シングルバーナーおすすめ5選|重量67gから3600kcalまで徹底比較

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ソロキャンプを始めると、最初にぶつかるのが「お湯どうする問題」です。焚き火だけで湯を沸かそうとすると、火がつくまで30分、コーヒー1杯のために汗だくになる——そんな経験はありませんか。そこで頼りになるのがシングルバーナーです。ガス缶にセットしてつまみをひねるだけで、数分でお湯が沸き、ラーメンも炒め物も思いのままになります。

とはいえ、いざ選ぼうとすると「CB缶とOD缶どっちがいいの?」「重さ60gと330gで何が違うの?」「レギュレーターって必要?」と疑問が次々に湧いてきます。結論から言えば、シングルバーナーは使うシーン(ソロ・登山・ファミリー)と燃料(CB缶・OD缶)で選べばまず失敗しません。逆にスペックの数字だけで選ぶと、家で眠るギアになりがちです。

この記事では、定番のSOTO ST-310からわずか67gのウインドマスター、3,000円台の入門機まで5モデルを重量・出力・価格で並べて比較し、あなたに合う1台の選び方を、焚き火を囲んで仲間に教える感覚でじっくり解説します。

📌 この記事でわかること

・CB缶とOD缶、一体型と分離型の違いと選び分け
・重量・出力・耐風性で見る選び方の5ポイント
・重量67g〜330g、出力2,300〜3,600kcal/hのおすすめ5モデル比較
・予算別・スタイル別の最適な1台とよくある失敗の防ぎ方

目次

シングルバーナーで何が変わる?ソロキャンプの食事が一段ラクになる理由

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シングルバーナーとは、ガス缶に直接(または分離して)取り付けて使う一口コンロのことです。手のひらサイズで数百グラム、それでいて家庭用コンロに迫る火力を出せるのが魅力で、ソロキャンプの調理の土台になります。まずは「あると何が変わるのか」を具体的に見ていきましょう。

お湯を沸かすだけでも、キャンプの快適さが激変する

結論として、シングルバーナーの最大の価値は「数分で確実にお湯が沸く」ことです。出力2,500kcal/hクラスなら500mlの水がおよそ3〜4分で沸騰し、朝のコーヒーやカップ麺、フリーズドライ飯まで一気に片付きます。焚き火だと薪の組み方や風で湯沸かし時間が読めませんが、バーナーはつまみをひねれば即着火。ソロキャンプや車中泊で「とりあえず温かいものが欲しい」というシーンで本領を発揮します。注意点は、ガス1缶あたりの使用時間に限りがあること。CB缶(カセットボンベ)1本で連続おおよそ60〜120分が目安なので、長期キャンプでは予備缶を持つと安心です。

焚き火調理とは役割が違う|使い分けで料理の幅が広がる

シングルバーナーと焚き火は競合ではなく分業の関係です。バーナーは火力の調整が秒単位ででき、弱火でコトコト煮込む・お湯を素早く沸かすといった「正確さ」が得意。一方の焚き火は、ダッチオーブンでの長時間調理や、炎を眺めながらの雰囲気づくりが役割です。実際のソロキャンプでは「メイン料理は焚き火、朝のコーヒーと締めのラーメンはバーナー」という併用が定番。バーナーがあると焚き火を急いで起こす必要がなくなり、設営直後の一杯がぐっとラクになります。デメリットは荷物が一つ増えること。ULを突き詰める人ほど、後述のアルコールストーブとの比較で悩むポイントです。

防災・車中泊でも頼れる|キャンプ以外の出番も多い

シングルバーナーはキャンプ専用と思われがちですが、防災用品としての価値も高いギアです。とくにCB缶モデルは、燃料のカセットガスがスーパーやコンビニ、100均でも手に入り、災害時の備蓄燃料としてそのまま使えます。停電や断水時に温かい食事を作れる安心感は大きく、「キャンプで使い、家でも備える」という二刀流が成立します。注意したいのは、室内や車内で使う場合の換気と一酸化炭素対策。密閉空間での使用は事故につながるため、必ず窓を開けるか屋外で使ってください。この点は記事後半の安全パートで詳しく扱います。

CB缶とOD缶、結局どっちを選べばいい?

シングルバーナー選びで最初の分かれ道になるのが燃料です。家庭用カセットコンロでおなじみのCB缶と、アウトドア専用のOD缶。見た目も価格も違うこの2つ、どちらを選ぶかで使い勝手が大きく変わります。それぞれの長所と短所を正直に整理します。

CB缶のメリット・デメリット|とにかく安くて手に入りやすい

CB缶(カセットボンベ)の最大の強みはコストと入手性です。1本あたり100〜300円程度で、スーパー・ホームセンター・コンビニ・100均と、ほぼどこでも買えます。燃料切れの不安が少なく、ランニングコストを抑えたい初心者には間違いなくおすすめです。デメリットは寒さに弱いこと。気温が下がると缶内の圧力が落ちて火力が低下する「ドロップダウン現象」が起きやすく、冬場や標高の高い場所では本来の火力を出しにくくなります。この弱点を補うのが後述のレギュレーター機構です。サイズもOD缶よりかさばるため、UL志向の人には向きません。

OD缶のメリット・デメリット|火力と寒さへの強さが段違い

OD缶(アウトドア缶)は、ブタン・プロパン・イソブタンを混合した寒冷地に強い燃料です。低温でも火力が落ちにくく、PRIMUS P-153のように3,600kcal/hの高出力を安定して出せるのが強み。缶が縦に低くずんぐりした形状で、バーナーを上に載せても重心が安定します。登山や冬キャンプ、強風下での調理ならOD缶モデルが有利です。デメリットは価格と入手性で、1缶あたり400〜700円程度とCB缶より割高なうえ、扱う店舗がアウトドアショップ中心。ふらっと寄ったコンビニでは買えないことが多いので、出発前の補充が前提になります。

一体型と分離型の違い|載せる鍋の大きさで決まる

燃料と並ぶもう一つの軸が、ガス缶の上にバーナーが載る「一体型」か、ホースでつないで横に置く「分離型」かです。一体型は収納がコンパクトで設営も一瞬。ソロの小さなクッカーならこれで十分です。分離型は重心が低く安定し、大きなフライパンやダッチオーブンを載せても倒れにくいのが利点。さらにガス缶がバーナーの真下に来ないため、輻射熱(放射熱)で缶が過熱するリスクも減ります。ファミリーやデュオで大きめの鍋を使うなら分離型のSOTO ST-330が候補です。デメリットは一体型よりかさばり、設営にホースの取り回しが必要なこと。

CB缶のメリットCB缶のデメリット
1本100〜300円と安い
どこでも買える(コンビニ・100均)
防災備蓄に流用しやすい
寒さで火力が落ちやすい
OD缶よりかさばる
高所・冬は対策が必要

レギュレーターは必要?|冬と春先に使うなら答えはイエス

結論として、冬や春先・標高の高い場所で使うならレギュレーター搭載モデルを選んでおくと安心です。レギュレーターはガスの圧力を一定に保つ装置で、SOTO ST-310やウインドマスターに搭載されています。これがあると気温が下がってもドロップダウンが起きにくく、外気温20℃でもマイナス5℃でも安定した火力を発揮できます。失敗例として多いのが、レギュレーターなしの安価なバーナーを真冬に持ち込み、缶が冷えて火力が出ず、湯が沸かないまま手がかじかんだというケース。原因は缶内圧力の低下で、対策はレギュレーター搭載機を選ぶか、缶を手やポケットで温めることです。夏のキャンプ中心なら必須ではありませんが、通年で使うなら投資する価値があります。

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選び方の5つのポイント|重量・出力・耐風性・点火・収納サイズ

選び方の5つのポイント|重量・出力・耐風性・点火・収納サイズの解説画像

燃料の方向性が決まったら、次はモデルごとの細かなスペックを見ていきます。シングルバーナー選びで押さえたいのは5つの数字。ここを理解しておくと、店頭やネットのスペック表が一気に読めるようになります。

重量で選ぶ|67g台から330g台まで開きは大きい

持ち運びを重視するなら重量は最優先のチェック項目です。本記事で比較する5モデルだけでも、最軽量のウインドマスター(4本ゴトク使用時約67g)から、CB缶定番のST-310(約330g)まで、約5倍の開きがあります。バックパックを背負って歩く登山やULキャンプなら100g前後の軽量OD缶モデルが有利。逆にオートキャンプで車に積むだけなら、重量より火力や安定性、価格を優先して問題ありません。注意点は、軽さと引き換えにゴトクが小さくなる傾向があること。軽量モデルに大きな鍋を載せると不安定になるため、使うクッカーのサイズとセットで考えましょう。

出力(kcal/h)で選ぶ|湯沸かし中心なら2,500もあれば十分

出力はお湯が沸くまでの速さや、強火での炒め物のしやすさに直結します。目安として、湯沸かしやソロ調理が中心なら2,300〜2,500kcal/hで十分実用的。炒め物や複数人ぶんの調理を素早くこなしたいなら、P-153の3,600kcal/hのような高出力機が頼りになります。ただし高出力=正義ではありません。出力が高いほどガス消費も早く、とろ火が苦手な機種もあります。コーヒーとカップ麺がメインのソロキャンパーが3,600kcal/hを選んでも、火力を持て余すことが多いのが正直なところ。自分の調理スタイルに合った出力を選ぶのがコツです。

耐風性で選ぶ|屋外では風が最大の敵になる

意外と見落とされがちですが、屋外調理の天敵は風です。せっかく高出力でも、風で炎が流されると湯沸かし時間は倍以上に伸びます。ウインドマスターのようにバーナーヘッドがすり鉢状にくぼんで炎を風から守る設計や、ST-310のように別売り風防を組み合わせる方法があります。とくに海辺や河原、稜線など風を遮るものがない場所で使うなら、耐風性は出力以上に効いてきます。注意点として、自作の風防でバーナーやガス缶を囲いすぎると熱がこもって危険なので、製品指定の風防を使うのが鉄則です。

点火方式と収納サイズ|地味だが満足度を左右する

毎回の使い勝手を左右するのが点火方式と収納性です。圧電点火装置(イグナイター)付きならライター不要でカチッとひと押し着火でき、P-153やST-310が該当します。ただし圧電点火は経年で着火しにくくなることもあるため、予備のライターは常備しておくと安心。収納サイズは、ウインドマスターのように折りたたんで手のひらに収まるモデルから、一体型でそのままケースに入れるタイプまでさまざまです。パッキングの自由度を重視するなら、ゴトクが折りたためてポーチ付きのモデルを選ぶと、ザックの隙間に収まって快適に運べます。

シングルバーナーおすすめ5選|スペックを並べて徹底比較

ここからは具体的なモデルを見ていきます。まずは比較しやすいよう、5モデルのスペックを一覧にまとめました。価格は変動するため目安として捉え、最新価格は各販売店・公式サイトでご確認ください。

モデル 燃料/型式 重量 出力 価格目安
SOTO ST-310 CB缶/一体型 約330g 2,500kcal/h 5,000〜6,000円
イワタニ CB-JCB CB缶/一体型 約274g 約2,300kcal/h相当 3,000〜4,000円
SOTO ST-330 CB缶/分離型 約250g 控えめ(公式要確認) 7,000〜8,000円
SOTO ウインドマスター OD缶/一体型 約67g 2,800kcal/h 7,000〜8,500円
PRIMUS P-153 OD缶/一体型 約116g 3,600kcal/h 税込8,800円

※スペックは各社公表値・主要販売情報をもとにした「キャンプ&ナイフの教科書」調べ。価格は2026年6月時点の目安です。

SOTO ST-310|迷ったらこれ、CB缶の大定番

最初の1台に最も無難なのがSOTO レギュレーターストーブ ST-310です。CB缶を使う一体型で、重量約330g、出力2,500kcal/h、実勢5,000〜6,000円程度。マイクロレギュレーター搭載で気温が下がっても火力が安定し、圧電点火でライターいらずです。Amazonでもレビュー多数・高評価で、カスタムパーツ(遮熱テーブルや風防)が豊富なのも人気の理由。ソロからデュオまで幅広く対応し、「とりあえず間違いない1台」を探す初心者にうってつけです。デメリットは点火部やゴトクが熱くなりやすく、別売りの遮熱対策があると安心な点と、剥き出しのゴトクが風にやや弱いこと。風が強い日は風防の併用がおすすめです。

🔧 ギアスペック
商品名レギュレーターストーブ ST-310
メーカーSOTO(新富士バーナー)
価格帯5,000〜6,000円程度
重量約330g
出力/燃料2,500kcal/h/CB缶・一体型
特徴マイクロレギュレーター搭載・圧電点火・カスタム豊富

イワタニ ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB|3,000円台で始める入門機

とにかく安く始めたいならイワタニ ジュニアコンパクトバーナー CB-JCBが最有力です。重量約274g、出力約2.7kW(2,300kcal/h相当)、価格は3,000〜4,000円程度と、本記事の中で最安クラス。1Lの水を約4分で沸かす実用十分な火力で、CB缶1本で約120分使えます。家庭用カセットコンロと同じ燃料が使えるため、防災用としても優秀です。耐荷重は総重量で5kgまでなので、重い鉄鍋やダッチオーブンは避け、ソロ用クッカーやケトル向き。レギュレーター非搭載のため真冬の高所では火力が落ちやすい点だけ理解しておけば、コスパ抜群の入門機として長く活躍します。

🔧 ギアスペック
商品名ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB
メーカーイワタニ(岩谷産業)
価格帯3,000〜4,000円程度
重量約274g
出力/燃料約2,300kcal/h相当/CB缶・一体型
特徴耐荷重5kg・CB缶約120分・最安クラス

SOTO フュージョン ST-330|大鍋も載る分離型

大きめの鍋やフライパンを安定して使いたいならSOTO レギュレーターストーブ フュージョン ST-330が候補です。CB缶を使う分離型で重量約250g、価格は7,000〜8,000円程度。バーナーとガス缶をホースで離して使うため重心が低く、ダッチオーブンや鉄板を載せても安定します。ガス缶が炎の真下に来ないので、輻射熱で缶が過熱しにくいのも分離型ならではの安心ポイント。マイクロレギュレーター搭載で火力も安定します。注意点は、SOTOのCB缶モデルの中では火力(カロリー)が控えめとされる点と、ホースの取り回しで一体型よりかさばること。正確な出力値は購入前に公式サイトで確認してください。デュオやファミリーで大きめ調理をする人に向く1台です。

軽量・高火力で選ぶなら?登山にも使えるOD缶モデル2選

軽量・高火力で選ぶなら?登山にも使えるOD缶モデル2選の解説画像

ここまではCB缶中心に紹介しましたが、軽さと火力を突き詰めるならOD缶モデルが本領を発揮します。バックパックを背負って歩く登山やUL(ウルトラライト)キャンプ志向の人に向く2台を見ていきましょう。

SOTO ウインドマスター SOD-310|67gで風に強い最軽量級

軽さと耐風性を両立した完成度の高い1台がSOTO ウインドマスター SOD-310です。OD缶を使う一体型で、4本ゴトク使用時の重量はわずか約67g(バーナー単体は約60g)。出力2,800kcal/h(3.3kW)で、収納時は幅4.7×奥行9.0×高さ8.8cmと手のひらサイズに折りたためます。最大の特徴はバーナーヘッドがすり鉢状にくぼんだ独自設計で、外気温20℃でもマイナス5℃でも変わらない火力を発揮し、風の影響を受けにくいこと。登山や冬キャンプ、強風の河原で湯を沸かしたい人に最適です。価格は7,000〜8,500円程度とやや高めで、OD缶の入手性がCB缶に劣る点はデメリット。出発前の燃料補充を忘れずに。

🔧 ギアスペック
商品名ウインドマスター SOD-310
メーカーSOTO(新富士バーナー)
価格帯7,000〜8,500円程度
重量約67g(4本ゴトク使用時)
出力/燃料2,800kcal/h/OD缶・一体型
特徴すり鉢状ヘッドで耐風性◎・収納時8.8cm・氷点下OK

PRIMUS P-153 ウルトラバーナー|3,600kcalのハイパワー

とにかく高火力で素早く調理したいならPRIMUS P-153 ウルトラバーナーです。OD缶を使う一体型で、重量約116g、出力3,600kcal/hは本記事のトップクラス。それでいて折りたたむと手のひらに収まるコンパクトさで、安定性の高い4本ゴトクと圧電点火を備えます。価格はメーカー希望税込8,800円。大火力で炒め物やパスタの湯沸かしを一気にこなせるため、しっかり料理を楽しみたい登山者・キャンパーに支持されています。デメリットは高出力ゆえにガス消費が早めなことと、とろ火の微調整がモデルによってはシビアな点。お湯さえ沸けばいいというライトユーザーにはオーバースペック気味なので、調理を楽しむ人向けの1台です。

OD缶モデルが向いているのはこんな人

結論として、OD缶モデルは「歩いて運ぶ・寒い時期に使う・高火力が欲しい」人に向いています。重量100g前後で軽く、低温でも火力が落ちにくいため、登山や冬キャンプ、ULスタイルと相性抜群。一方で、燃料のOD缶がアウトドアショップ中心でしか買えず、1缶400〜700円程度と割高なのは無視できないデメリットです。年に数回オートキャンプで使うだけ、という人にはCB缶モデルのほうがトータルで経済的。「どこで・どの季節に・何人ぶん作るか」を基準に、CB缶かOD缶かを決めると失敗しません。湯沸かしメインで軽さも欲しいなら、燃料を使わない選択肢としてアルコールストーブも検討の余地があります。

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予算別・スタイル別の選び方|あなたに合う1台はこれ

5モデルのスペックがわかったところで、「結局自分はどれを選べばいいの?」という疑問に答えます。予算とキャンプスタイルの2軸で、最適な1台を整理しました。

3,000〜4,000円台で始めたい初心者|まずはCB缶入門機

はじめての1台で出費を抑えたいなら、イワタニ ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB一択に近い選択です。3,000〜4,000円程度で湯沸かしも簡単な炒め物もこなせ、燃料のCB缶は近所のスーパーや100均で手に入ります。バーナーにそこまでお金をかけたくない、まずはキャンプ飯を試したいという人にぴったり。注意点は耐荷重5kgと真冬の火力低下だけ覚えておけば十分です。ここで使い勝手に物足りなさを感じたら、レギュレーター搭載機へステップアップする——という流れが、無駄のない買い方になります。

5,000〜8,000円で長く使いたい人|定番のST-310か分離型ST-330

長く愛用できる1台が欲しいなら、SOTO ST-310(5,000〜6,000円程度)が王道です。レギュレーター搭載で通年使え、カスタムパーツも豊富で「育てる」楽しみがあります。大きな鍋を安定して使いたい、デュオ・ファミリーで料理する機会が多いなら、分離型のST-330(7,000〜8,000円程度)が候補。どちらもCB缶で燃料費が安く、長期的なランニングコストを抑えられます。この価格帯は「最初の1台で長く使い倒す」前提の人に最もコスパが良いゾーンです。

UL・登山志向の人|軽さと耐風性で選ぶOD缶モデル

1gでも軽くしたい、稜線や冬山で使うという人は、OD缶モデルから選びましょう。耐風性と軽さのバランスならウインドマスター(約67g)、高火力重視ならP-153(約116g、3,600kcal/h)が候補です。どちらも手のひらサイズに折りたため、ザックの隙間に収まります。クッカーは軽量なチタン製と組み合わせると、調理セット全体をぐっと軽量化できます。価格は7,000〜8,800円程度と入門機より高めですが、軽さと信頼性に投資する価値は十分。登山という過酷な環境こそ、道具の差が体力と安全に直結します。

💡 キャンパーメモ

実は最初の1台に「最高火力」を選ぶ必要はありません。ソロキャンプの調理の8割は湯沸かしと簡単な炒め物で、2,300〜2,500kcal/hあれば困る場面はほとんどないからです。高出力機はガス消費も早く、価格も上がりがち。むしろ「燃料が安く手に入るか」「冬に使うか」を基準に選んだほうが、満足度は高くなります。スペック表の最大火力に惑わされないのが、賢いバーナー選びのコツです。

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安全に使うための注意点とよくある失敗

シングルバーナーは火とガスを扱う道具です。便利な反面、使い方を誤ると事故につながります。最後に、初心者がやりがちな失敗と、安全に使うためのポイントを押さえておきましょう。

ガス缶の取り扱いと気温|夏の車内放置は厳禁

ガス缶は熱と直射日光に弱いため、保管と運搬には注意が必要です。とくに夏の車内はダッシュボード付近で60℃以上になることもあり、CB缶・OD缶ともに破裂の危険があります。直射日光を避け、クーラーボックスや日陰で保管するのが鉄則。逆に冬は缶が冷えて火力が落ちるドロップダウンが起きるため、使用前にポケットや手で軽く温めると安定します。注意点として、火であぶって温めるのは絶対NG。急激な加熱は破裂につながります。気温という見えない要素が、火力にも安全にも直結することを覚えておきましょう。

⚠️ 安全に関する注意点

テント内・車内など密閉空間でのバーナー使用は一酸化炭素中毒の危険があります。一酸化炭素は無色無臭で気づかないうちに命に関わるため、調理は屋外で行うのが原則。やむを得ず使う場合も必ず換気を確保してください。火気の使用は各キャンプ場のルールにも従いましょう。

輻射熱でCB缶が過熱する危険|大型鍋との組み合わせに注意

一体型バーナーで起きやすいのが、輻射熱(放射熱)によるガス缶の過熱です。失敗例として、ST-310のような一体型に大きなフライパンやダッチオーブンを載せたところ、鍋からの照り返しと熱でCB缶が熱くなり、ヒヤッとしたというケースがあります。原因は、缶がバーナーの真下にあり、大型調理器具の熱を浴び続けること。対策は、一体型では鍋のサイズを控えめにする、遮熱板を使う、そして大きな鍋を使うなら最初から分離型のST-330を選ぶことです。缶が手で触れないほど熱くなったら即座に火を止め、冷ましてください。安全マージンを取った道具選びが、トラブルを未然に防ぎます。

使用後のメンテナンスと点火部のケア|長持ちの秘訣

長く使うためには使用後のひと手間が効きます。調理で吹きこぼれた汁や油はバーナーヘッドやゴトクに残ると、サビや点火不良の原因に。使用後は冷めてから乾いた布で拭き取り、湿気の少ない場所で保管しましょう。圧電点火モデルは経年で着火しづらくなることがあるため、点火部を清潔に保ち、予備のライターを常備しておくと安心です。注意点として、自分で分解修理をするとメーカー保証外になる場合があります。火力が不安定・ガス漏れの臭いがするといった異常を感じたら、無理に使わずメーカーや販売店に相談してください。

Q. シングルバーナー1台あれば、ガス缶は何分くらい使えますか?
A. 使い方や火力によりますが、CB缶1本で連続おおよそ60〜120分が目安です。イワタニ CB-JCBはCB缶1本で約120分とされています。湯沸かし中心なら1泊2日のソロキャンプで1本あれば足りることが多いですが、寒い時期や複数人ぶんの調理では消費が早まるため、予備を1本持っておくと安心です。

まとめ|シングルバーナーは「使うシーン」で選べば失敗しない

シングルバーナーは、ソロキャンプの食事を一段ラクにしてくれる頼れる相棒です。選ぶときに大切なのは最大火力の数字よりも、「どこで・どの季節に・何人ぶん作るか」という使うシーン。それさえ押さえれば、5,000円前後の定番機でも、67gの軽量機でも、あなたにとっての正解になります。最後に要点を整理します。

  • 燃料はCB缶(安い・どこでも買える)かOD缶(軽い・寒さと高火力に強い)で大きく分かれる
  • 冬や高所で使うならレギュレーター搭載モデルを選ぶと火力が安定する
  • とにかく安く始めるならイワタニ CB-JCB(3,000〜4,000円程度)
  • 長く使う定番ならSOTO ST-310、大鍋を使うなら分離型のST-330
  • 軽さと耐風性ならウインドマスター(約67g)、高火力ならP-153(3,600kcal/h)
  • 湯沸かし中心なら2,300〜2,500kcal/hで十分。高火力は必須ではない
  • テント内・車内での使用は一酸化炭素中毒の危険があるため屋外で使う

最初の一歩としておすすめなのは、まず自分のキャンプスタイルを思い描くこと。オートキャンプ中心ならCB缶のST-310かCB-JCB、歩いて運ぶなら軽量OD缶。1台決めたら、軽量なクッカーとガス缶をセットで揃えれば、次のキャンプから温かい一杯がすぐに楽しめます。スペック表とにらめっこするより、あなたの「いつものキャンプ」に合う1台を選ぶことが、満足度への近道です。

スペックの一次情報は各メーカー公式サイト(SOTO ST-310PRIMUS P-153SOTO シングルバーナーの選び方)で確認できます。価格や仕様は変わることがあるため、購入前に公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

気まぐれにキャンプに出かけるギア好き。モーラナイフをはじめとしたアウトドアナイフのレビューや、キャンプ道具の選び方を中心に発信中。初心者でも安心して楽しめるキャンプの始め方から、ブッシュクラフト入門まで幅広くカバーしています。

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