「ソロキャンプや登山にタープを1枚足したいけれど、ザックが重くなるのは避けたい」——そんな悩みを抱えていませんか。日差しや小雨をしのぐ快適さは欲しい、でも装備はできるだけ軽くしたい。この相反する願いを叶えてくれるのが軽量タープです。
結論からお伝えすると、軽量タープ選びで失敗しないコツは「重量」だけを見ないことです。本体190gの超軽量モデルから、広さとコスパを優先した2kg級まで、用途によって正解はまったく変わります。重さ・素材・耐水圧・サイズの4つを自分のキャンプスタイルに当てはめて選べば、後悔のない1枚にたどり着けます。
この記事では、本体190gのブッシュクラフト製から定番のDDタープ3×3まで、実際のスペックを重量順に並べて比較します。選び方の基準、シーン別・予算別の使い分け、そして初心者がやりがちな失敗とその対策まで、焚き火を囲んで仲間に教えるつもりで丁寧に解説していきます。
・軽量タープの定義と、ソロキャンプで選ばれる理由
・重量・素材・耐水圧・サイズで見る選び方の4基準
・本体190g〜2020gまで、おすすめ軽量タープ7選を重量順に比較
・シーン別・予算別の使い分けと、初心者がやりがちな失敗の回避法
軽量タープとは?ソロキャンプで人気が高まる理由

軽量タープとは、本体重量がおおむね1kg以下、超軽量モデルでは数百g台に収まる持ち運びやすいタープを指します。荷物を背負って移動するソロキャンパーや登山者を中心に、ここ数年で一気に選択肢が増えました。まずは軽量タープの基本的な考え方から押さえていきましょう。
軽量タープは「数百g」で日差しと小雨を防げる装備
軽量タープの最大の魅力は、わずか数百gで頭上の快適な空間を作れる点です。たとえばブッシュクラフトのウルトラライト・ハンモック・タープは本体約190g、付属品込みでも約280gしかありません。これはスマートフォン2台分ほどの重さで、夏の直射日光や急な通り雨をしのげます。ソロキャンプではテントだけだと日中の居場所がなく、車中泊やバックパック移動では1gでも軽くしたいもの。タープを1枚足すだけで、焚き火を眺めながら過ごす時間が格段に快適になります。一方で、軽さを追求したモデルは生地が薄く、強風時の耐久性ではしっかりした重いタープに劣ります。風の強い稜線や長期設営には向かない点は理解しておきましょう。
テントとタープの役割の違いを整理する
結論として、テントは「寝る空間」、タープは「過ごす空間」と役割が分かれます。テントは就寝時のプライバシーと防虫・防寒を担いますが、日中はその中にこもると蒸し暑くなりがちです。そこでタープを張れば、風通しのよい日陰のリビングが生まれます。ソロキャンプなら2.8×2.8m前後の正方形タープ1枚で、調理スペースと休憩スペースを兼ねられます。デイキャンプならタープだけ持参という選択肢もあり、設営は5〜10分ほど。注意点として、タープは四方が開いているため、虫が多い季節や夜の冷え込みには弱いこと。テントとの併用で快適さが大きく変わります。
軽量タープが選ばれる3つのシーン
軽量タープが活躍するのは、主にソロキャンプ・登山(山岳テント泊)・バイクや自転車での移動キャンプの3シーンです。理由は明確で、いずれも「自分の力で装備を運ぶ」スタイルだから。たとえばパーゴワークスのニンジャタープは約500g、収納サイズ270×90×90mmと水筒ほどのサイズに収まり、ザックの隙間に差し込めます。ファミリーオートキャンプのように車に積むだけなら重さは問題になりませんが、担ぐ・積載量が限られる移動ではグラム単位の差が効いてきます。逆に、広い日陰を大人数で共有したい場合は軽量タープでは手狭になるため、用途を見極めて選ぶことが大切です。
ソロでタープが本当に必要かどうか迷っている方は、こちらの記事も参考にしてください。

「タープは大きいほど快適」と思われがちですが、ソロなら2.8〜3m四方で十分です。大きすぎると重く、張る場所も選び、1人では設営に手こずります。自分の体格と荷物量に合ったサイズを選ぶのが、軽量化と快適さの両立のコツです。
軽量タープの選び方|重量・素材・耐水圧・サイズの4基準
軽量タープは見た目が似ていても、生地の素材や耐水圧で使い勝手が大きく変わります。価格だけで選ぶと「思ったより雨に弱い」「重くて持ち出さなくなった」と後悔しがちです。ここでは失敗しないための4つの判断基準を順番に解説します。
重量は「総重量」で比較する
まず確認したいのが重量ですが、注意したいのは「本体重量」と「総重量」の違いです。メーカーが大きく表示するのは本体だけのことが多く、実際にはペグ・張り綱・収納袋を含めた総重量で持ち運ぶことになります。たとえばブッシュクラフトのULタープは本体190gですが、総重量は約280g。モンベルのミニタープHXは本体640gに対し、付属品込みでは870gになります。差は150〜200gほどですが、登山では無視できない重さです。購入前は必ず総重量を確認し、できればポール(別売りが多い)の重さも足し算しておくと、現実的な装備重量が見えてきます。軽さ重視なら500g以下が一つの目安です。
素材はナイロンとポリエステルで何が違うのか
軽量タープの生地は主にナイロンとポリエステルの2種類です。結論として、最軽量を狙うならシルナイロン、価格と扱いやすさのバランスならポリエステルが向きます。ナイロン(特にシルナイロン)は同じ強度でも軽く薄く作れるため、ニンジャタープの30Dシルナイロンやブッシュクラフトの10Dシルポリのように超軽量モデルに使われます。ただしナイロンは水を吸うとわずかに伸び、紫外線でやや劣化しやすい弱点があります。一方ポリエステルは水濡れに強く伸びにくく、DDタープやモンベルのミニタープHX(75Dポリエステルタフタ)に採用されています。重さは増えますが乾きが早く、初心者にも扱いやすい素材です。「D(デニール)」の数字が小さいほど薄く軽く、大きいほど丈夫と覚えておきましょう。
耐水圧は1500mm以上を目安にする
雨でも使うなら、耐水圧は1500mm以上を一つの目安にしてください。耐水圧とは生地がどれだけの水圧に耐えられるかを示す数値で、一般的に小雨で1000mm、本降りで2000mm程度が必要とされます。今回比較したモデルではDDタープ3×3が3000mmと頭一つ抜けており、本降りでも安心感があります。モンベルのミニタープHXは1500mm、キャプテンスタッグの軽量タープは2000mmと実用十分です。注意点として、超軽量モデルは生地を薄くする分、耐水圧が1000mm前後にとどまることがあります。晴天のデイキャンプや登山の日除け中心なら問題ありませんが、梅雨や悪天候も想定するなら耐水圧の高いポリエステルタープを選ぶと安心です。
サイズと形状は使う人数とスタイルで決める
サイズは使う人数とスタイルで選びます。ソロなら2.8〜3m四方、2人なら3.5m前後、ファミリーなら4m以上が目安です。形状は大きく分けて、設営が自在で人気の「スクエア(正方形)」、開放感のある「ヘキサ(六角)」、軽量な「ウィング(ひし形)」があります。ニンジャタープやDDタープのスクエア型はループが多く、張り方のバリエーションが豊富。モンベルのミニタープHXのようなヘキサ型は美しい曲線と広い日陰が魅力です。注意したいのは、大きいほど重く、ポールも長く必要になること。ソロで担ぐなら3m四方を上限に考えると、軽さと快適さのバランスが取りやすくなります。
軽量タープ選びは「重量・素材・耐水圧・サイズ」の4点セットで考えるのが鉄則です。軽さだけ、価格だけで決めると使う場面が限られます。自分のキャンプが晴天中心か雨も想定するか、担ぐのか車移動か——そこから逆算すると、最適な1枚が絞り込めます。
超軽量クラス500g以下のおすすめ軽量タープ4選

まずは「とにかく軽く」を求める人に向けた500g以下のモデルから紹介します。登山やバイクキャンプ、ULスタイルでザックを軽くしたい人にぴったりのラインナップです。それぞれ素材とサイズに個性があるので、用途に合わせて選んでください。
本体190gの最軽量|ブッシュクラフト ウルトラライト・ハンモック・タープ
軽さを最優先するなら、ブッシュクラフトのウルトラライト・ハンモック・タープが第一候補です。本体重量約190g、総重量でも約280gと、今回比較した中で最軽量。10Dリップストップシルポリエステルを採用し、収納サイズは約200×170×70mmとペットボトルより小さく収まります。サイズは約3100×2220mmで、ハンモック泊の雨除けやソロの日除けに十分。価格はAmazonで約16,678円とやや高めですが、軽さに投資する価値があります。注意点は耐水圧が1000mmと控えめで、生地が薄いため尖った枝や火の粉に弱いこと。焚き火からは距離を取り、設営時は地面の小石を払ってから広げると長持ちします。
| 商品名 | ウルトラライト・ハンモック・タープ |
| メーカー | Bush Craft(ブッシュクラフト) |
| 価格 | 約16,678円(Amazon) |
| 重量 | 本体約190g/総重量約280g |
| サイズ | 約3100×2220mm |
| 素材・耐水圧 | 10Dシルポリエステル/1000mm |
長方形で居住性◎|モンベル L.W.タープ
軽さと居住空間の広さを両立したいなら、モンベルのL.W.タープが選択肢に入ります。重量は約290gと超軽量クラスながら、長方形デザインで2〜3人でも使える居住性が魅力です。収納時はφ10×18.5cmとコンパクトで、ザックに無理なく収まります。長方形は前後に張り出しを作りやすく、日陰を広く取れるのがメリット。登山の休憩用シェルターやソロの前室拡張にも便利です。価格は流通状況で変動するため、最新価格はモンベル公式オンラインストアで確認してください。注意点として、軽量生地は強風時にバタつきやすいので、張り綱はしっかりテンションをかけ、ペグは長めのものを使うと安定します。信頼できる国内ブランドという安心感も選ぶ理由になります。
耐水圧2000mmの実用派|キャプテンスタッグ 軽量タープ
雨にもある程度備えたい人には、キャプテンスタッグの軽量タープが向いています。重量約450gと軽量クラスに収まりながら、耐水圧は2000mmと本降りにも対応できる実用的なスペックです。生地はシルバーコーティングを施したポリエステルで、日光を反射して下の温度上昇を抑える効果が期待できます。新潟県三条市の老舗メーカーで、入手しやすく価格も手頃なのが強み。デイキャンプや夏フェス、ファミリーのサブタープとして幅広く使えます。価格は販売店で変動するため公式サイトで確認を。注意点は、シルバーコーティングは経年で剥がれることがあるため、使用後はしっかり乾燥させてから収納し、湿ったまま放置しないことが長持ちのコツです。
30以上の張り方が楽しめる|パーゴワークス ニンジャタープ
1枚で何通りもの張り方を楽しみたいなら、パーゴワークスのニンジャタープが面白い選択です。重量約500g、2800×2800mmのスクエア型で、外周に21カ所のジョイントポイント(トグル)を備え、30以上の設営バリエーションが可能。30Dシルナイロン製で収納サイズは270×90×90mmと水筒ほどに収まります。ハンモック泊からフルクローズのシェルターまで、アイデア次第で姿を変える自由度の高さがファンを惹きつけています。価格は約16,000〜16,500円程度ですが、変動するため購入時に確認してください。注意点は、自由度が高い分、初心者は最初どう張ればよいか迷いやすいこと。まずは基本のAフレームやダイヤモンドStretchから慣れていくのがおすすめです。
軽さと広さを両立するバランス型のおすすめ軽量タープ3選
次に、500gを少し超えても扱いやすさや広さ、コスパを重視したい人向けのバランス型を紹介します。「超軽量は不安」「もう少し広く使いたい」という人に向いたモデルです。最後に7製品のスペック早見表も載せるので、比較の参考にしてください。
定番ヘキサで日陰が広い|モンベル ミニタープHX
初めての軽量タープに最もおすすめしやすいのが、モンベルのミニタープHXです。本体640g(総重量870g)で、75Dポリエステルタフタに耐水圧1500mmと、軽さと耐久性のバランスが絶妙。ヘキサ(六角)形状で曲線が美しく、ソロ〜2人に十分な日陰を作れます。価格は約10,120円(税込)と1万円台前半で手が届きやすく、難燃加工が施されているため焚き火との相性も比較的良好です。ポールは別売りなので、購入時はミニタープポールも合わせて検討しましょう。注意点は、ヘキサ型は正方形タープほど張り方の自由度がないこと。とはいえ設営はシンプルで失敗が少なく、初心者の最初の1枚として安心して選べます。詳しいスペックはモンベル公式オンラインストアで確認できます。
耐水圧3000mmの王道|DDタープ 3×3
悪天候でも頼れる定番が欲しいなら、DDタープ3×3が王道です。3000×3000mmのスクエア型で重量790g(ペグ除く)、耐水圧は3000mmと今回比較した中でトップクラス。本降りの雨でも安心して過ごせます。生地はしっかりしたポリエステルで、外周と面に多数のループがあり、Aフレーム・ステルス張り・ダイヤモンドなど多彩な張り方に対応。価格はAmazonで約12,728円と、性能を考えればコスパ良好です。ソロからデュオまで幅広く使え、ブッシュクラフト愛好家からの支持も厚い1枚。注意点は、超軽量モデルと比べると790gとやや重いこと。登山でグラムを削りたい人より、車・バイク移動でタフに使いたい人に向いています。
DDタープの全モデルやサイズ別の違いをもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事が参考になります。

広さとコスパ最優先|バンドック ミニヘキサゴンタープ BDK-25
「軽さより広さと価格」を優先したい入門者には、バンドックのミニヘキサゴンタープBDK-25が候補になります。約4300×3500mmと3〜4人でもゆったり使える大きさで、参考上代8,800円(税込)という手の出しやすさが最大の魅力。ポール・ペグ・ロープが付属し、これ1セットでタープデビューできます。重量は約2020gと今回の中では最も重く、厳密には「軽量タープ」というより入門用の広いタープですが、車やバイクでの運搬なら気になりません。耐水圧は約1000mm。注意点は、付属のスチールポールが重く錆びやすいこと。長く使うなら軽量なアルミポールへの買い替えを検討すると、運搬も設営もぐっと楽になります。
| 製品名 | 重量 | サイズ | 耐水圧 | 参考価格 |
|---|---|---|---|---|
| ブッシュクラフト UL | 本体190g | 3100×2220mm | 1000mm | 約16,678円 |
| モンベル L.W.タープ | 約290g | 長方形(2〜3人) | 要確認 | 公式で確認 |
| キャプテンスタッグ | 約450g | — | 2000mm | 公式で確認 |
| ニンジャタープ | 約500g | 2800×2800mm | — | 約16,000〜16,500円 |
| モンベル ミニタープHX | 本体640g | ヘキサ型 | 1500mm | 約10,120円 |
| DDタープ 3×3 | 790g | 3000×3000mm | 3000mm | 約12,728円 |
| バンドック BDK-25 | 約2020g | 4300×3500mm | 約1000mm | 8,800円 |
※価格・スペックは2026年6月時点の調査値(キャンプ&ナイフの教科書調べ)。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
軽量タープの張り方と必要なポール・ペグの選び方
軽量タープは本体が軽い分、ポールやペグといった周辺装備の選び方が快適さを左右します。ここでは基本の張り方と、軽さを活かすためのアクセサリー選びを解説します。最初の失敗例も交えながら、確実に張れるコツをお伝えします。
まず覚えたい基本の張り方3パターン
初心者がまず覚えるべきは「Aフレーム」「ダイヤモンド」「ステルス張り」の3つです。Aフレームは2本のポールで屋根を作る最もシンプルな張り方で、開放感があり調理にも向きます。ダイヤモンドはタープの対角線を使い、1本のポールと低い後方で雨風をしのぐスタイル。ステルス張りは片側を地面まで下ろして風と視線を遮る、ソロに人気の形です。スクエア型のニンジャタープやDDタープはループが多く、これらすべてに対応できます。注意点は、張り方によって必要なポールの本数や長さが変わること。まずはAフレームから始め、風向きや天気に応じて張り分けられるようになると、1枚のタープの活躍の幅が一気に広がります。
形状別の具体的な手順は、こちらの記事で図解とともに詳しく解説しています。

ポールは別売りが多い|重量と長さで選ぶ
意外な落とし穴が、軽量タープの多くはポールが別売りという点です。本体だけ買って現地で「立てられない」とならないよう、事前にポールを用意しましょう。選び方の基準は素材と長さで、軽さ重視ならアルミ製(1本100〜200g前後)、強度重視ならスチール製ですが重くなります。タープの軽さを活かすならアルミ一択です。長さはAフレームでソロT字なら180〜200cm、低く張るなら120cm前後と、用途で使い分けられる伸縮式や分割式が便利。注意点は、安価なスチールポールは重く錆びやすいこと。バンドックBDK-25のような付属スチールポールは、軽量アルミに替えるだけで総重量を数百g削れます。タープ本体で軽量化しても、ポールが重ければ意味が薄れてしまいます。
ペグと張り綱は「地面」に合わせて準備する
タープを安定させる縁の下の力持ちが、ペグと張り綱です。結論として、ペグは地面の硬さに合わせて使い分けるのが正解です。柔らかい芝や砂地ではしっかり効く20cm以上の鍛造ペグ、硬い地面では細めのアルミ・チタンペグが刺さりやすくなります。軽量タープに付属する短いアルミペグは、芝生では抜けやすいので予備に丈夫なものを足すと安心です。張り綱は反射材入りだと夜につまずきにくく、自在金具で簡単にテンション調整ができます。注意点は、軽量タープは生地が軽い分、張り綱のテンションが甘いと風でバタついて消耗が早まること。四隅をしっかり張り、風上側を低く設営するのが、軽量タープを長持ちさせる基本です。
「軽量タープに付属していた短いアルミペグだけで張ったら、夜中に風でペグが抜けてタープが顔に落ちてきた」——これは初心者に多い失敗です。原因は、軽いタープほど風を受けて煽られやすいのに、ペグの保持力が足りないこと。対策は、風上側だけでも20cm以上の丈夫なペグを使い、張り綱はピンと張ること。これだけで安定感が大きく変わります。
シーン別・予算別で選ぶ軽量タープの正解
同じ軽量タープでも、登山なのかファミリーのサブなのか、予算がいくらかで選ぶべき1枚は変わります。ここではシーン別・予算別の使い分けと、あえての逆張り視点を紹介します。自分に当てはめながら読んでみてください。
シーン別|ソロ・登山・ファミリーで分ける
シーンごとの最適解を整理します。徒歩やバイクで担ぐソロ・登山なら、500g以下の超軽量モデル(ブッシュクラフトUL約190gやニンジャタープ約500g)が快適。1gでも軽い方がフットワークが上がります。車移動のソロ〜デュオなら、耐水圧と扱いやすさのバランスがよいモンベルミニタープHX(640g)やDDタープ3×3(790g)が安心。ファミリーのサブタープや初めての1枚なら、広くて安いバンドックBDK-25が実用的です。注意点は、シーンを欲張ってオールラウンドを1枚で狙うと中途半端になりがちなこと。メインの使い方を1つ決めて、それに最適化すると満足度が高くなります。
予算別|5千円台から1万6千円台まで
予算別でも整理しておきましょう。5千〜9千円台で抑えたいなら、バンドックBDK-25(8,800円)がコスパ最優先の入門向け。1万円前後なら、モンベルミニタープHX(約10,120円)やDDタープ3×3(約12,728円)が、性能と価格のバランスで万人におすすめできます。1万5千円以上の投資ができるなら、ブッシュクラフトUL(約16,678円)やニンジャタープ(約16,000〜16,500円)といった超軽量・高機能モデルが視野に入ります。注意点は、安いモデルはポールが別売り・付属が重いなど追加コストがかかる場合があること。本体価格だけでなく、ポールやペグを含めた「トータルの装備費」で比較すると、後悔のない買い物ができます。
逆張り視点|実は超軽量タープが初心者に最適とは限らない
意外と知られていないのですが、初心者ほど超軽量タープを最初の1枚に選ぶと苦労しがちです。理由は、10D・30Dといった極薄生地は風にあおられやすく、テンションのかけ方や張り綱さばきに慣れが必要だから。さらに薄い生地は枝や火の粉に弱く、扱いを誤ると初日に穴を開けてしまうこともあります。最初の1枚にはあえて、640g前後で生地がしっかりしたモンベルミニタープHXやDDタープ3×3のような「やや重いが扱いやすい」モデルを選ぶ方が、設営の成功体験を積みやすいのです。軽量化は、設営に慣れて「次はもっと軽くしたい」と感じてから2枚目で追求する——この順番の方が、結果的に失敗が少なくなります。
軽量タープを長く使うための失敗回避とメンテナンス
せっかく選んだ軽量タープも、扱いを誤ると寿命を縮めてしまいます。ここでは初心者がやりがちなもう一つの失敗と、長持ちさせるためのメンテナンスや法的な注意点をまとめます。買った後に後悔しないための知識として押さえておきましょう。
濡れたまま収納するとカビと加工剥がれを招く
軽量タープを傷める最大の原因は、濡れたまま収納することです。撤収時に雨や朝露で湿ったまま袋に詰め込み、帰宅後も放置すると、数日でカビが発生し、防水・撥水コーティングの剥がれも進みます。対策はシンプルで、帰宅後は必ず広げて完全に乾かしてから収納すること。ベランダや室内で陰干しし、生地が薄い軽量タープは直射日光での長時間乾燥を避けると、紫外線劣化を防げます。シルバーコーティングのキャプテンスタッグ製などは特に乾燥を徹底しましょう。注意点として、現地でどうしても乾かせないときは、一度袋から出して別の通気性のある袋に入れ替え、帰宅後すぐに干すだけでも被害を最小限にできます。
「風が強い日に4m級の大きなタープを高く張ったら、突風でポールが折れ、生地も裂けてしまった」という失敗もよく聞きます。原因は、面積が大きいほど風を受ける力が増すのに、高く張って帆のようになってしまったこと。対策は、風が強い日は低く小さく張る、片側を地面まで下ろす、無理なら設営を諦める勇気を持つこと。軽量タープは特に風に弱いので天気予報の風速チェックが欠かせません。
火の粉・直射日光から生地を守る
軽量タープの薄い化繊生地は、火の粉と紫外線が大敵です。結論として、焚き火はタープから2m以上離し、長期間張りっぱなしにしないことが長持ちの鍵になります。ポリエステルやナイロンは熱に弱く、火の粉が一点に当たるだけで穴が開きます。また紫外線を浴び続けると生地が硬化し、撥水性も落ちていきます。デイキャンプで日除けに使うのは問題ありませんが、連泊で何日も張りっぱなしにすると劣化が早まります。注意点として、どうしても焚き火の近くで使いたい場合は、火に強いポリコットン素材のタープを別に用意するのが現実的。軽量タープは「軽さと引き換えにデリケート」と理解して、丁寧に扱うほど長く相棒でいてくれます。
キャンプ場のルールと設営マナーを守る
最後に見落としがちなのが、キャンプ場のルールとマナーです。タープの設営可否やサイズ制限、ペグ打ちの可否は施設ごとに異なります。区画サイトでは「1区画にタープとテントが収まること」が条件のことも多く、大型タープが張れない場合があります。直火・焚き火の可否も含め、予約時や受付で確認しましょう。環境省の国立公園内のキャンプ指定地などでは、利用ルールが定められている場所もあります。自然環境の保全や利用ルールについては、環境省の国立公園公式ページでも基本方針が確認できます。注意点として、隣との距離が近いサイトで張り綱を大きく張り出すと、通路をふさいでトラブルの元に。お互い気持ちよく過ごせるよう、コンパクトに張る配慮も軽量タープの使いこなし術の一つです。
まとめ|軽量タープは用途から逆算して選ぼう
軽量タープ選びは、「軽さ」だけを追うと使う場面が限られ、結局持ち出さなくなりがちです。重量・素材・耐水圧・サイズの4つを自分のキャンプスタイルに当てはめ、登山で担ぐのか、車移動で快適さを重視するのかを起点に選ぶことで、長く愛用できる1枚にたどり着けます。超軽量を狙うならブッシュクラフトUL(本体190g)やニンジャタープ(約500g)、扱いやすさと価格のバランスならモンベルミニタープHX(約10,120円)やDDタープ3×3(耐水圧3000mm)が頼りになります。
この記事の要点を振り返っておきましょう。
- 軽量タープは数百gで日差しと小雨をしのげ、ソロ・登山・移動キャンプで活躍する
- 選び方は重量(総重量で比較)・素材(ナイロンかポリエステル)・耐水圧(1500mm以上目安)・サイズの4基準
- 超軽量クラスは本体190gのブッシュクラフトULや約500gのニンジャタープが代表格
- バランス型は約10,120円のモンベルミニタープHXと耐水圧3000mmのDDタープ3×3がおすすめ
- ポールは別売りが多く、軽量化するならアルミ製を選ぶのが鉄則
- 付属ペグだけで張ると風で崩壊しやすいので、丈夫なペグと張り綱を追加する
- 濡れたまま収納せず乾燥させ、火の粉と紫外線から守ると長持ちする
まず最初の一歩としておすすめなのは、扱いやすく価格も手頃なモンベルミニタープHXやDDタープ3×3から始めること。設営に慣れてきたら、2枚目でブッシュクラフトULのような超軽量モデルに挑戦すると、失敗なくステップアップできます。お気に入りの1枚を見つけて、頭上に快適な日陰のあるキャンプを楽しんでください。なお、価格やスペックは変動するため、購入前に各メーカーの公式サイトで最新情報をご確認ください。
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