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「キャンプで揚げ物なんて、油の量も後始末も大変そう」——そう思って唐揚げや天ぷらをあきらめていませんか。たしかに鍋いっぱいの油を持ち込んで、使い終わった油をどうするか悩むスタイルなら、ハードルは高く感じます。でも、その思い込みこそが揚げ物を遠ざけている一番の原因です。
結論から言うと、キャンプの揚げ物は「油を少なくする」だけで一気に簡単になります。深さ1〜2cmの油で揚げ焼きにすれば、後処理する油の量も減り、油はねのリスクも下がり、必要な道具もぐっとコンパクトになります。フィールドで揚げたての唐揚げやフライドポテトをほおばる満足感は、家の食卓では味わえないものです。
この記事では、揚げ物が難しく感じる理由から、少ない油で揚げる具体的な方法、メスティンやスキレットといった調理器具の選び方、油の温度管理、そして一番の難関である使用済み油の後処理まで、初心者が迷うポイントを順番に解説します。価格や重量はメーカー公式サイトで確認した最新の数値で紹介するので、道具選びの参考にしてください。
・キャンプの揚げ物が難しく感じる理由と、それを解決する「少ない油」の考え方
・メスティン・スキレットなど揚げ物に使える道具のスペックと選び方
・油の温度の測り方とバーナーでの火力管理のコツ
・一番の難関「使用済み油」の処理方法と、やってはいけない捨て方
キャンプの揚げ物が「難しそう」と感じる3つの理由

揚げ物は家庭でも少し身構える料理ですが、キャンプではさらにハードルが上がるイメージがあります。まずは何が難しく感じさせているのか、原因を分解してみましょう。原因が分かれば、対策は意外とシンプルです。
大量の油を持ち込むと、後処理が一番の悩みになる
キャンプの揚げ物で最大のネックは、使い終わった油の処理です。家庭なら排水溝に流すことは論外でも、固めて燃えるゴミに出す手段があります。しかしキャンプ場では炊事場に油を流すのは厳禁で、ほとんどの場合は持ち帰りが基本です。1リットルの油を鍋になみなみと注げば、それだけ持ち帰る量も増えます。逆に言えば、最初に入れる油を200〜300mlに抑えれば、処理の負担は数分の一に減ります。揚げ物のハードルは「油の量」とほぼ比例すると考えてよく、ここを小さくするのが攻略の第一歩です。
火力と温度のコントロールが家のコンロより難しい
家庭のガスコンロは火力が安定し、温度センサーで自動制御してくれる機種もあります。一方、キャンプのシングルバーナーは風の影響を受けやすく、火力が一定に保ちにくいのが難点です。油の適温は料理によって150〜180℃前後ですが、温度が低すぎると衣が油を吸ってベタつき、高すぎると表面だけ焦げて中が生焼けになります。家のような「なんとなくの感覚」が通用しにくいため、温度計や菜箸での見極め(後述)を覚えておくと失敗が激減します。風防(ウインドスクリーン)を立てるだけでも、火力の安定度はかなり変わります。
油はねと火傷、引火のリスクが屋外だと怖い
屋外では足場が不安定で、テーブルがガタついて鍋が傾くこともあります。水分の多い食材を入れれば油が激しくはね、火傷の原因になります。さらに油は370℃前後で自然発火するため、空焚きや火力の上げすぎは火災につながりかねません。とはいえ、これらは「油を少なめにする」「食材の水分をしっかり拭く」「火から目を離さない」という基本で大半が防げます。リスクを正しく知れば、過度に怖がる必要はありません。
揚げ物中は絶対にその場を離れないでください。油は加熱しすぎると自然発火します。万一油に火が入っても、水は絶対にかけないこと。爆発的に炎が広がります。鍋にフタをして空気を遮断するか、消火するまで加熱をやめて待つのが基本です。
少ない油で揚げる「揚げ焼き」という賢い選択
キャンプの揚げ物を難しくしている要素の多くは「油の量」に集約されます。そこで初心者にまず勧めたいのが、少ない油で揚げる「揚げ焼き」です。家庭の天ぷら鍋のように油をたっぷり使わず、フライパンに浅く張った油で調理する方法を指します。
揚げ焼きとは「油1〜2cm」で揚げる調理法
揚げ焼きは、フライパンやスキレットに深さ1〜2cmほど油を張り、食材を半分ほど浸して片面ずつ揚げる方法です。食材全体を油に沈める「揚げる」とは違い、途中でひっくり返して両面に火を通します。必要な油は唐揚げ2〜3人分でも200〜300ml程度で済み、深鍋に1リットル注ぐ従来式に比べて使う油は3分の1以下。後処理する油の量が減るので、持ち帰りの負担も大きく軽くなります。油が少ないぶん温度も上がりやすく、火力が不安定なバーナーとも相性が良い調理法です。
揚げ焼きに向く料理・向かない料理を知っておく
揚げ焼きが得意なのは、唐揚げ・フライドポテト・とんかつ・フライ系・餃子など、比較的平たい形にできる食材です。片面ずつしっかり火を通せるものなら、家で揚げたのと遜色ない仕上がりになります。一方、コロッケのように衣が崩れやすいものや、ドーナツのように全体を均一に膨らませたいものは、油に沈める本格的な揚げ方のほうが向きます。とはいえキャンプの定番である唐揚げやポテトはほぼ揚げ焼きでカバーできるので、最初の一品はこのあたりから始めると失敗しにくいです。
少ない油でもカラッと揚がる3つのコツ
油が少ないと「ベタつくのでは」と心配になりますが、コツを押さえればカラッと仕上がります。1つ目は食材の水分をしっかり拭くこと。水分は油はねと衣のベタつきの最大の原因です。2つ目は食材を入れすぎないこと。一度に多く入れると油温が急降下し、衣が油を吸ってしまいます。鍋の表面積の半分以下を目安にしましょう。3つ目は揚げ終わりに油を切る場所(網やキッチンペーパー)を用意しておくこと。揚げたてを置く場所があるだけで余分な油が落ち、軽い食感になります。
揚げ焼きの油は、最初にウインナーや厚揚げなど油の出る食材を炒めてから本番の揚げ物に進むと、追加の油を足さずに調理を続けられます。1つの油で数品を回す「油のリレー」を意識すると、持ち込む油も持ち帰る油も最小限で済みます。
揚げ物に使える調理器具はどれ?メスティンとスキレットを比較

揚げ焼きスタイルなら、専用の天ぷら鍋を持ち込む必要はありません。多くのキャンパーがすでに持っているメスティンやスキレットが、そのまま揚げ物道具になります。それぞれのスペックと向き不向きを見ていきましょう。
メスティンは深さを生かして少量を本格的に揚げられる
トランギアのメスティン TR-210は、サイズ16.5×9×6.5cmのアルミ製クッカーです。深さが約6.5cmあるので、油を3〜4cm張れば本格的な「揚げる」調理も可能。容量750mlで重量はわずか155gと軽く、ソロキャンプの荷物に無理なく加えられます。アルミ無垢で熱伝導が良く油温が上がりやすい反面、薄手のため温度が下がるのも早いので、食材は少しずつ入れるのがコツです。希望小売価格は2,420円(税込)ですが、実売では1,090円前後から入手できます。
| 商品名 | メスティン TR-210 |
| メーカー | トランギア(trangia) |
| 価格帯 | 希望小売2,420円(税込)/実売1,090円〜 |
| 重量 | 155g |
| サイズ | 16.5×9×6.5cm(容量750ml) |
| 素材・特徴 | アルミ無垢/炊飯は約1.8合まで対応 |
ダイソーのスキレットは220円で揚げ焼きの主役になる
「いきなり高い道具はちょっと」という人には、ダイソーのスキレットがうってつけです。スキレットS(220円・税込)は内径13cm・深さ2.2cm・重量約500gの鋳鉄製で、IHにも対応します。少し大きい食材を扱いたいならスキレットM(330円・内径15.1cm・約750g)を選ぶと余裕が出ます。鋳鉄は蓄熱性が高く、いったん温まれば食材を入れても温度が下がりにくいので、揚げ焼きとは好相性です。ただし使う前後にシーズニング(油ならし)が必要で、洗剤で洗いすぎると錆びる点には注意が必要です。重さは難点ですが、価格を考えれば文句なしの実力です。
| 商品名 | スキレット(S) |
| メーカー | ダイソー |
| 価格帯 | 220円(税込)/Mサイズは330円 |
| 重量 | 約500g(Mは約750g) |
| サイズ | 内径13cm・深さ2.2cm(Mは内径15.1cm) |
| 素材・特徴 | 鋳鉄/IH対応/要シーズニング |
キャンプ&ナイフの教科書調べ:揚げ物向き調理器具の比較
揚げ物に使える主な道具を、容量・重量・価格・深さの観点で並べました。「軽さ重視ならメスティン」「価格と蓄熱性ならスキレット」「家族分の量を一度に揚げたいなら大型のフライパン」と、自分の人数とスタイルで選ぶのが正解です。
| 比較項目 | メスティン TR-210 | ダイソー スキレットS | 大型フライパン(参考) |
|---|---|---|---|
| 重量 | 155g | 約500g | 700g〜1kg超 |
| 深さ | 6.5cm(揚げる向き) | 2.2cm(揚げ焼き向き) | 3〜5cm |
| 価格 | 1,090円〜 | 220円 | 2,000円〜 |
| 向く人数 | ソロ | ソロ〜2人 | ファミリー |
調理器具をもっと幅広く比較したい人は、こちらの記事も参考になります。

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油の温度はどう測る?火力管理を制する者が揚げ物を制す
揚げ物の成否は、ほぼ油の温度で決まります。家のコンロのような自動制御がないキャンプでは、温度を「見る・測る」スキルが仕上がりを左右します。難しく聞こえますが、目安さえ覚えれば誰でもできます。
菜箸と温度計、2つの見極め方を覚える
最も手軽なのは菜箸を使う方法です。乾いた菜箸を油に入れ、箸先から細かい泡がゆっくり出れば低温(150〜160℃)、箸全体から勢いよく泡が出れば中温〜高温(170〜180℃)の目安です。とはいえ感覚に頼ると失敗しやすいので、正確さを求めるなら温度計が確実です。タニタのデジタル温度計 TT-583は-50〜240℃まで測れ、揚げ油の温度域をしっかりカバーします。1,650円(税込)とこの精度にしては手頃で、IPX2の防滴仕様なのでアウトドアでも安心。1本あると温度の不安がなくなり、料理の再現性が一気に上がります。
| 商品名 | デジタル温度計 TT-583 |
| メーカー | タニタ(TANITA) |
| 価格帯 | 1,650円(税込) |
| 測定範囲 | -50〜240℃ |
| 防水・機能 | 防滴IPX2/ホールド・マグネット・フック穴 |
| 素材・特徴 | スティック型/3年保証 |
料理別の適温を覚えれば失敗が激減する
揚げ物の適温は料理によって異なります。下の目安を頭に入れておけば、温度計を見ながら安定して揚げられます。低温は火の通りにくい根菜や二度揚げの一回目、中温は唐揚げやフライ、高温は短時間で仕上げたい天ぷらやコロッケの仕上げに向きます。温度が下がってきたら一度食材を引き上げ、再加熱してから揚げ直すと油切れの良い仕上がりになります。
| 温度帯 | 目安温度 | 向く料理 |
|---|---|---|
| 低温 | 150〜160℃ | いも・根菜、二度揚げの一回目 |
| 中温 | 165〜175℃ | 唐揚げ、とんかつ、各種フライ |
| 高温 | 180℃前後 | 天ぷら、二度揚げの仕上げ |
バーナーの火力を安定させる風防と五徳のコツ
キャンプの火力が安定しない最大の原因は風です。風で炎があおられると油温が乱高下し、揚げムラの原因になります。対策はシンプルで、ウインドスクリーン(風防)を立てて炎を守ること。これだけで体感の安定度がかなり変わります。また、揚げ物は重い油を載せるので、五徳(ゴトク)がしっかりした安定感のあるバーナーを選ぶことも重要です。小型の登山用バーナーは軽量ですが鍋が傾きやすいので、揚げ物中心なら据わりの良い分離型や脚の広いタイプが安心です。バーナー選びに迷ったら、こちらの比較も役立ちます。

キャンプの揚げ物で失敗しない準備と揚げる手順
道具と温度の知識がそろったら、実際の段取りです。揚げ物は準備が8割と言ってよく、フィールドでバタつかないために事前の仕込みがものを言います。順番に見ていきましょう。
食材の下ごしらえは家で済ませておくのが鉄則
結論として、衣付けや下味は自宅で済ませてジップ袋で持参するのが最も失敗しません。現地でボウルを広げて粉をまぶす作業は、風で粉が舞い、洗い物も増え、手も汚れます。唐揚げなら下味をつけた肉、天ぷらなら切った具材を持参し、現地では揚げるだけの状態にしておきましょう。冷凍食材(冷凍ポテト・冷凍唐揚げ)を活用すれば下ごしらえそのものが不要になり、保冷剤代わりにもなって一石二鳥です。下ごしらえの道具やまな板選びは、こちらの記事が参考になります。

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揚げる順番は「低温→高温」「淡白→濃い味」で
複数の食材を揚げるときは順番が大事です。基本は、味の淡白なものから濃いものへ、そして低温で揚げるものから高温のものへと進めます。たとえば野菜の天ぷら→鶏の唐揚げ→魚介、という流れなら、油の風味移りを抑えられます。また衣のカスは油に残ると焦げて油を傷めるので、こまめにすくい取りましょう。少量の油で回す場合、一度に入れる量は油の表面の半分以下に抑えると温度が下がりにくく、カラッと揚がります。
失敗パターン1:水分を拭かずに入れて油が大はね
ありがちな失敗が、解凍しきれていない冷凍食材や、水気を拭かない野菜を油に入れてしまうケースです。水と高温の油が触れると激しくはね、火傷ややけど、最悪は引火の危険があります。原因は単純に「食材の水分」。対策は、揚げる前にキッチンペーパーで表面の水分を徹底的に拭くこと、冷凍食材は表面の霜を払うことです。どうしても水分が気になる食材は、油に入れる瞬間だけ顔を遠ざける、フタを盾代わりにするなどでリスクを減らせます。揚げ焼きで油が少ないほど、はねの量も自然と減ります。
一番の難関「使い終わった油」の後処理を攻略する
キャンプの揚げ物で最後にして最大の関門が、使用済み油の処理です。ここを軽く見ると、キャンプ場とのトラブルや環境汚染につながります。正しい方法を知っておけば、後始末はまったく怖くありません。
固めるテンプルで固めて燃えるゴミにするのが王道
定番かつ確実なのが、油凝固剤で固めて持ち帰る方法です。ジョンソンの「固めるテンプル」は、1包(18g)で約600mlの油を固められ、10包入りで販売されています。使い方は、油が熱いうち(80℃以上)に入れてよくかき混ぜ、冷めて固まったら可燃ゴミとして処理するだけ。原料は植物成分100%なので扱いも安心です。少量の揚げ焼きなら半包でも足り、コンパクトに持ち運べます。固めた油はゴミ袋に入れて持ち帰り、自宅の自治体ルールに従って捨てましょう。油の量が少ないほどこの作業も楽になるのは言うまでもありません。
| 商品名 | 固めるテンプル |
| メーカー | ジョンソン |
| 内容量 | 18g×10包 |
| 処理量 | 1包で約600mlの油を凝固 |
| 使い方・成分 | 油80℃以上で投入/植物成分100% |
オイルポットや吸わせる処理剤で持ち帰る選択肢も
油を捨てずに使い回したいなら、密閉できるオイルボトルや小型のオイルポットに移して持ち帰る方法があります。揚げ焼きで使った少量の油なら、こし網でカスを取り除けば数回は再利用可能です。固める手間も省けます。一方、固めるほどでもない少量の油には、紙パックや専用パッドに「吸わせて」処理する製品も便利です。いずれにしても共通するのは「炊事場や地面には流さない」というルール。自分のスタイルに合った処理方法をあらかじめ1つ決めておくと、現地で慌てません。
失敗パターン2:油を地面や炊事場に捨ててトラブルに
絶対にやってはいけないのが、残った油を地面や草むら、炊事場の排水溝に流すことです。油は土壌や水質を汚染し、分解されにくいため環境に長く残ります。実際にこれが原因でキャンプ場が利用者にマナー啓発を出すケースもあり、最悪は出禁やルール厳格化につながります。環境省も自然の中でのゴミ・排水の持ち帰りを呼びかけています(出典は記事末尾)。原因は「処理手段を用意していなかった」こと。対策はシンプルで、揚げ物をするなら凝固剤かオイルボトルを必ずセットで持っていくこと。これだけで防げる失敗です。
・地面や草むら、川に流す(土壌・水質汚染)
・炊事場の排水溝に流す(配管詰まり・他の利用者の迷惑)
・熱いまま放置して立ち去る(引火・動物が寄る原因)
油は「固める」か「持ち帰る」の二択。これを守るだけでトラブルの大半は防げます。
シーンと予算で選ぶ、自分に合った揚げ物スタイル
揚げ物のやり方に正解は1つではありません。ソロかファミリーか、予算をどこまでかけるかで、最適な道具と方法は変わります。自分のスタイルに合わせて選びましょう。
ソロ・ファミリーで変わる道具の選び方
ソロキャンプなら、メスティンやダイソースキレットS1つで十分です。油も200ml前後で済み、後処理も最小限。荷物を軽くしたい人はメスティン(155g)が圧倒的に有利です。一方ファミリーなら、一度に多くを揚げられる大型のフライパンや、内径15cm以上のスキレットM(約750g)が活躍します。人数が増えるほど油の量も増えるので、凝固剤やオイルボトルも大きめを用意しておくと安心です。複数人なら役割分担(揚げる人・盛り付ける人)を決めると、揚げたてを途切れず楽しめます。
予算別・揚げ物を始めるための道具の揃え方
予算別に最初の一式を組むなら、次の3パターンが目安です。価格は2026年6月時点の実売を参考にしています。少額から始めて、ハマったらグレードアップしていくのが賢い進め方です。
・3,000円以下:ダイソースキレットS(220円)+固めるテンプル+菜箸。冷凍唐揚げを揚げ焼きするだけならこれで十分。
・5,000〜1万円:メスティンTR-210(1,090円〜)+タニタTT-583(1,650円)+オイルボトル。温度管理が安定し、料理の幅が広がる。
・1万円以上:安定感のある分離型バーナー+風防+深型フライパンで、ファミリーの本格揚げ物に対応。
実は「揚げない揚げ物」も視野に入れると荷物が減る
意外と知られていませんが、油を一切持ち込まずに揚げ物感を出す手もあります。冷凍の揚げ済み総菜(唐揚げ・コロッケ)をスキレットで温め直すだけでも、サクサク感はかなり戻ります。油を使わないので後処理はゼロ。さらにメスティンで作る「焼き揚げ」のように、少量の油を絡めてフタをして蒸し焼きにする方法なら、揚げ油の処理を完全に回避できます。本格的に揚げたい日と、手軽に済ませたい日で使い分けると、毎回大荷物にならずに済みます。揚げ物は「全部やるか、やらないか」ではなく、グラデーションで考えるのがキャンプ流です。
まとめ:油を減らせば、キャンプの揚げ物はもっと身近になる
キャンプの揚げ物が難しく感じる理由は、突き詰めれば「油の量」に集約されます。深さ1〜2cmの揚げ焼きにするだけで、必要な道具も後処理も油はねのリスクも、まとめて小さくできます。難関だった使用済み油も、固めるテンプルやオイルボトルを1つ持っていけば怖くありません。フィールドで揚げたての唐揚げをほおばる満足感は、少しの準備で誰でも手に入れられます。
最後に、この記事の要点を振り返ります。
- 揚げ物のハードルは「油の量」とほぼ比例する。少ない油の揚げ焼きが初心者の正解
- 道具はメスティン(155g・1,090円〜)やダイソースキレット(220円〜)で十分始められる
- 温度はタニタTT-583(-50〜240℃・1,650円)などで測ると失敗が激減する
- 適温は低温150〜160℃/中温165〜175℃/高温180℃前後が目安
- 食材の水分を拭く・入れすぎないが油はねとベタつき防止の基本
- 使用済み油は固めるテンプル(1包で約600ml)で固めるか、持ち帰るの二択
- 地面・草むら・炊事場への廃油投棄は厳禁。環境とマナーを守る
最初の一歩としておすすめなのは、ダイソースキレットと固めるテンプルを用意して、冷凍唐揚げを揚げ焼きにしてみることです。油200mlほどで成功体験が得られれば、次は天ぷらや本格的な揚げ物にも挑戦したくなるはず。道具の価格やスペックは変わることがあるので、購入前には各メーカーの公式情報をあわせて確認してください。安全に気をつけて、フィールドでの揚げたての一品を楽しみましょう。
※本記事の製品情報は2026年6月時点のものです。最新の価格・仕様は各公式サイトでご確認ください。参考:トランギア公式(イワタニ・プリムス)/ジョンソン「テンプル」公式/タニタ公式オンラインショップ/環境省

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