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公園やキャンプ場で、ポンと広がるポップアップテントは本当に手軽です。ところが帰る時間になると話が変わります。ぐにゃりと暴れるフレームを抱えたまま、輪が重ならず、収納袋にも入らない。周りの家族連れがさっさと片付けていく横で、汗だくになった経験がある人は少なくないはずです。
先に結論をお伝えすると、ポップアップテントのたたみ方で一番大事なのは「自分のテントがどの方式か」を最初に見分けることです。ばね状のスチールワイヤーで輪を重ねる「ばね輪型」と、ボタンを押して骨を折りたたむ「傘式ワンタッチ型」では、手順がまったく違います。ばね輪型なら、メーカー公式の取扱説明書に載っている7ステップをなぞれば、力任せにしなくても円盤の形に収まります。
この記事では、ロゴスの公式取扱説明書の撤収手順を1ステップずつ分解し、コールマン・ケシュアの代表モデルの片付け方の違い、雨や砂の日の対処、手が止まりやすい場面の立て直し方まで、焚き火を囲んで仲間に教えるつもりでまとめました。
・ばね輪型と傘式ワンタッチ型の見分け方と、方式ごとのたたみ方の違い
・ロゴス公式の7ステップ撤収手順と、つまずきやすい場面の立て直し方
・コールマン/ケシュアの代表モデルを片付ける前に確認すること
・雨・砂・風の日に失敗しない片付けと、カビを防ぐ乾燥のコツ
ポップアップテントたたみ方は「方式の見分け」から始まる

骨の形を見れば、ばね輪型か傘式かはすぐわかる
最初にやるべきは、テントのフレームを観察することです。ポップアップテントと呼ばれる製品には、大きく分けて2つの構造があります。ひとつは、1本のしなるワイヤーが大きな輪になって生地を張っている「ばね輪型」。もうひとつは、中心部の関節から骨が放射状に伸び、折りたたみ傘のように畳める「傘式ワンタッチ型」です。
根拠はメーカーのスペック表に出ています。ロゴスの公式製品ページによると、ロゴス ソーラーブロック ポップフルシェルターのフレームはスチールワイヤーで、収納サイズは直径70×高さ4cmの円盤形です。一方でケシュア 2 SECONDS EASY FRESH&BLACK 2人用のポールはファイバーグラスで、収納時はキャリングカバー59cm×20cm×20cm / 24Lの筒型になります。収納時の形が「円盤」なら、ばね輪型と考えてよいでしょう。
家族で公園に持っていくサンシェードタイプの多くはばね輪型、キャンプ場で寝泊まりする前提の自立式テントには傘式が混ざっています。購入時の箱や収納袋が平たい円形なら、ほぼばね輪型です。
注意したいのは、見た目がドーム型でも中身がばね輪型のものがあることです。「ワンタッチテント」という商品名でも構造はばらばらなので、名前ではなく骨組みと収納袋の形で判断してください。
同じ手順が通用しない理由は、フレームの素材と戻る力にある
ばね輪型と傘式で手順が違うのは、フレームの性質がまるで違うからです。ばね輪型は、ねじって小さくしたスチールワイヤーが元の大きな輪に戻ろうとする力で一瞬で開きます。たたむときは、その力に逆らって輪を3重に重ね、ベルトで押さえ込む必要があります。
傘式は、関節部分のロック機構で骨を固定しています。ケシュア 2 SECONDS EASY FRESH&BLACK 2人用の公式ページでは、特許を取得した独自の「EASY」システムとプッシュボタンで撤収すると説明されています。ボタンでロックを外せば骨は素直に折れるので、ねじる動作は一切いりません。
使い分けの目安を挙げると、子どもを連れた公園デイキャンプや海水浴で「とにかく軽く、平たく運びたい」人にはばね輪型、キャンプ場で泊まる前提で「居住性と耐風性がほしい」人には傘式が向いています。どちらを選んでも、片付け方を知っていれば困りません。
気をつけたいのは、傘式をばね輪型の要領でねじってしまうことです。ファイバーグラスの骨は曲げる方向を間違えると割れやすく、修理が必要になります。逆に、ばね輪型を傘のように折ろうとしてもフレームは折れず、ワイヤーに無理な力がかかるだけです。
| ばね輪型(スチールワイヤー) | 傘式ワンタッチ型(ボタン+骨) |
|---|---|
| ○ 投げるように広げるだけで設営できる ○ 収納時は薄い円盤形で車の隙間に入る △ たたむときに輪を重ねるコツが必要 △ 開くときに勢いよく跳ねるので周囲に注意 | ○ ボタンを押せば骨が折れ、ねじる動作がない ○ 自立式でフライシート付きの本格派が多い △ 収納時は筒型で長さがある △ 骨の関節やボタン部に指を挟まない配慮がいる |
一番確実なのは、自分のテントの取扱説明書を開くこと
結局のところ、正解の手順を知っているのはメーカーです。大手メーカーは取扱説明書をPDFで公開しているので、なくしてしまっても品番で探せます。今回参考にしたロゴスは製品ページから撤収方法つきの取扱説明書を配布し、コールマンもクイックアップシェード DRの取扱説明書を公開しています。
取扱説明書を見るべき理由は、同じばね輪型でも「どこを持つか」「どの輪を先に入れるか」が製品ごとに違うからです。ロゴスの説明書では、床面の両端と天井の両端にA〜Dの記号を振り、持つ場所を図で示しています。この記号を頭に入れてから作業するだけで、迷う時間がぐっと減ります。
おすすめの使い方は、スマホに取扱説明書のPDFを保存しておき、撤収のときに画面を見ながら手を動かすこと。初めてのキャンプ場では電波が弱いことも多いので、事前ダウンロードが安心です。
デメリットとしては、ノーブランド品や並行輸入品だと取扱説明書が見つからない場合があることです。その場合は、次の章で紹介するばね輪型の共通手順を基本に、自分のテントで動きを確かめながら覚えていきましょう。
ちなみに、ポールを1本ずつ抜いてたたむ一般的なドームテントの片付け方は、別記事で詳しく解説しています。

撤収の朝、テントを袋に入れようとしたら、どう頑張っても口が閉まらない。行きは余裕で入っていたはずなのに、帰りは膨らんだ布の塊が半分もはみ出している——キャンプを…
ポップアップテントたたみ方の基本|ロゴス公式の7ステップを分解
ステップ1〜2:4か所を持ったまま、テントを縦に立てる
ばね輪型の撤収は、最初の持ち方で成否の半分が決まります。ロゴスの公式取扱説明書では、撤収の前に設営の際に固定したペグ、ロープを外したうえで、ステップ1として「床面両端(A,D)と天井両端(B,C)を、手を離さないよう持つ」と指示しています。
なぜ4か所なのかというと、ばね輪型のフレームは床と天井をつなぐ2本の大きな輪でできているからです。床の両端と天井の両端をひとまとめに握ると、2本の輪がぴったり重なった状態になります。ステップ2では、この4か所を持ったままテントを立て、残った輪の先端(E)が上にくるようにします。こうするとテントは、縦に立った大きな1枚の輪のような姿になります。
具体的な場面で言うと、ロゴス ソーラーブロック ポップフルシェルターのように組立サイズが幅235×奥行113×高さ90cmあるシェードでも、この持ち方なら1人で扱えます。公園で子どもが遊んでいる間に片付けを進めたいお父さん・お母さんにも向いた手順です。
注意点は、途中で手を離さないことです。4か所のうち1か所でも手が外れると、フレームが元の形に戻ろうとして勢いよく跳ねます。周りに人がいないか、子どもが近くで走り回っていないかを先に確認してから始めてください。
ステップ3〜4:輪の先端を内側へ曲げ、側面を中に入れ込む
ここがいちばんの山場です。公式手順のステップ3は「片方の輪の先端(E)を内側に曲げながら入れ込む」。ステップ4は「側面部(F,G)を中に入れ込む」です。
理屈としては、縦に立てた大きな輪のてっぺんを、自分の足元方向へ折り返すイメージです。先端を内側に曲げていくと、フレームが自然にねじれて小さな輪が生まれます。取扱説明書のイラストでも、上にあった先端を下へぐるりと回し込み、そのまま側面の2か所を輪の内側へ押し込んでいます。BE-PALの解説でも「3つの円を重ねるイメージ」で、左右の円と地面の円を重ねると表現されています。
使う場面としては、地面にしゃがんで膝で輪を軽く押さえながら作業すると安定します。立ったまま空中で全部やろうとすると腕だけで支えることになり、疲れやすくなります。特に収納径の大きいモデルほど、地面を支えに使うのがコツです。
デメリットとして、ここで生地が輪の外にはみ出していると、輪がきれいに重なりません。側面の生地を中に入れ込む作業は、フレームを重ねる動きと同じくらい大切です。雑に進めると、次のステップで円盤が膨らんで袋に入らなくなります。
1. 床面両端(A,D)と天井両端(B,C)を、手を離さないよう持つ
2. A,B,C,Dを持った状態でテントを立てる(Eが上にくるように)
3. 片方の輪の先端(E)を内側に曲げながら入れ込む
4. 側面部(F,G)を中に入れ込む
5. キャリーバッグの直径に合わせてサイズを整える
6. 本体ベルトを引っ掛けてとめる
7. キャリーバッグへ。バッグを立てて、フレームを手で下方向へ押さえ込みながらジッパーを閉める
ステップ5〜7:バッグの直径に合わせ、ベルトで留めてから袋へ
輪が重なったら、仕上げは「サイズ合わせ」です。公式手順のステップ5は「キャリーバッグの直径に合わせてサイズを整える」、ステップ6は「本体ベルトを引っ掛けてとめる」、ステップ7は「キャリーバッグへ。バッグを立てて、フレームを手で下方向へ押さえ込みながらジッパーを閉める」となっています。
ポイントは、ベルトを留める前に円盤の大きさを袋に合わせておくことです。重なった輪は少しずつずらすと直径が変わるので、収納バッグを横に置いて見比べながら調整します。ロゴス ソーラーブロック ポップフルシェルターの収納サイズは直径70×高さ4cm。この大きさに近づけてからベルトを掛けると、袋のジッパーがすんなり閉まります。
最後のステップ7も地味に大切です。袋を寝かせたまま押し込むより、袋を立ててフレームを下へ押さえながら閉めるほうが、円盤が袋の中で暴れません。1人で片付けるソロキャンパーや、片手に子どもの手を引いている人ほど、この順番を守ると楽になります。
注意点として、ベルトを掛けずにいきなり袋へ入れると、ジッパーを閉める途中で輪がほどけて跳ね返ることがあります。ベルトは「輪を固定する安全装置」だと思って、必ず先に留めてください。
ドアのジッパーを少しだけ開けておくと、空気が抜けて楽になる
意外と見落とされがちなのが、テント内の空気の逃げ道です。ロゴスの旧モデル「neos ポップフルシェルター」の取扱説明書には、折りたたむ際にテント内の空気の逃げ場が必要なので、ドアジッパーは少し開けておくよう書かれています。
理由は単純で、フルクローズのシェードはドアを閉め切ると風船のように空気を閉じ込めます。その状態で輪を重ねようとすると、空気の抵抗で生地がパンパンに張り、フレームが思った方向に曲がってくれません。少しだけ開けておけば、たたむ動きに合わせて空気が逃げていきます。
この工夫が効くのは、ロゴス ソーラーブロック ポップフルシェルターやコールマン クイックアップシェード DRのようにフルクローズできるタイプです。前面が大きく開いたままのサンシェードなら気にしなくて大丈夫です。
ただし、ジッパーを大きく開けすぎると、今度は開いたドア部分の生地がばたついて、輪の外にはみ出しやすくなります。握りこぶしが入るくらいの隙間を目安に、少しだけ開けるのがちょうどいい加減です。
ロゴスの取扱説明書は、設営・撤収は必ず広い場所で行い、勢いよく開くので周囲に人や物がないかを確認し、フレームが顔や体に当たらないよう注意するよう求めています。強風時や突風の恐れがある時は使用を止めること、子どもだけでの設営はしないことも明記されています。たたむ途中で手を離すとフレームが跳ねるので、顔を輪に近づけすぎないようにしましょう。
手が止まる瞬間はどこ?つまずき別の立て直し方

輪が3つのまま重ならないときは、ねじる向きを逆にする
いちばん多いのが「輪が3つできたのに、どうしても1つにまとまらない」という状態です。この場合、ねじる向きが逆になっている可能性が高いです。
ばね輪型の畳み方には「輪の2回ひねり巻き込み三分の一畳み」と呼ばれる考え方があり、フレームを2回ひねると3つの輪ができ、輪の1つを内側に巻き込むようにして重ねます。ひねる向きが正しければ、3つの輪は同じ方向に回って自然に重なります。向きが逆だと、輪同士が反発して8の字のまま止まってしまいます。
立て直すときは、いったん手を緩めて元の大きな輪に戻し、ロゴス公式のステップ2(4か所を持って立てた状態)からやり直すのが近道です。無理に押さえつけて重ねようとするより、最初の持ち方を正しくするほうが早く終わります。
デメリットとして、何度もやり直すとフレームに負担がかかります。スチールワイヤーは丈夫ですが、同じ場所に強い曲げを繰り返すと癖がつきます。2〜3回試してだめなら、一度深呼吸して取扱説明書のイラストを見直しましょう。
生地が外にはみ出して閉じないときは、先に中へ押し込む
輪は重なったのに円盤がぷっくり膨らんで袋に入らないなら、原因は生地です。フロアシートや側面の生地が輪の外側にはみ出していると、フレーム同士がぴったり密着できません。
ロゴス公式のステップ4が「側面部(F,G)を中に入れ込む」になっているのは、まさにこの問題を防ぐためです。BE-PALが紹介しているチャムスのブービーポップアップサンシェード2人用の手順でも、はみ出した生地をフレーム内側に入れ込んでから上部を下部に半分にたたむ流れになっています。メーカーが違っても「生地は内側へ」が共通ルールです。
実際の場面では、輪を重ねた直後に円盤の縁をぐるりと一周なぞり、外に出ている生地を指で内側へ押し込むとうまくいきます。フルクローズ型でメッシュ窓が多いモデルほど生地の量が多いので、この一手間が効きます。
注意点は、生地を押し込むときにフレームの端で手の甲を擦りやすいことです。夏場の薄着なら、軍手や作業用グローブをはめて作業すると安心です。
海辺の公園で夕方、風が強くなってから慌ててたたみ始めると、テントの広い面が風を受けて帆のようにあおられます。立てた瞬間に輪が手から離れ、隣のレジャーシートまで転がっていく……という失敗はよく聞く話です。原因は「風を受ける向きのまま立てたこと」。対策は、床面を風上に向けて立てる、風が強まる前に撤収を始める、の2点です。ロゴスの取扱説明書も強風時や突風の恐れのある時は使用を止めるよう求めているので、天気が崩れそうなら早めの撤収が正解です。
袋のジッパーが閉まらないときは、袋を立てて上から押さえる
円盤はできたのに、袋のジッパーが最後の一周でどうしても閉まらない。これもよくある場面です。解決策は、ロゴス公式のステップ7にある通り「バッグを立てて、フレームを手で下方向へ押さえ込みながらジッパーを閉める」ことです。
袋を地面に寝かせた状態だと、円盤の上半分が浮き上がり、ジッパーの通り道をふさいでしまいます。立てれば重力が味方になり、円盤が袋の底に落ち着きます。片手でフレームを押さえ、もう片手でジッパーを引くのが基本の形です。
ファミリーキャンプなら、1人が袋を立てて押さえ、もう1人がジッパーを引くと一瞬で終わります。ソロなら、膝で袋を挟んで固定すると両手が使えます。
注意点は、ジッパーに生地を噛み込ませないことです。はみ出した生地を噛んだまま力任せに引くと、ジッパーや生地が破れます。途中で引っかかったら無理をせず、ジッパーを少し戻してから生地を中に押し込みましょう。
どうしても無理なときは、いったん広げてからやり直すのが近道
何度やっても形にならないときは、潔くテントを一度広げ直すのがいちばんの近道です。中途半端にねじれたまま粘るほど、フレームは余計に絡まっていきます。
ばね輪型は、手を緩めれば元の形に戻る性質があります。これは設営が簡単な理由でもあり、同時に「最初からやり直せる」というメリットでもあります。広げ直すときは、周囲に人がいないことを確認してから、体から離した位置でゆっくり手を離してください。
たとえばキャンプ場のチェックアウト時間が迫っているときほど焦ってしまいがちですが、ステップ1の持ち方からやり直したほうが結果的に早く片付きます。子どもに手伝ってもらう場合は、床面の角を押さえる係にとどめ、フレームを持たせないほうが安全です。
デメリットとして、広げ直すとテントの中に砂や草が再び入り込むことがあります。ペグやロープを外したあと、中のゴミを出してから撤収を始める習慣をつけておくと、やり直しの手間も減らせます。
傘式ワンタッチ(ケシュア 2 SECONDS EASY)はまったく別物
ボタンを押すだけで骨が折れる「EASY」システムの仕組み
傘式の代表格が、デカトロンのケシュア 2 SECONDS EASY FRESH&BLACK 2人用です。デカトロン公式の製品ページでは、特許を取得した独自の「EASY」システムとプッシュボタンで設営・撤収ができ、たたんだテントを付属のバッグに入れるだけで撤収できると説明されています。
ばね輪型との一番の違いは、ねじる工程がないことです。ハピキャンの実機レポートによると、手順はペグ・ロープを外したら「EASY」システムのボタンを押し、折りたたみ傘のようにポール部分を折りたたみ、シートを周りに巻き付けて収納袋に入れる、という流れです。フレームの構造がポリアセタール50%・グラスファイバー50%で、ロック機構で形を保っているからこそできる片付け方です。
キャンプ場で1泊以上する人、夏の朝日で目が覚めるのが苦手な人に向いています。FRESH&BLACK素材の遮光性と、シリーズ累計販売1200万張超という実績も、選ぶ理由になるでしょう。
注意点として、ハピキャンのレポートでは、ボタンを指で押すと指が入り込みそうな感覚があるため、手のひらで押すほうが安全だとしています。骨の関節部分にも指を挟まないよう、ゆっくり操作してください。
| 商品名 | ケシュア 2 SECONDS EASY FRESH&BLACK 2人用 |
| メーカー | QUECHUA(デカトロン) |
| 価格 | 29,900円(デカトロン公式) |
| 重量 | 4.9kg |
| サイズ | ベッドルーム145×205cm、高さ110cm/キャリングカバー59cm×20cm×20cm / 24L |
| 素材・特徴 | ポリエステル100%、ファイバーグラスポール。耐水圧はフライシート2,000mm、グランドシート5,000mm。耐風性は時速50km(風力6) |
傘のように骨をたたみ、シートを巻き付けて袋へ
ボタンを押したあとの作業は、折りたたみ傘をしまう感覚に近いです。骨が中央に集まってきたら、垂れ下がったシートを骨の周りにぐるぐると巻き付け、できるだけ細くしてから収納袋に入れます。
収納袋はキャリングカバー59cm×20cm×20cm / 24Lという筒型です。ハピキャンの実機レポートでは、収納袋は少し余裕のあるサイズで、テントを押し込みながら巾着の紐を締め、バックルを留めてコンプレッションベルトで締め上げれば撤収完了とされています。ばね輪型のように「サイズを合わせる」工程がない分、覚えることは少なめです。
具体的には、ファミリーでキャンプ場に泊まり、朝のうちに撤収してチェックアウトしたい場面で重宝します。ロゴスの撤収特集でも、クイックシステムのテントはフレームを中央に集めてシートを巻きつける手順になっており、傘式の基本の動きは共通しています。
注意点は、シートを巻く前に内側の汚れや水滴を落としておくことです。筒型に巻いてしまうと中が乾きにくく、そのまま持ち帰ると湿気がこもります。
フライシートの有無で、たたむ前の手順が変わる
傘式のもうひとつの特徴は、寝室とフライシートの二重構造になっているモデルが多いことです。ケシュア 2 SECONDS EASY FRESH&BLACK 2人用の製品内容は、組み立て済みのベッドルーム1室、防水フライシート1枚、テント用ペグ12本、ガイロープ6本、カバー1枚。ペグとガイロープの数が多い分、撤収前の準備に時間がかかります。
理由として、耐風性の時速50km(風力6)という数値は、ガイロープを使って適切に設営された状態が前提になっています。つまり、しっかり張るほど回収するペグとロープも増えるわけです。撤収のときは、ペグを先に全部抜いて数を数えてから、ボタン操作に移るのがおすすめです。
使い方としては、ペグとガイロープ用の小袋を別に用意し、抜いた順に入れていくと紛失を防げます。子ども連れなら「ペグ集め係」を任せると、撤収が家族のイベントになります。
デメリットは、ばね輪型よりパーツが多いことです。ペグ1本の紛失でも次回の設営に響くので、撤収の最後に地面を一周見回す習慣をつけましょう。
「年4週間」の想定と5年保証を知っておくと長持ちする
傘式のフレームは丈夫ですが、長く使うには前提条件を知っておくことが大切です。デカトロン公式ページでは、キャンプやお庭での低頻度の使用(年間で4週間前後)を想定して設計されていると明記しています。数週間にわたって紫外線を浴びせ続けると生地を傷めることがあり、屋外に常設できる製品ではないとも書かれています。
一方で、パーツ保証は5年保証で、テントポールやフライシート、ベッドルームなどのスペアパーツを用意して「捨てるのではなく、修理して使う」方針を示しています。骨が1本折れても、まるごと買い替える必要はないということです。
夏休みに庭へ張りっぱなしにして子どもの遊び場にしたい、という使い方は想定外になります。数日ごとに片付けて日陰で保管するほうが、生地もフレームも長持ちします。
注意点として、マットにも条件があります。公式ページでは最大幅70cmまでのマットを推奨し、高さ8cm以上のインフレータブルマットは使用しないよう書かれています。厚いマットを敷いたまま撤収しようとして骨に負担をかけないよう、先にマットを出してから作業しましょう。
コールマン クイックアップシェード DRは、たたむ前の準備で差がつく
ベンチレーションのロープを緩めてから輪を重ねる
コールマン クイックアップシェード DRは、ばね輪型のサンシェードです。コールマン公式オンラインショップによると、使用サイズは約200×150×125(h)cm、収納時サイズは約Φ59×8cm、重量は約2.7kgで、フレームはスチールです。
たたむ前に確認したいのが、上部のバイザートップベンチレーションです。取扱説明書では、ベンチレーション用のロープを自在パーツで締めて調整する構造になっています。BE-PALが紹介している前モデル「クイックアップIGシェード+」のたたみ方でも、最初にベンチレーションロープの自在金具を緩め、左右のフレームを合わせて上部を下方向に巻き込み、3つの輪をゴムベルトで固定する流れでした。
ロープが張ったままだと、フレームを曲げようとしたときにロープが突っ張り、輪がきれいに重なりません。自在を緩めてロープに遊びを作ってから作業すると、ばね輪型の基本手順がそのまま通用します。
注意点として、クイックアップIGシェード+は2024年までの旧型で、2025年にクイックアップシェード DRへリニューアルされています。中古やお下がりで手に入れた場合は、自分の手元にあるのがどちらのモデルかを確認し、そのモデルの取扱説明書を参照してください。
| 商品名 | コールマン クイックアップシェード DR |
| メーカー | Coleman(コールマン) |
| 価格 | 11,880円(コールマン公式オンラインショップ) |
| 重量 | 約2.7kg |
| サイズ | 使用時 約200×150×125(h)cm/収納時 約Φ59×8cm |
| 素材・特徴 | 75Dポリエステルタフタ(ダークルームテクノロジー、UVPRO、PU防水)耐水圧約3,000mm、フロアはポリエチレン耐水圧約1,500mm、スチールフレーム。定員約2〜3人用 |
砂袋とペグを先に回収すると、撤収の順番が崩れない
コールマン クイックアップシェード DRの取扱説明書に記載されたセット内容は、本体×1、砂袋×4、スチールペグ×4です。砂浜や芝生など地面の状態に合わせて固定方法を選べるのが魅力ですが、撤収時には「回収する物」が増えることでもあります。
おすすめの順番は、ペグを抜く→砂袋の砂を捨てる→砂袋を収納ケースに入れる→本体をたたむ、です。本体をたたむ前に小物を片付けておくと、たたみ終えた円盤を袋に入れた瞬間に撤収が完了します。逆の順番にすると、円盤を抱えたまま砂袋を探すことになり、ばね輪が手の中で暴れる原因になります。
海水浴や砂浜のBBQで使う家族連れなら、砂袋の砂を捨てる作業を子どもに任せると効率的です。濡れた砂は重いので、袋を逆さにして振るだけでも十分です。
注意点として、取扱説明書では収納ケースは洗濯しないよう書かれています。砂がついたまま袋に入れると中で擦れて生地を傷めるので、砂は払ってから収納しましょう。
「長時間離れるなら撤収」がコールマンの考え方
コールマンの取扱説明書には、組み立て時の注意として、シェードから長時間離れる場合は必ず撤収するよう記されています。風などで飛ばされた場合の思わぬ事故を防ぐためです。
この一文は、たたみ方の練習の大切さにもつながります。たたむのに手間取るテントだと、ついつい「ちょっとの間だから張ったままでいいか」と考えがちです。手順を体で覚えておけば、海の家で食事をする間だけ畳んでおく、という判断を気軽にできます。
使い方としては、家族で海水浴に行き、昼食で海の家へ移動するタイミングで一度たたむのが安全策です。重量約2.7kgなら、たたんだ状態で肩にかけて持ち歩くのも苦になりません。
デメリットとして、こまめに撤収すると設営と撤収の回数が増え、そのたびにフレームや生地に負担がかかります。とはいえ、飛ばされて人や物にぶつかるリスクと比べれば、負担は小さいものです。
ロープを緩めれば基本手順で輪が重なり、砂袋付きで海辺でも固定しやすいシェードならこれ▼
雨・砂・夕方…条件が悪い日の片付けはどうする?
濡れたままたたむのはOK、ただし帰宅後すぐ乾かす
雨の日や朝露でびっしょりのとき、「濡れたままたたんでいいのか」と迷う人は多いはずです。答えは、その場ではたたんでOK、ただし持ち帰ったらできるだけ早く乾かす、です。
コールマンの取扱説明書でも、撤収時に雨等で本体を乾かせない場合は、持ち帰ったあとできるだけ早く乾燥させるよう書かれています。そのまま放置すると色移りやカビ発生の原因になるとも明記されています。ケシュアの公式ページも、使用後や洗浄後は臭いやカビが生じないよう、完全に乾くまでテントを保管しないよう求めています。
具体的には、帰宅したらその日のうちに袋から出し、ベランダや室内で広げて陰干しします。ばね輪型は広げるだけで自立するので、干す作業はむしろ普通のテントより楽です。
注意点として、直射日光に長時間当てるのは避けましょう。コールマンの取扱説明書では、直射日光が当たらない場所での保管を求めており、デカトロンも紫外線を浴びせ続けると生地を傷めることがあるとしています。干すなら風通しのよい日陰が基本です。
テントにカビが生えてしまったときの落とし方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

収納袋を開けた瞬間に鼻をつく、あの湿った匂い。広げてみたら白い粉のような点々が生地一面に散っていて、指でこすったら黒い斑点まで出てきた——テントのカビは、キャン…
砂浜では、たたむ前に床面の砂を出し切る
砂浜で使ったシェードは、床面に砂がたっぷり残っています。そのまま輪を重ねると、砂が生地の間に挟まって円盤が厚くなり、袋に入らなくなります。
BE-PALが紹介している一般的な手順でも、最初にペグを外して中のゴミを出すところから始めています。ばね輪型は軽いので、ペグを抜いたあとにテントごと持ち上げ、入口を下にして軽く振れば砂が落ちます。ロゴス ソーラーブロック ポップフルシェルターなら総重量約2.0kg、コールマン クイックアップシェード DRでも約2.7kgなので、大人1人で持ち上げられます。
海水浴帰りのファミリーなら、濡れたタオルや水着をテントの中に置きっぱなしにしないことも大切です。濡れ物を先に車へ運んでから撤収に取りかかると、生地が湿らずに済みます。
注意点として、持ち上げて振るときに風下側へ人がいないか確認してください。砂が舞って目に入ると危険です。また、ペグを抜いた状態で風にあおられると飛ばされるので、必ず誰かが手で押さえておきましょう。
失敗パターン②:車に積んだまま1週間でカビが生えた
ここで2つ目の失敗パターンを紹介します。日曜の夕方、雨上がりの公園で湿ったシェードを袋に入れ、「週末にまた使うから」と車のトランクに入れっぱなしにした。次の週末に広げたら、黒い点々と独特のにおいが……。ポップアップテントの片付けで、典型的な失敗パターンのひとつです。
原因は、湿気と温度です。夏場の車内は高温になり、袋の中は蒸し風呂のような状態になります。コールマンの取扱説明書が「放置すると色移りやカビ発生の原因」と注意しているのは、まさにこうした状況です。
対策は、帰宅したら車から降ろして広げる、これだけです。ばね輪型なら広げるのは一瞬なので、玄関やリビングの隅で一晩広げておくだけでも違います。ロゴスの取扱説明書も、使用後はシートを水拭きし、乾燥させた後に冷暗所で保管するよう書いています。
もうひとつの注意点は、長期保管後の点検です。ロゴスの取扱説明書では、製品を1年以上放置した場合は、使用する前に傷や破れのないことを確認するよう求めています。シーズン初めには、一度広げて状態をチェックしてから出かけましょう。
・濡れたまま袋に入れたら、帰宅後できるだけ早く広げて乾かす(コールマン取扱説明書)
・完全に乾くまで保管しない。臭いやカビの原因になる(デカトロン公式)
・乾燥後は冷暗所で保管し、1年以上放置したら使用前に傷や破れを確認する(ロゴス取扱説明書)
夕方の暗がりでは、撤収の順番を先に決めておく
日没間際の撤収は、たたみ方そのものより「暗さ」が敵になります。ペグが見えない、ロープにつまずく、ベルトの位置がわからない、といった小さなトラブルが重なるからです。
対策として、ロゴスの撤収特集でも紹介されているように、汚れを拭き取り、しっかり乾燥させてから収納する、という流れを明るいうちに済ませておくのが理想です。暗くなってからは「ペグ回収→中の荷物を出す→本体をたたむ→袋へ」の順番だけに集中すると、手元が見えにくくても迷いません。
ソロキャンプでは、ヘッドライトを頭につけて両手を空けておくと作業がはかどります。ばね輪型は両手で輪を持つ時間が長いので、手持ちのライトでは作業になりません。
注意点として、暗い中で輪が手から離れると、どこへ跳ねたか見えにくく危険です。周囲に人が歩いていないか、声をかけて確認してから始めてください。
3モデルの収納サイズで比べる|たたみやすさは何で決まる?
収納径と重量の比較表(キャンプ&ナイフの教科書調べ)
ここまで紹介した3モデルを、たたんだ後の姿で比べてみました。数値はすべてメーカー公式ページ・取扱説明書に掲載された値です。
| 比較項目 | ロゴス ソーラーブロック ポップフルシェルター | コールマン クイックアップシェード DR | ケシュア 2 SECONDS EASY FRESH&BLACK 2人用 |
|---|---|---|---|
| 方式 | ばね輪型 | ばね輪型 | 傘式ワンタッチ |
| 価格(公式) | 13,860円 | 11,880円 | 29,900円 |
| 重量 | 約2.0kg | 約2.7kg | 4.9kg |
| 収納サイズ | 直径70×高さ4cm | 約Φ59×8cm | 59cm×20cm×20cm / 24L |
| フレーム | スチールワイヤー | スチール | ファイバーグラス |
| たたむ時のコツ | 公式7ステップ・ドアを少し開ける | ベンチレーションの自在を緩める | ボタンは手のひらで押す |
| 向いている人 | 公園・海のデイユース | 2〜3人の家族の日よけ | キャンプ場での宿泊 |
表から見えてくるのは、ばね輪型の2モデルは重量が約2.0kg〜約2.7kgと軽く、収納時は厚さ数センチの円盤になるということです。一方でケシュア 2 SECONDS EASY FRESH&BLACK 2人用は4.9kgと重いぶん、フライシートとベッドルームを備えた宿泊向けの装備になっています。
選び方としては、「たたむのが苦手だから」という理由だけで傘式を選ぶのはもったいないかもしれません。使う場面が公園や海のデイユースなら、ばね輪型の軽さと薄さは大きな魅力です。
注意点として、価格はいずれも各メーカー公式オンラインショップの表示価格で、セールや時期によって変わることがあります。
公園・海のデイユースなら、ばね輪型の薄さが効いてくる
日帰りで公園や海に行くファミリーには、ばね輪型が向いています。理由は、たたんだ後の厚みです。ロゴス ソーラーブロック ポップフルシェルターは高さ4cm、コールマン クイックアップシェード DRは8cmという薄さなので、車のトランクで荷物の隙間や座席の背面に立てかけて積めます。
ロゴス ソーラーブロック ポップフルシェルターは、UV-CUT率99.9%以上、遮光率100%というスペックに加え、最大-15℃の温度差をうたっています。真夏の公園で子どもを昼寝させたい場面にぴったりです。コールマン クイックアップシェード DRは定員約2〜3人用で、ダークルームテクノロジーを採用しています。
使い方の例としては、到着したら袋から出してポンと広げ、帰る前に公式7ステップでたたむ。慣れれば、子どもが砂遊びの片付けをしている間に撤収が終わります。
デメリットは、収納時の直径です。ロゴス ソーラーブロック ポップフルシェルターの直径70cmは、電車移動や自転車の荷台には大きすぎます。徒歩や公共交通機関で移動する人は、収納時の直径を買う前に確認しておきましょう。
海や川辺で使うビーチテント選びは、こちらの記事でモデルごとに比較しています。

公式7ステップでたたみやすく、遮光率100%で真夏の公園でも子どもが休めるシェードならこれ▼
実は「たたみやすさ」は収納袋のゆとりで決まる
意外と知られていないけれど、たたむのが楽かどうかは、フレームの方式より「収納袋のゆとり」で決まる部分が大きいです。
ばね輪型の円盤は、輪の重ね方が少しずれるだけで直径が数センチ変わります。袋がぴったりサイズだと、少しのずれでジッパーが閉まらなくなります。ロゴスの取扱説明書が、わざわざ「キャリーバッグの直径に合わせてサイズを整える」というステップを設けているのは、この調整が撤収の成否を分けるからでしょう。一方でケシュアの実機レポートでは、収納袋は少し余裕があるサイズなので入らないということはない、と評価されています。
つまり、たたみ方で苦戦している人は、テント本体ではなく袋の側に原因があることもあります。購入を検討するときは、レビューで「袋がきつい」「余裕がある」という声を確認すると、撤収のストレスを事前に見積もれます。
注意点として、袋が破れたからといって大きすぎる袋に替えると、中で円盤がずれて輪がほどけることがあります。ベルトで確実に留めたうえで、袋はメーカー純正か同じサイズのものを使いましょう。
ソロ・フェスなら「たたむ回数」で方式を選ぶ
ソロキャンパーや音楽フェスに行く人は、1回の旅でテントをたたむ回数に注目して方式を選ぶと失敗が少ないです。
理由は、ばね輪型と傘式で「1回あたりの手間」と「持ち運びやすさ」のバランスが違うからです。ばね輪型は重量約2.0kg〜約2.7kgと軽い代わりに、たたむときは輪を重ねる手順を毎回こなす必要があります。傘式のケシュア 2 SECONDS EASY FRESH&BLACK 2人用は4.9kgと重めですが、ボタンを押して骨を折りたたむだけで、たたみ方を忘れる心配がほとんどありません。
具体的には、1泊だけのフェスで「設営1回・撤収1回」なら、重さを優先して軽いモデルを選ぶ考え方もあります。逆に、連泊で移動しながら何度も張り直すキャンプツーリングでは、撤収の手順が単純な傘式のほうがストレスは少なくなります。
注意点として、ケシュア 2 SECONDS EASY FRESH&BLACK 2人用の就寝スペースは1人あたり最大幅70cmとされています。2人用とはいえ、荷物を中に置くソロ利用がゆったり使える目安です。
フェス向けのテントは、重量と設営のしやすさでこちらの記事で比較しています。

フェスのテントを探し始めると、キャンプ用のテント選びとは違う壁にぶつかります。駐車場からキャンプサイトまで荷物を担いで歩く距離、隣のテントとの間隔、寝不足の朝に…
まとめ|輪を重ねる前に「方式」と「乾燥」を確認しよう
次のお出かけの前に、まずは自宅の庭やリビングでテントを一度広げ、ロゴス公式の7ステップを見ながら1回たたんでみてください。現地で慌てずに済むうえ、生地に傷や破れがないかの点検も同時に終わります。
※価格・仕様は2026年9月時点の各メーカー公式サイトの情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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