パタゴニアのビールが地球を救う理由|ロングルート全5種の味と価格を徹底解説

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「パタゴニアのビールが地球を救うって、どういうこと?」「ロングルートって名前は聞くけど、結局どれを選べばいいの?」——アウトドアブランドのパタゴニアがビールを出していると知って、気になって調べている人は多いはずです。

結論から言うと、パタゴニアのビールは「カーンザ」という長い根を持つ多年生の穀物を使い、土壌を再生しながら造られる環境再生型のクラフトビールです。ラインアップは「ロング・ルート」シリーズとして、ペールエール・ウィット・IPA・ヘイジーIPA、そして2026年に加わった初のラガーまで全5種。味も度数もスタイルもしっかり分かれているので、選び方を知れば失敗しません。

この記事では、パタゴニアのビールがなぜ「1杯で地球を救う」と言われるのかという理念から、全5種の味・アルコール度数・価格の違い、どこで買えるか、キャンプでの楽しみ方、買う前の注意点まで、焚き火を囲んで仲間に教えるように順番に解説します。読み終えるころには、自分のキャンプに合う1本がはっきり選べるはずです。

📌 この記事でわかること

・パタゴニアのビール「ロング・ルート」が地球を救うと言われる理由
・全5種(ペールエール/ウィット/IPA/ヘイジーIPA/ラガー)の味・度数・価格の違い
・どこで買えるか、限定醸造ゆえの「終売」に注意すべき理由
・キャンプで美味しく飲むコツと、買って後悔しないための注意点

目次

パタゴニアのビール「ロング・ルート」とは?まず全体像をつかもう

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パタゴニアのビールは、アウトドアウェアでおなじみのパタゴニアが立ち上げた食品部門「パタゴニア プロビジョンズ」が手がける「ロング・ルート」シリーズです。普通のクラフトビールと違うのは、味や香りだけでなく「畑と土壌の再生」までを設計に組み込んでいる点。ここでは、まずこのビールがどんな存在なのかを3つの角度から押さえておきましょう。

環境再生を狙って造られた、ちょっと珍しいクラフトビール

ロング・ルートは「美味しいだけ」を目指したビールではありません。原料に「カーンザ」という多年生の穀物を使い、土を耕す回数を減らし、表土の流出を防ぎながら造られる環境再生型(リジェネラティブ)のクラフトビールです。醸造を担うのは米オレゴン州ポートランドのホップワークス・アーバン・ブルワリー(HUB)。リサイクル資材を積極的に使うエコ志向の醸造所で、パタゴニアの思想と相性のいいパートナーです。普段のビール選びに「環境への配慮」という軸を加えたいキャンパーにとって、最初の1本として分かりやすい選択肢になります。一方で限定醸造のため、いつでもどこでも買えるわけではない点は最初に知っておきたいところです。

なぜ「ロング・ルート(長い根)」という名前なのか

シリーズ名の「ロング・ルート」は、直訳すると「長い根」。これは原料であるカーンザの根が、地中深く2メートル以上にも伸びることに由来します。長い根は土をしっかりつかんで表土の流出を防ぎ、大気中の二酸化炭素を土に取り込む働きをします。つまり「長い根=土を守る」という、このビールの理念そのものが名前になっているわけです。キャンプで仲間に出すときに「この名前、実は穀物の根の長さから来てるんだよ」と話せば、それだけで一杯の時間が深くなります。ラベルの色やデザインも種類ごとに分かれていて、見た目で選ぶ楽しさもあります。

「パタゴニア プロビジョンズ」という食への挑戦

ロング・ルートは単発の企画ではなく、パタゴニアが2012年から進める食品事業「パタゴニア プロビジョンズ」の一部です。プロビジョンズはビールのほか、スープやシーフード、スナックなども展開し、「食を通じて環境問題を解決する」ことをテーマにしています。衣料品で培ってきた環境保護の姿勢を、食べもの・飲みものの世界にも広げた取り組みと考えると分かりやすいでしょう。ビールはその中でも特に知名度が高く、入り口になりやすいアイテムです。ただし日本での流通量は多くないため、見かけたら手に取るくらいの気持ちでいるのが現実的です。

💡 キャンパーメモ

パタゴニアの「環境のためにあえて売り方を変える」姿勢は、ビールに限った話ではありません。ブランド全体の思想を知ると、ロング・ルートの一杯がもっと味わい深くなります。

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「1杯のビールで地球を救う」カーンザという穀物の正体

ロング・ルートを語るうえで欠かせないのが、原料の「カーンザ」です。聞き慣れない名前ですが、このビールの理念のすべてはここに詰まっています。なぜカーンザを使うと土壌が再生されるのか、普通の小麦や大麦と何が違うのかを、できるだけかみ砕いて解説します。

カーンザとは「何年も育つ」多年生の穀物

カーンザは、アメリカの研究機関ランド・インスティテュートが開発した多年生の穀物です。最大の特徴は、一般的な小麦が1年で枯れる一年草なのに対し、カーンザは何年も生き続ける多年草だということ。一度植えれば毎年生え変わるため、畑を耕し直す回数が大きく減ります。結果として土を掘り返す作業(耕起)が減り、土壌のダメージや表土の流出を抑えられます。キャンプ好きなら、踏み固められた地面より、根がしっかり張った草地のほうが崩れにくいことを感覚的に知っているはず。その「根の力」を農業に活かしたのがカーンザだと考えると腑に落ちます。

土壌・炭素・水を守る仕組み

カーンザの根は地中2メートル以上に達するといわれ、この長い根が3つの仕事をします。1つ目は、表土をつかんで雨や風による流出を防ぐこと。2つ目は、大気中の二酸化炭素を吸収して土の中に炭素として閉じ込めること。3つ目は、深くまで水を吸い上げられるため、従来の小麦より少ない水で育つことです。「1杯のビールで地球を救う」というコピーは大げさに聞こえますが、こうした仕組みを知ると、単なる宣伝文句ではなく原料そのものの性質に裏打ちされていることが分かります。詳しい背景はパタゴニア公式が情報を公開しています。

普通の小麦・大麦と何が違うのか

一般的なビールの主原料は大麦麦芽です。大麦も小麦も一年草で、収穫のたびに畑を耕して種をまき直す必要があります。この「耕す」工程が、土壌の劣化やCO2の放出につながると指摘されてきました。カーンザは多年草なのでこの工程を減らせるのが決定的な違いです。味の面では、カーンザを使うことでほんのりスパイシーで香ばしい独特の風味が生まれ、ロング・ルートの個性になっています。ただしカーンザは収量が少なく栽培も難しいため、ビールの生産量が限られ、価格も一般的な大量生産ビールより高めになりがちです。この点はデメリットとして正直に押さえておきましょう。

実は「ビール」ではなく「発泡酒」に分類される

意外と知られていないのですが、日本の酒税法ではロング・ルートは「発泡酒」に分類されます。理由は、麦芽の使用率が25%未満だから。日本の法律では麦芽使用率が一定以上でないと「ビール」と表記できず、カーンザを多く使うロング・ルートは基準を下回るため、ラベル上は発泡酒扱いになるのです。とはいえ味わいは本格的なクラフトビールそのもので、安っぽい第三のビールとは別物。「発泡酒」という言葉のイメージで敬遠するのはもったいない一本です。分類の話を知っていると、ラベルを読むときの解像度がぐっと上がります。

💡 キャンパーメモ

パタゴニアには「買わないでください」とあえて訴えた伝説の広告もあります。モノを増やすより長く使う・無駄をなくすという思想が、カーンザのビールにも一本筋を通しています。

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ロング・ルート全5種の味・度数・スタイルを徹底比較

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ここからは具体的な中身です。ロング・ルートは2016年のペールエールを皮切りに、ウィット・IPA・ヘイジーIPA、そして2026年のラガーまで全5種類がそろいました。それぞれ味も度数も狙いが違うので、自分の好みに合う1本を見つけましょう。まずはエール系4種を順に紹介します。

ロング・ルート・ペールエール|シリーズの原点

すべての始まりがこのペールエールです。アルコール度数は5.5%、内容量は473ml(米国の1パイント)の缶が基本で、価格は1缶626円前後。グレープフルーツを思わせるホップの香りと、大麦のしっかりしたモルト感のバランスが取れた、すっきりドライな後味が特徴です。「まずロング・ルートがどんなビールか知りたい」という人の最初の1本に向いています。クセが強すぎず、キャンプ飯全般に合わせやすいのも魅力。一方で発売が古く流通の波があるため、現在は後述の6缶パックやアソートで手に入れる形が中心になります。在庫が不安定な点は理解しておきましょう。

ロング・ルート・ウィット|さわやかな白ビール

2019年に登場した第2弾がウィット(ベルジャンホワイト)です。アルコール度数は4.9%、内容量355ml。洋梨やコリアンダーを思わせる香りが立ち、さわやかですっきりしながらも飲みごたえのある後味に仕上がっています。苦味が控えめで口当たりが柔らかいので、IPAのような強い苦味が得意でない人や、ビール初心者でも飲みやすい一本です。昼から飲む明るいデイキャンプや、暑い時季のタープ下での一杯にぴったり。白ビール特有の軽さがあるぶん、飲みすぎに気づきにくいので、本数のペース配分には少し気をつけたいところです。

ロング・ルート・IPA|苦味が立つ西海岸スタイル

しっかりした苦味を求める人に向くのが第3弾のIPAです。アルコール度数は6.2%、内容量355ml、価格は484〜594円(税込)と販売店で幅があります。カスケード・チヌークといったホップとクリスタル40モルト、そしてカーンザを使い、伝統的なウエストコーストIPAとして醸造。すっきりとドライな苦味に、柑橘と松を思わせる香り、モルトのしっかりした風味が乗ります。焚き火を囲みながらじっくり味わうのに向く、飲みごたえ重視の一本です。度数が高めなので、運転予定がある日や寝る直前の一杯には向きません。苦味が苦手な人は次のヘイジーIPAのほうが安心です。

ロング・ルート・ヘイジーIPA|トロピカルで飲みやすい

同じIPAでも、苦味より香りを楽しみたいなら第4弾のヘイジーIPAです。アルコール度数は6.2%、内容量355ml、価格は594円前後。紫のパッケージが目印で、限定醸造ながら人気が高く再販もされてきました。パイナップル・グアバ・柑橘を思わせる鮮やかでトロピカルな風味が広がり、後味はドライ。名前のとおり濁った(ヘイジーな)見た目で、ホップの苦味は控えめなぶんジューシーで飲みやすいのが魅力です。「IPAは興味あるけど苦いのは苦手」という人の橋渡しになる一本。度数は6.2%とIPAと同じく高めなので、飲みやすさにつられたペース配分には注意しましょう。

下の表は、ロング・ルート全5種のスタイル・度数・容量・味の方向性をまとめたものです(価格・スペックはキャンプ&ナイフの教科書調べ)。

種類 スタイル 度数 容量 味の方向性
ペールエール ペールエール 5.5% 473ml グレープフルーツ香、すっきりドライ
ウィット 白ビール 4.9% 355ml 洋梨・コリアンダー、軽快で柔らか
IPA 西海岸IPA 6.2% 355ml 柑橘と松、ドライで強めの苦味
ヘイジーIPA ヘイジーIPA 6.2% 355ml トロピカル、苦味控えめジューシー
ラガー ラガー 4.2% 355ml ハニーモルト、爽やか低アルコール

2026年に初のラガー登場|ロング・ルート・ラガーは何が新しい

長くエール中心だったロング・ルートに、2026年、ついに初のラガーが加わりました。エールとラガーは発酵方法が異なり、味わいの傾向もはっきり変わります。シリーズ第5弾となるこの新作が、これまでの4種と何が違うのかを見ていきましょう。

シリーズ初のラガー、度数は控えめの4.2%

ロング・ルート・ラガーは、シリーズで初めてラガー酵母で造られた一本です。アルコール度数は4.2%と、これまでの中で最も低め。ハニーモルトのやさしい甘みとフローラルなホップの香りに、カーンザならではのほんのりスパイシーなニュアンスが重なります。エールに比べてすっきりクリアで飲みやすく、「ビールは苦すぎず軽いほうが好き」という人に向いています。もちろん原料にカーンザを使い、土壌再生に貢献するという理念は他の4種と変わりません。限定醸造のため、気になる人は見かけたタイミングで確保しておくのが安全です。

暑い季節のキャンプに合う理由

ラガーが夏のキャンプに向くのは、低アルコールでのどごしが軽く、汗をかいた後でもすいすい飲める設計だからです。度数4.2%はIPAの6.2%に比べて2ポイント低く、昼間から1本開けても酔いが回りにくい。クーラーボックスでしっかり冷やして、設営後の一杯や川遊びのあとに飲むスタイルがよく合います。エールの華やかな香りより、暑さの中での爽快感を優先したい日に最適です。逆に、じっくり香りを楽しみたい焚き火の夜には、IPAやヘイジーIPAのほうが満足度は高いでしょう。シーンで使い分けるのがおすすめです。

既存4種との立ち位置と選び方

ラガーが加わったことで、ロング・ルートは「軽さ」から「飲みごたえ」までの幅が広がりました。整理すると、軽く爽やかに飲みたいならラガー(4.2%)かウィット(4.9%)、ホップの香りと飲みごたえを求めるならIPA(6.2%)、苦味は控えめで香りは欲しいならヘイジーIPA(6.2%)、王道のバランスならペールエール(5.5%)という住み分けです。複数人のキャンプなら、好みが分かれることを見越して数種類を用意しておくと盛り上がります。3種が入ったアソートセットも販売されているので、飲み比べから入るのも賢い選択です。

Q. 結局、最初の1本はどれを選べばいい?
A. 苦味が得意なら王道のペールエール、苦いのが苦手ならウィットかラガー、香りを楽しみたいならヘイジーIPAが無難です。迷うなら3種入りのアソートセットで飲み比べるのが失敗しにくい選び方です。

パタゴニアのビールはどこで買える?価格と賢い買い方

味の違いが分かったら、次は入手方法です。パタゴニアのビールは限定醸造のため、コンビニやスーパーで気軽に買えるものではありません。確実に手に入れるルートと、価格の目安、そして「買い逃し」を防ぐコツを押さえておきましょう。

基本は公式オンラインストアと直営店

もっとも確実なのは、パタゴニア公式オンラインストアと全国の直営店です。新作の発売情報や再販のアナウンスも公式が最も早く、ペールエールの6缶パックや3種6缶のアソートセットなど、まとめ買い向けのラインアップも公式でそろいます。限定醸造のロングルートは、発売後しばらくすると公式でも在庫切れになることが多いので、欲しい種類が決まっているなら発売直後の購入が安全です。公式サイトでは原料カーンザや醸造背景の解説も読めるため、理念ごと楽しみたい人にも向いています。確実性を最優先するなら、まず公式を当たるのが基本です。

📍 パタゴニア プロビジョンズ(公式情報)

取扱商品 ロング・ルート(ペールエール/ウィット/IPA/ヘイジーIPA/ラガー)
販売形態 公式オンラインストア・全国の直営店(限定醸造)
公式サイト パタゴニア公式 プロビジョンズ ビール

楽天・Amazon・輸入酒店の相場

公式で売り切れていても、楽天市場やAmazon、輸入酒の専門店で取り扱いが見つかることがあります。価格の目安は、IPAやヘイジーIPAで1缶484〜594円前後、ペールエールで626円前後。一般的な国産ビールより1.5〜2倍ほど高めですが、限定醸造のクラフトビールで原料も特殊なことを考えれば妥当な水準です。輸入酒店では単品から買えることが多く、「まず1本試したい」という人に向いています。ただしモール系は出品者や時期で価格差が大きく、終売品が高値で並んでいるケースもあるため、相場を頭に入れてから比較するのが賢明です。

限定醸造ゆえの「終売」に注意(失敗パターン)

ロング・ルートで最も多い失敗が「気に入った種類が次に買おうとしたら終売になっていた」というパターンです。実際、初期のロング・ルートエール(473ml缶)は一部販売店で終売となり、現在は手に入りにくくなっています。原因は、カーンザの収量が限られ各フレーバーが限定醸造で、なくなり次第終了になるから。対策はシンプルで、気に入った1本に出会ったら「飲む用」と「ストック用」を分けて確保しておくこと。再販されることもありますが、同じ味がいつでも買える保証はありません。「また今度」と先延ばしにすると後悔しやすい飲みものだと心得ておきましょう。

⚠️ 購入時の落とし穴

ロング・ルートは限定醸造で「なくなり次第終了」が基本です。モール系では終売品がプレミア価格で並ぶこともあるため、定価の目安(IPAで500〜600円前後)を知らずに飛びつくと割高づかみになります。

予算・レベル別の選び方

予算で考えるなら、まず1本だけ試したい人は輸入酒店で単品(500〜650円前後)を1缶。気に入って常飲したい人は公式の6缶パックでまとめ買いするほうが1缶あたりは割安になりやすいです。飲み比べを楽しみたい中級者には3種6缶のアソートセットが最適で、好みの方向性を一気に把握できます。ビール初心者はウィットかラガーから、クラフトビール好きでホップ感を求める人はIPA・ヘイジーIPAから入ると満足度が高いでしょう。シーンで言えば、ソロの焚き火夜にはIPA、グループのデイキャンプにはアソートで配るのがおすすめです。

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キャンプでパタゴニアのビールを最高に楽しむコツ

せっかく手に入れた一本、キャンプで美味しく飲みたいですよね。ロング・ルートは香りが個性なので、温度や合わせる料理しだいで満足度が大きく変わります。フィールドでの楽しみ方を3つのポイントで紹介します。

スタイル別のベストな冷やし方

飲みごろの温度はスタイルで変えるのが正解です。ウィットやラガーは4〜6℃のキンキンに冷やすと爽快感が際立ちます。一方、IPAやヘイジーIPAは冷やしすぎると香りが閉じてしまうため、7〜10℃くらいのやや高めが香りを楽しめます。クーラーボックスでは保冷剤の近くにラガー・ウィットを、外側にIPA系を置くと自然に温度差ができて便利。よくある失敗が、保冷力の弱いソフトクーラーで真夏にぬるくなってしまうケースです。長時間のキャンプでは保冷力の高いクーラーや、飲む直前に流水で冷やせる川辺の環境をうまく使いましょう。

味の方向性で選ぶ、合うおつまみ

料理との相性も覚えておくと一段上の楽しみ方ができます。苦味の立つIPAには、スパイスの効いたグリルチキンや揚げ物など濃いめの味がよく合います。トロピカルなヘイジーIPAは、チーズやスモーク料理と好相性。さわやかなウィットは魚介や白身肉、サラダなど軽い料理に寄り添います。低アルコールのラガーは万能で、焼きおにぎりや枝豆といった定番のキャンプ飯に合わせやすい。カーンザ由来のほんのり香ばしいニュアンスは、炭火の香りとよくなじみます。「ビールに料理を合わせる」発想で献立を考えると、いつものキャンプ飯がぐっと特別になります。

飲んだあとの「空き缶」こそ丁寧に

環境再生をうたうビールだからこそ、飲み終わったあとの所作にも意識を向けたいところです。空き缶は中をさっとすすいでつぶし、かさを減らしてゴミ袋へ。キャンプ場のルールに従って分別し、直火禁止のサイトで缶を焼くようなことは絶対にしないこと。アルミ缶はリサイクルできる資源なので、可能なら持ち帰って資源回収に出すのがベストです。「土を守るために造られたビールを、ゴミの出し方で台無しにしない」——この一貫性こそ、ロング・ルートを飲むキャンパーらしい振る舞いです。小さなことですが、仲間と共有したい習慣です。

買って後悔しないために|よくある失敗と注意点

最後に、パタゴニアのビールを買う前に知っておきたい注意点をまとめます。理念も味も魅力的なビールですが、期待値の置き方を間違えると「思っていたのと違う」となりがち。代表的な失敗と対策を確認しておきましょう。

スタイルを誤解して買う失敗

ありがちな失敗が「IPAを軽い気持ちで買ったら苦すぎた」というパターンです。ロング・ルートのIPAは伝統的な西海岸スタイルで、苦味がしっかり立つ硬派な味わい。苦いビールに慣れていない人が雰囲気で選ぶと、飲みきれずに持て余すことがあります。対策は、購入前にスタイルと度数を必ず確認すること。苦味が苦手なら、同じIPAでも苦味控えめのヘイジーIPAか、軽快なウィット・ラガーを選べば失敗しません。名前の「IPA」だけで判断せず、この記事の比較表で味の方向性を照らし合わせてから選ぶのがおすすめです。

度数を見落として飲みすぎる

もう一つの失敗が、度数の見落としです。IPAとヘイジーIPAは6.2%と、一般的な国産ビール(5%前後)より高め。香りがよく飲みやすいぶん、ペースが上がって思った以上に酔ってしまうことがあります。特にデイキャンプで昼から飲むときや、翌日に運転や撤収を控えているときは要注意。対策は、高アルコールの種類は1〜2本にとどめ、軽いラガーやウィットと組み合わせること。水やソフトドリンクを挟みながら飲むのも基本です。雰囲気のいいフィールドだとつい飲みすぎがちなので、本数の上限をあらかじめ決めておくと安心です。

苦味が苦手な人・初心者への提案

「クラフトビール=苦い」というイメージで身構えている人ほど、入り口を間違えないことが大切です。苦味が苦手な人やビール初心者は、まずウィット(4.9%)かラガー(4.2%)から試すのが鉄則。どちらも口当たりが柔らかく、ロング・ルートらしいカーンザの風味も感じられます。そこから物足りなくなったらヘイジーIPA、さらに飲みごたえを求めるならIPA、とステップアップするのが満足度の高い順番です。最初からハードルの高い1本を選んで「やっぱり苦手」となるより、軽いところから入って好みを広げていくほうが、長くロング・ルートを楽しめます。

メリット デメリット
カーンザで土壌を再生する理念
本格的なクラフトビールの味わい
スタイルが5種そろい選べる
限定醸造で終売・入手難になりやすい
国産ビールより価格が高め
IPAは度数・苦味が強く好みが分かれる

まとめ|パタゴニアのビールは「味と理念」で選ぶ一杯

パタゴニアのビール「ロング・ルート」は、カーンザという長い根を持つ多年生穀物を使い、土壌を再生しながら造られる環境再生型のクラフトビールです。ペールエール・ウィット・IPA・ヘイジーIPA、そして2026年加わった初のラガーまで、味も度数も狙いの違う全5種がそろっています。単なる話題性ではなく、原料そのものの性質に裏打ちされた「1杯で地球を救う」という思想が、この一杯を特別なものにしています。

選び方に迷ったら、味の方向性と度数を確認してから決めるのが失敗しないコツです。最後に要点を整理しておきます。

📌 この記事の要点

・ロング・ルートは多年生穀物カーンザで土壌を再生する環境再生型クラフトビール
・全5種=ペールエール(5.5%)/ウィット(4.9%)/IPA(6.2%)/ヘイジーIPA(6.2%)/ラガー(4.2%)
・苦味が苦手・初心者はウィットかラガー、香り重視はヘイジーIPA、王道はペールエール
・醸造は米ポートランドのHUB。麦芽使用率の関係で日本では発泡酒に分類
・限定醸造で終売しやすいので、気に入った種類は早めに確保
・価格はIPAで484〜594円前後、ペールエールで626円前後が目安
・キャンプでは温度と料理を合わせ、空き缶はリサイクルで締めるのが流儀

最初の一歩としては、3種入りのアソートセットで飲み比べてみるのがおすすめです。自分の好みの方向性が分かれば、次からは一番好きな1本を迷わず選べます。次のキャンプでは、焚き火を囲みながら「このビール、長い根で土を守ってるんだ」と仲間に語ってみてください。一杯の時間が、いつもより少し豊かになるはずです。最新の取扱状況や価格は、購入前にパタゴニア公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

気まぐれにキャンプに出かけるギア好き。モーラナイフをはじめとしたアウトドアナイフのレビューや、キャンプ道具の選び方を中心に発信中。初心者でも安心して楽しめるキャンプの始め方から、ブッシュクラフト入門まで幅広くカバーしています。

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