50cm程度あれば十分です。一般的なソロテントなら3〜4m、ファミリーテントなら5m程度を目安にしてください。

既製品はアウトドアメーカーから1,500〜3,000円程度で販売されています。素材はポリエステルベルトが主流で、両端にカラビナが付いているタイプが使いやすいです。長さ調節用の穴が50cm間隔で空いている製品を選ぶと、テントのサイズに合わせて微調整できます。

コストを抑えたいなら自作も可能です。ホームセンターで5mのナイロンベルト(幅25〜30mm)、ステンレス製カラビナ2個、ハトメパンチを購入すれば、材料費1,000円以下で作れます。ベルトの両端にハトメで穴を開けてカラビナを取り付け、50cm間隔でハトメ穴を追加すれば完成。100均のカラビナでも代用できますが、耐荷重が低いため強風時に破損するリスクがある点は理解しておきましょう。

小川張りで失敗しないための3つのコツ

コツ1つ目は、セッティングテープのテンション管理です。テープがたるんでいると、雨水がテープ上にたまってテントの入口に流れ込みます。テープはピンと張り、指で弾くと「ビンッ」と音がする程度のテンションが理想。テープの中間地点を指で押して5cm以上たわむなら、ペグの位置を調整して張り直してください。

コツ2つ目は、タープの傾斜角度。テント側(セッティングテープ側)のタープを低くし、反対側のメインポールを高くすることで、雨水がテント側に流れずにタープの端から地面に落ちます。テント側と反対側の高低差は30〜50cmが目安です。

コツ3つ目は、風向きへの対応です。セッティングテープ側を風上にすると、風がタープの下に入り込んで煽られやすくなります。小川張りのセッティングテープ側は風下に向けるか、風と平行になるよう配置してください。風向きが変わりやすいキャンプ場では、メインポール側を風上に固定しておくと安定します。

⚠️ セッティングテープの強度に注意

100均のカラビナやナイロンベルトで自作したセッティングテープが強風でちぎれ、タープごと飛ばされたという失敗例があります。原因は、カラビナの耐荷重不足(100均は10〜20kg程度のものが多い)。既製品のセッティングテープは耐荷重50kg以上で設計されています。自作する場合も、カラビナは耐荷重50kg以上のステンレス製を選び、ベルト自体も幅25mm以上のものを使ってください。

タープ張り方一覧でよくある失敗5つと対策|初心者が見落とすポイント

タープ張り方一覧を見て「よし、やってみよう」と意気込んでも、実際のキャンプ場では思わぬトラブルに遭遇します。ここではキャンプ初心者に多い失敗パターンを5つ取り上げ、原因と具体的な対策をセットで解説します。

ペグの打ち方が甘くて風でタープが飛ぶ|角度と長さが命

最も多い失敗がペグの打ち込み不足です。ペグは地面に対して60〜70度の角度で、ロープと反対方向に傾けて打ち込むのが正しい打ち方。垂直に打つとロープに引っ張られて抜けやすくなります。

打ち込む深さは、ペグの頭が地面から2〜3cm出る程度まで。付属のアルミペグ(15〜18cm程度)は砂地や柔らかい地面では保持力が足りないため、鍛造ペグ(28〜30cm)を別途用意しておくと安心です。鍛造ペグはエリッゼステーク28cmで1本あたり約400円、重量約190gです。

それでもペグが抜ける硬い地面や砂地では、ペグの代わりに大きな石にロープを巻きつける「石ペグ」が有効。また、雪中キャンプでは通常のペグが効かないため、スノーペグやビニール袋に雪を詰めて埋める「デッドマンアンカー」を活用してください。

ロープの角度が間違いでテンションが出ない|45度ルールを守る

ガイロープをペグダウンする位置が近すぎたり遠すぎたりすると、タープにテンションがかからずシワだらけになります。正しいペグダウン位置は、ポールの先端から地面に向かって45度の角度で延長した地点。ポールの高さが230cmなら、ポールの根元から約230cm離れた位置にペグを打ちます。

テンションが不足するとタープがバタバタと風に煽られ、生地やグロメット(ハトメ)に負荷がかかって破損の原因に。とくにグロメットの破損は修理が難しく、タープ自体の買い替えにつながることもあります。

自在金具の調整も重要です。ペグを打った後にロープの自在金具をスライドさせてテンションを微調整しましょう。自在金具がないロープの場合は、もやい結びやトートラインヒッチなどのロープワークで長さを調節してください。

焚き火の火の粉でタープに穴が開く|距離と素材がカギ

ポリエステル製タープの直下で焚き火をして、火の粉で穴を開けてしまう失敗は後を絶ちません。ポリエステルは熱に弱く、小さな火の粉でも直径5mm程度の穴が瞬時に開きます。

対策は2つ。1つ目は焚き火とタープの距離を最低3m以上確保すること。薪が爆ぜると火の粉は2〜3m飛ぶことがあるため、3mでも安全マージンはギリギリです。2つ目は、焚き火の近くで使うタープをポリコットン(TC)素材にすること。ポリコットンはコットン混紡で火の粉が当たっても溶けにくく、小さな火の粉なら穴が開きません。WAQ HEXATARP TCやDOD いつかのタープTCなどがポリコットン素材の代表的な製品です。

それでも万が一穴が開いてしまった場合は、リペアシートで応急処置が可能です。100均のナイロン補修シートでも一時的な修理には使えますが、耐水性が落ちるため早めに専用のリペアシートに貼り替えましょう。

💡 キャンパーメモ

実は、タープの穴あき事故の大半は「焚き火の大きさ」ではなく「薪の種類」が原因です。針葉樹(スギ・ヒノキ)は油分が多く、燃焼時にパチパチと爆ぜやすいため火の粉が飛びやすい特徴があります。広葉樹(ナラ・クヌギ)は爆ぜにくいためタープの近くで使うなら広葉樹を選ぶとリスクを下げられます。ホームセンターで1束500〜800円程度で手に入ります。

雨の日にタープの角度を付けず水たまりができる|傾斜は必須

タープを完全に水平に張ると、雨水が中央にたまって「タープのプール化」が起きます。水がたまったタープは数十kgの重量になり、ポールが折れたり、グロメットが破れたりして倒壊します。

対策はシンプルで、タープのどこか1箇所に「水の出口」を作ること。もっとも簡単なのは、ロープ1本の長さを他より20〜30cm短くして傾斜を付ける方法です。水が流れる方向は、テントの入口側や調理スペース側ではなく、人がいない方向に設定してください。

また、雨の日はペグが緩みやすくなるため、設営前にペグの長さを28cm以上に変更するか、ペグの本数を追加して強度を上げておくとよいでしょう。雨天時にタープが倒壊すると中にいる人や調理中の火に被さるリスクがあるため、安全面でも傾斜付けは必須です。

タープ張り方一覧を活かすおすすめタープ5選|形状別に厳選

タープ張り方一覧で紹介した12パターンを実践するには、形状に合ったタープ選びが欠かせません。ここでは予算3,000円台〜50,000円台まで、形状ごとにおすすめのタープを5つ厳選しました。それぞれのタープで得意な張り方も合わせて紹介します。

コールマン XPヘキサタープ/MDX|1万円台で始めるヘキサ入門

🔧 ギアスペック
商品名XPヘキサタープ/MDX
メーカーコールマン(Coleman)
価格帯18,000円(税別)
重量約7.6kg
サイズ約460×435×H230cm(収納時:約φ18×74cm)
素材・特徴75Dポリエステルタフタ(UVPRO・PU防水・シームシール)、耐水圧約1,500mm

コールマンのXPヘキサタープ/MDXは、ヘキサタープ入門の定番モデルです。メインポールにクロスポール構造を採用しており、ポールを広げるだけで高さ調整ができる独自機構が特徴。初めてタープを張る人でも迷いにくい設計です。

サイドポール2本が付属しているため、基本張りだけでなく垂直張りや低め張りへのアレンジもすぐに試せます。耐水圧1,500mmはキャンプの通常の雨なら十分な性能で、シームシール加工済みのため縫い目からの浸水も防げます。

デメリットは重量7.6kgとヘキサタープとしてはやや重い点。ポールがスチール製のため、アルミポールモデルに比べて1〜2kg重くなっています。車でのオートキャンプがメインなら問題ありませんが、バックパックキャンプには向きません。

スノーピーク HDタープ シールド ヘキサエヴォ Pro.|耐水圧3,000mmの本格派

🔧 ギアスペック
商品名HDタープ シールド ヘキサエヴォ Pro.
メーカースノーピーク(snow peak)
価格帯46,199円〜(税込)
重量詳細は公式サイトをご確認ください
サイズ収納時:80×20×20cm
素材・特徴210Dポリエステルオックス・遮光ピグメントPUコーティング、耐水圧3,000mmミニマム、テフロン撥水加工・UVカット加工

スノーピークのヘキサエヴォ Pro.は、ヘキサタープでありながらレクタタープのような広い有効面積を実現した上級モデルです。辺の間にポールを立てる独自の設営方法で、通常のヘキサタープで生まれるデッドスペースを軽減しています。

耐水圧3,000mmミニマムはヘキサタープとしてはトップクラスの性能で、台風接近時以外の雨なら安心して過ごせます。210Dポリエステルオックスに遮光ピグメントコーティングが施されており、真夏の日差しもしっかりカット。テフロン撥水加工で汚れも付きにくく、長期間使っても性能が落ちにくい設計です。

デメリットは価格。46,199円〜と初心者には手を出しにくい価格帯です。ただし、スノーピークは永久保証が付いているため、長期的に使うなら1年あたりのコストは下がります。「最初から良いものを」と考えるキャンパーにおすすめです。

DOD いつかのタープ|オールインワンで買い足し不要のコスパモデル

🔧 ギアスペック
商品名いつかのタープ(TT5-631)
メーカーDOD(ディーオーディー)
価格帯詳細は公式サイトをご確認ください
重量約5.4kg(付属品含む)
サイズ約W420×D410×H230cm(収納時:約W67×D14×H14cm)
素材・特徴ポリエステル150D(PUコーティング)、耐水圧最低2,000mm、UPF50+

DODのいつかのタープは、ポール・ペグ・ロープ・キャリーバッグ・延長ベルトまですべて付属するオールインワンモデルです。「初めてタープを買うけど、何を揃えればいいかわからない」という初心者にとって、箱を開けたらすぐに設営できる手軽さが魅力です。

延長ベルトが付属している点が他社のヘキサタープとの大きな違い。購入してすぐに小川張りに挑戦できるため、テントとの連結を前提にタープを探している方には特におすすめです。耐水圧2,000mmとUPF50+で雨と日差しの両方に対応し、収納サイズもW67×D14×H14cmとコンパクトです。

デメリットは、付属ポールがスチール製で重さがあること。総重量5.4kgは付属品込みの数値なので本体はもう少し軽いですが、軽量性を重視するソロキャンパーには向きません。また、ポリコットン版の「いつかのタープTC」(17,600円・税込)もあり、焚き火の近くで使うならTC版のほうが安心です。

WAQ HEXATARP TC Mサイズ|焚き火に強いポリコットンのソロ向けヘキサ

🔧 ギアスペック
商品名WAQ HEXATARP TC Mサイズ
メーカーWAQ(ワック)
価格帯詳細は公式サイトをご確認ください
重量6.7kg(ポール含む)
サイズ340×330cm(メインポール:長さ200cm・直径25mm)
素材・特徴ポリコットン(TC素材)、火の粉に強い、1〜3人用、コンプレッション収納ケース付き

WAQ HEXATARP TC Mサイズは、焚き火の近くでタープを張りたいソロキャンパーにぴったりのポリコットン製ヘキサタープです。TC素材はコットンとポリエステルの混紡で、ポリエステル単体に比べて火の粉が当たっても溶けにくいのが最大の強み。焚き火とタープの距離を2m程度まで近づけても穴が開きにくい素材です。

Mサイズ(340×330cm)はソロ〜2人向けのサイズ感で、テーブルとチェアを1セット置いてちょうど良い広さ。メインポールは長さ200cm、直径25mmとしっかりした太さがあり、風速5m/s程度の風にも安定して耐えます。コンプレッション機能付き収納ケースも付属しており、収納時のコンパクトさにも配慮されています。

デメリットは、TC素材の宿命として雨天後のケアが必要なこと。ポリコットンは吸水性があるため、濡れたまま収納するとカビが発生します。撤収前にしっかり乾燥させるか、帰宅後に広げて干すことが必須です。また、4人以上で使うならLサイズ(480×470cm、重量11.05kg)の選択になりますが、重量が11kgを超えるため車移動が前提になります。

DDタープ 3×3|790gの超軽量タープでソロのアレンジを極める

🔧 ギアスペック
商品名DDタープ 3×3
メーカーDD Hammocks
価格帯詳細は公式サイトをご確認ください
重量790g(本体のみ)
サイズ3m×3m(ループ19箇所:周囲16箇所・中央3箇所)
素材・特徴ポリエステル、耐水圧3,000mm、付属品:ガイドライン×4本・ペグ×4本

DDタープ3×3は、本体重量わずか790gのソロキャンパー御用達タープです。ダイヤモンド張り・ステルス張り・ビークフライなど10種類以上のアレンジに対応できる19箇所のループが最大の特徴。ブッシュクラフトやULハイクの愛好家から支持されています。

耐水圧3,000mmはDDタープシリーズ共通のスペックで、雨天でも浸水の心配はありません。ポールは付属しないため別途用意が必要ですが、木の枝やトレッキングポールで代用できるのもDDタープの自由度の高さ。推奨ポール長は120〜150cmです。

デメリットは、3×3mのサイズではソロでもギリギリの広さであること。寝るだけなら問題ありませんが、荷物を広げてリビングスペースも確保したい場合は4×4サイズ(重量約1.1kg)のほうが余裕が出ます。また、付属のガイドラインとペグは最低限の4本ずつなので、アレンジ張りに挑戦するなら追加のロープとペグを5〜6本用意しておくと安心です。

Q. 初心者はどのタープから始めるべき?
A. 予算1万円台で「基本張り+小川張り」を試したいならDOD いつかのタープがベスト。延長ベルト付きですぐに小川張りに挑戦できます。焚き火の近くで使いたいならWAQ HEXATARP TC Mサイズ。アレンジを極めたいソロキャンパーはDDタープ3×3から始めて、張り方のバリエーションを増やしていくのがおすすめです。

まとめ|タープ張り方一覧を参考に自分だけのキャンプサイトを作ろう

タープ張り方一覧として12パターンを形状別に紹介してきました。ヘキサタープの基本張り・低め張り・垂直張り、レクタタープの基本張り・ダイヤモンド張り・平面張り・壁面張り、DDタープのダイヤモンド張り・ステルス張り・ビークフライ、そしてテントと連結する小川張り。これだけ知っておけば、天候やキャンプスタイルに合わせて柔軟に対応できます。

最後に、この記事のポイントを整理します。

  • ヘキサタープはポール2本で設営でき、初心者はまず基本張り(A張り)から始めるのがおすすめ
  • レクタタープは有効面積が広く、4人以上のグループキャンプに向いている
  • DDタープは790g〜の超軽量で、ダイヤモンド張りやステルス張りなど10種類以上のアレンジが可能
  • 小川張りはセッティングテープを使ってテントとタープを連結する人気の張り方。テープのテンション管理と傾斜角度がコツ
  • ペグは60〜70度の角度で打ち、ロープは45度ルールを守ることでタープの倒壊を防げる
  • 焚き火の近くで使うならポリコットン(TC)素材のタープを選び、ポリエステル製なら焚き火との距離を3m以上確保する
  • 雨天時は必ずタープに傾斜を付けて水の出口を作ること。平面張りの水たまりは倒壊の最大原因

まずは自分のキャンプスタイルに合ったタープを1枚手に入れて、基本張りから練習してみてください。天気の良い日に公園やキャンプ場で2〜3回練習すれば、現地でスムーズに設営できるようになります。張り方のバリエーションが増えると、同じキャンプ場でもまったく違う景色が楽しめるはずです。

※商品の価格やスペックは変更される場合があります。最新情報は各メーカーの公式サイトでご確認ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

モーラナイフをはじめとしたキャンプナイフ・刃物と、焚き火・テント・タープ・ソロキャンプ・100均ギアまで、キャンプ道具全般を初心者にもわかりやすく解説するアウトドア情報メディアです。

コメント

コメントする

目次