「キャンプを始めたいけど、ペグまでお金をかけたくない」「テントに付属していたペグが頼りなくて買い替えたい」——そんなとき、まず覗いてほしいのがセリアのアウトドアコーナーです。1本110円とは思えないスチール製のペグが並んでいて、SNSでも「売り切れ続出」と話題になりました。
結論から言うと、セリアのペグは小型〜中型テントなら十分実用レベルです。主力の「スチール製ソリッドペグ20cm」は、打面が大きくて打ち込みやすく、鉄製でしっかり地面をつかみます。ただし20cmという長さゆえに、大型テントや風を受けるタープには力不足という弱点もあります。
この記事では、セリアで買えるペグの種類と価格、20cmソリッドペグの詳しいスペック、ダイソーとの違い、そして「どんな地面・どんなテントに何cmのペグを使えばいいか」までを、焚き火を囲んで仲間に教える感覚でまるごと解説します。100均ペグで失敗しないための判断軸が、読み終わるころには手に入ります。
・セリアで買えるペグの種類・価格・カラー
・主力「スチール製ソリッドペグ20cm」の実力と弱点
・ダイソーのペグとの違いと使い分け
・地面別・テント別の「正しいペグの長さ」の選び方
セリアのペグはどれを選ぶ?まず知っておきたい基本

セリアのアウトドアコーナーには複数のペグが並びますが、キャンパーから支持を集めているのは鉄製の「スチール製ソリッドペグ」です。まずはどんなラインナップがあり、110円という価格にどんな意味があるのかを整理しておきましょう。ここを押さえると、店頭で迷わずに自分のテントに合う1本を選べます。
主力は「スチール製ソリッドペグ20cm」
セリアのペグの看板商品が「スチール製ソリッドペグ20cm」です。長さ20cm(商品によっては20.5cmと表記)、素材はスチール(鉄)で、中身が詰まったソリッド(中実)構造。1本110円(税込)で、ハンマーで叩く打面(ヘッド)が大きく取られているのが特徴です。テント付属のピンペグが心もとないと感じている人が、最初に置き換える定番になっています。鉄の重みがあるぶん地面をしっかりつかみ、軽量なアルミペグのように打っている途中で曲がる心配が少ないのが安心材料です。ソロや少人数のキャンプで、ドームテントやワンポールテントの自立補助として使うなら、これ1種類でスタートラインに立てます。注意点として、長さは20cm固定なので、地面の硬さや風の強さ次第では本数や長さの面で物足りなくなる場面もあります。
カラーは黒・赤・カーキなど。サイトの統一感も出せる
このソリッドペグはカラー展開が豊富で、黒・赤・カーキ・ピンクなど複数色から選べます。100均ペグというと無骨な銀色を思い浮かべがちですが、サイトの色味に合わせて選べるのは地味にうれしいポイントです。たとえば黒やカーキでまとめればミリタリー寄りのサイトに馴染み、赤やピンクは草地でも視認性が高く、撤収時にペグの抜き忘れを防げます。夜に足を引っかける「ペグ事故」は意外と多いので、暗い地面で目立つ色を1セット混ぜておくのは実用的です。デメリットは、人気色は売り切れやすく、店舗によって在庫の偏りが大きいこと。欲しい色がある場合は、見つけたときにまとめ買いしておくのが正解です。色はあくまで好みの範囲で、性能差はないと考えて問題ありません。
110円という価格が意味すること
セリアのペグが評価される最大の理由は、やはり1本110円という価格です。アウトドアメーカーの鍛造ペグは1本400〜600円ほどするものも珍しくなく、それに比べると約4分の1のコストでスチールペグが手に入る計算になります。テント1張りに必要なペグは最低でも6〜8本、タープを足すと12本前後。これをメーカー品で揃えると5,000円を超えることもありますが、セリアなら1,000円前後で一式そろいます。キャンプを始めたばかりで、まだ道具にどこまで投資するか決めかねている人には、この価格は大きな後押しになります。一方で、安いからこそ「消耗品」と割り切れる利点もあります。硬い地面で先端がつぶれても、110円なら買い替えのハードルが低い。最初の数回を低コストで経験し、自分に必要なスペックを見極めてからメーカー品に進む、という使い方ができるのです。
セリアのペグはアウトドア専用コーナーがある大型店舗のほうが種類が豊富です。小型店だと取り扱いがないこともあるので、見つからないときはキャンプ用品の品揃えが厚い店舗を狙うと効率的です。
スチール製ソリッドペグ20cmを徹底チェック
セリアの主力ペグを「買う価値があるか」で判断できるよう、スペックと使い心地、そして正直な弱点まで掘り下げます。100均だからと侮れない実力がある一方、構造上どうしても譲れない弱点もあるので、両面をフラットに見ておきましょう。
| 商品名 | スチール製ソリッドペグ 20cm |
| メーカー | セリア(Seria) |
| 価格 | 110円(税込)/ 1本 |
| 長さ | 約20cm(20.5cm表記あり) |
| 素材 | スチール(鉄)・ソリッド構造 |
| カラー | 黒・赤・カーキ・ピンク 等 |
大きな打面で初心者でも打ち込みやすい
このペグの一番の美点は、打ち込みやすさです。ハンマーで叩くヘッド部分が大きく設計されているため、打面を狙いやすく、ハンマーが滑って手を打つリスクが減ります。ペグ打ちに慣れていない初心者ほど、この「叩く面の広さ」の恩恵を感じやすいはずです。鉄製ならではの重量感もあり、打ち込んだときに地面へ食い込む手応えがしっかり伝わります。100均のペグにしては、平らな草地や土の地面なら問題なく刺さり、固定力も十分という評価が多く見られます。ソロ用のドームテントやワンポールテントを張る程度なら、打ちやすさと刺さりやすさの両方で合格点。ペグ打ちが苦手な人や、家族でキャンプデビューする際に子どもにも扱わせたいときなど、扱いやすさを重視する場面で頼りになる1本です。
正直な弱点は「溶接フック」
正直にお伝えすると、このペグには構造上の弱点があります。ロープを引っかけるフック部分が本体と一体成型ではなく、溶接でくっつけられている点です。つまり強い負荷が一点に集中すると、溶接部分が外れたり曲がったりする可能性がゼロではありません。メーカーの鍛造ペグはヘッドからフックまで一体で叩き出しているため、この弱点がない一方、セリアのペグは価格を抑えるぶん構造がシンプルなのです。日常的なテント設営でいきなり壊れることは少ないものの、強風で一気にテンションがかかる場面や、硬い地面に無理やり打ち込んで抜くときには負担がかかります。対策はシンプルで、フック部分に横方向の無理な力をかけないこと、抜くときはペグ抜きや別のペグを使ってまっすぐ引き上げることです。消耗品と割り切り、予備を多めに持っておくと安心です。
こんな人・こんなテントにおすすめ
結論として、セリアのソリッドペグ20cmが向いているのは「ソロ〜2人用の小型テントを、芝生や土の整ったキャンプ場で張る人」です。重量のある鉄製で固定力があり、110円で手軽に本数を揃えられるため、キャンプを始めたばかりの人の最初のペグとして最適です。具体的には、付属のペグが頼りないドームテントやワンポールテントの補強、タープの自在側ではない端の固定、グランドシートの仮留めなどに活躍します。逆に向かないのは、大型のファミリーテントや、風を大きく受けるタープのメインポール側。ここは後述するとおり、もっと長く太いペグに任せるべきです。「全部をセリアでまかなう」のではなく、負荷の小さい場所をセリアに任せ、重要箇所はメーカー品にする——この役割分担が、コスパと安全性を両立させる現実的な使い方です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 1本110円で本数を揃えやすい 打面が大きく打ち込みやすい 鉄製で固定力がある カラーが豊富で視認性も選べる |
フックが溶接で強負荷に弱い 20cmでは大型テント・タープに不足 柔らかい地面ではグラつく 人気色は売り切れやすい |
セリアのペグだけで足りる?大型テント・タープで困る場面

「セリアのペグでキャンプ道具が全部そろう」と思いたいところですが、ここは正直に線を引いておきます。20cmのペグには得意な場面と苦手な場面がはっきりあり、そこを誤解すると現地でテントやタープが倒れるトラブルにつながります。長さと固定力の関係を理解しておきましょう。
20cmという長さの限界
セリアの主力ペグは20cmです。これは小型〜中型テントには十分な長さですが、地面に刺さる深さも20cmが上限ということ。柔らかい土や芝生では、20cmだとペグの「効き」が浅く、強い力で引っ張られると抜けやすくなります。実際、口コミでも「地面が柔らかいとグラグラする時がある」という声が見られます。ペグは長いほど地中で土をつかむ面積が増え、抜けにくくなる仕組みなので、長さは固定力に直結します。一般的に、普通のテント・タープでは30cm程度がオールマイティとされ、強風が予想される環境や大型幕では30〜50cmが推奨されます。つまりセリアの20cmは「平穏な天気・小型テント」という条件付きのベストであり、条件が厳しくなるほど長さの不足が顕在化するのです。
タープと大型テントには30cm以上を
タープや大型のファミリーテントを使うなら、メインの固定には30cm以上のペグを別途用意してください。タープは風を受ける面積が大きく、ポールを立てて張るぶんロープにかかるテンションも強くなります。ここに20cmのペグを使うと、抜けてポールごと倒れる危険が高まります。目安として、タープのメインポール側やテントの風上側は30〜40cmの太く長いペグ、それ以外の補助的な箇所はセリアの20cmで、という使い分けが現実的です。セリアを「全廃」する必要はなく、負荷の軽い場所で活躍させればコストを抑えられます。タープの張り方そのものに不安がある人は、形状別の手順を知っておくと固定の要点もつかめます。

風速とペグの関係を知っておく
ペグ選びで見落としがちなのが風です。一般に風速10m/s前後になると、ペグが抜けなくてもタープやテントの生地・ポール側が破損するリスクが出てきます。つまり強風時は「ペグが頑丈ならOK」ではなく、そもそも幕を低く張る、サイドを下ろす、撤収を早めるといった判断が必要になります。とはいえ、平常時の固定力が高いほど突風への余裕は生まれます。セリアの20cmペグは穏やかな日のソロキャンプには十分ですが、天気が崩れそうな日や海沿い・高原など風の強い立地では、長くて太いペグへの切り替えを前提にしておくと安心です。天気予報で風速を確認し、5m/sを超えそうならペグの長さを上げる、という基準を自分の中に持っておくと、設営判断がぐっと楽になります。
「セリアの20cmペグで2.5m四方のタープを張ったら、昼過ぎの突風でメインポール側のペグが抜け、ポールごと倒れて自在金具が曲がった」というのは典型的な失敗です。原因は、風を受けるタープに短い20cmペグを使ったこと。対策は、タープのメインポール側だけは30〜40cmの長いペグにし、ロープの角度を浅めにしてテンションを分散させること。セリアの20cmは補助箇所に回せば無駄になりません。
ダイソーのペグと何が違う?100均ペグ比較
100均ペグの二大巨頭がセリアとダイソーです。どちらも110円から買えますが、ラインナップの幅と狙いどころが違います。両者を並べて比較し、自分の使い方ならどちらを選ぶべきかを整理しましょう。価格・スペックは各公式や実機レビューで確認した数値をもとにしています。
ダイソーは長さの選択肢が広い
ダイソーのペグは全5種類ほどあり、サイズは18cm〜30cm、素材は鉄・アルミ・プラスチック樹脂と幅広いのが特徴です。価格は110円(税込)の商品に加え、長くて丈夫な30cm級は220円(税込)という設定。たとえば「キャンピング用スチールペグ18cm」は4本入りで110円、「鉄製ペグ30cm(ペグマーカー付)」は220円で、目印になるマーカーが付くなど芸が細かいモデルもあります。長さの選択肢が広いぶん、タープ用の30cmまで100均で揃えたい人にはダイソーが向きます。一方セリアは20cmのソリッドペグに人気が集中していて、長さのバリエーションでは一歩譲ります。「とにかく長いペグも100均で」ならダイソー、「20cmの完成度と色」ならセリア、というのが大まかな住み分けです。
キャンプ&ナイフの教科書調べ:100均ペグ比較表
主要な100均ペグを、当サイトでスペックと公開レビューをもとに整理しました(価格はすべて税込)。同じ110円でも、長さ・本数・素材で性格が変わるのがわかります。
| 項目 | セリア ソリッドペグ20cm | ダイソー スチール18cm | ダイソー 鉄製30cm |
|---|---|---|---|
| 価格 | 110円/1本 | 110円/4本 | 220円/1本 |
| 長さ | 約20cm | 18cm | 30cm |
| 素材 | スチール | スチール | 鉄 |
| 向く用途 | 小型テント・補助 | 小型テント・数量重視 | タープ・大型テント |
セリアはソロテントの完成度、ダイソーは本数と長さの幅で選ぶ、という結論になります。100均ギア全体の選び方をまとめて知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。

先端のつぶれやすさに注意
100均ペグ共通の注意点が、硬い地面での先端つぶれです。実際の使用レポートでは、ダイソーの20cm・30cmペグを石混じりの硬い地面で使ったところ、1回で両方とも先端がつぶれてしまったという報告があります。これは素材の鉄が比較的柔らかく、鍛造ペグのように高い圧力で鍛えられていないためで、セリアのソリッドペグも例外ではありません。対策は、地面の硬さを見て使い分けること。河原や石の多いサイトでは100均ペグを無理に打ち込まず、下穴をあけてから入れる、あるいは硬い地面用の鍛造ペグを別途用意するのが安全です。逆に芝生や砂混じりの土なら、100均ペグでも先端が長持ちします。「100均ペグは柔らかい地面向き」と覚えておくと、無駄に消耗させずに済みます。
「河原のサイトで100均の鉄ペグをハンマーで強打したら、1泊で先端が潰れて曲がり、次の設営で刺さらなくなった」というのもよくある失敗です。原因は、硬い石の多い地面に柔らかい鉄ペグを力任せに打ち込んだこと。対策は、石混じり・硬い地面では鍛造ペグを使い、100均ペグは芝生や土のサイトに限定すること。地面の硬さで道具を変えるのが鉄則です。
地面別・シーン別の使い分けが失敗を防ぐ
ペグは「良い1本」を選ぶより、「地面に合った長さと素材を選ぶ」ほうがはるかに大事です。同じセリアのペグでも、刺す場所が変われば結果は大きく変わります。地面のタイプ別、そして予算別の使い分けを知っておきましょう。
柔らかい地面・芝生では本数でカバー
芝生や柔らかい土のサイトは、100均ペグが最も活きる地面です。スッと刺さり、先端も傷みにくいので、セリアの20cmソリッドペグやダイソーの18cmで十分対応できます。ただし柔らかい地面は「抜けやすい」側面もあるため、固定力が不安なときは本数を増やすのが手っ取り早い対策です。1か所を1本で留めるのではなく、角度を変えて2本クロスで打つ「ダブルペグ」にすれば、110円ペグでも保持力が大きく上がります。メーカー品1本を買うお金で100均ペグを4本買えるのですから、数で勝負できるのは100均の強みです。柔らかい地面では、長さより本数と打ち方の工夫が効くと覚えておきましょう。
硬い地面・石混じりは無理をしない
河原や山間部の石混じりの地面は、100均ペグにとって鬼門です。前述のとおり先端がつぶれやすく、無理に打つとフックの溶接部にも負担がかかります。こうした地面では、鍛造ペグなど硬度の高いペグを使うのが正解で、100均ペグは予備として割り切るのが賢明です。どうしても100均ペグで挑むなら、力任せに打たず、石に当たったら位置をずらす、打つ角度を調整するなど「逃げ道」を作ること。地面が硬すぎてどのペグも入らない場合は、設営場所そのものを変えるのも立派な判断です。道具のせいにする前に、刺す場所を選ぶ——これが石場での鉄則です。
砂浜・河原など特殊な地面の考え方
砂浜や砂利の多い河原では、通常のピン型ペグはほとんど効きません。砂は粒が動くため、細いペグだとスポッと抜けてしまうからです。こうした地面では、土嚢袋に砂を詰めて重しにする、長くて幅広のサンドペグを使う、太い枝や流木をアンカー代わりに埋める「デッドマン」といった方法が有効です。セリアのペグは砂浜では主役になれませんが、テント内側の小物固定などサブには使えます。地面の性質を見て「そもそもピンペグが効くのか」を最初に判断する習慣をつけると、現地で慌てずに済みます。100均ペグは万能ではなく、地面を選ぶ道具だと理解しておきましょう。
高価な鍛造ペグを少数そろえる人が多いのですが、初心者ほど効くのは「安いペグをたくさん持ち、地面に合わせて本数と角度で固定力を稼ぐ」考え方です。110円のセリアペグを多めに持てば、柔らかい地面ではダブルペグ、強風時は増し打ちと、状況に応じて柔軟に対応できます。1本の性能を上げるより、運用で固定力を作るほうが安く確実なことも多いのです。
予算別・レベル別のそろえ方
最後に、予算と経験に応じたそろえ方を整理します。3,000円以下のスタート期は、セリアやダイソーの100均ペグでテント・タープ一式をまかなうのが合理的です。まずは設営に慣れ、自分のテントが何本ペグを使うかを体感しましょう。5,000〜1万円の中級期になったら、タープのメインや風上だけメーカーの鍛造ペグ(1本400〜600円程度)にアップグレードし、補助は100均で残す「ハイブリッド」が費用対効果に優れます。1万円以上をかけられる人や強風地・硬い地面に通う人は、30〜40cmの鍛造ペグで主要箇所を固め、100均ペグは予備・サブとして携行するのがおすすめ。いきなり全部を高級ペグにする必要はなく、負荷の大きい箇所から順にお金をかけるのが、無駄のない投資の順番です。
鉄ペグを長く使うコツとメンテ・収納術
せっかく110円で手に入れたペグも、扱い方次第で寿命が大きく変わります。鉄製ならではの注意点と、抜き方・収納のコツを押さえて、コスパをさらに高めましょう。ここを知っているかどうかで、同じ100均ペグでも持ちが違ってきます。
抜くときはまっすぐ、フックに横負荷をかけない
ペグを傷める一番の原因は、撤収時の乱暴な抜き方です。特にセリアのソリッドペグはフックが溶接構造なので、フックに横方向の力をかけて無理にこじると、溶接部が曲がったり外れたりします。正しい抜き方は、別のペグやペグ抜きをフックに引っかけ、地面に対してまっすぐ上へ引き上げること。深く刺さって抜けないときは、ペグを左右に小刻みに揺すって周囲の土をほぐしてから引くと、力をかけずに抜けます。ハンマーの後部にペグ抜き用のフックが付いているタイプを使えばさらに楽です。「打つときも抜くときもまっすぐ」を意識するだけで、110円ペグの寿命は何倍にも伸びます。雑に扱えば1回で曲がり、丁寧に扱えば何シーズンも使える——その差は使い手次第です。
鉄製ゆえの錆対策
セリアのペグは鉄(スチール)製なので、放置すると錆びます。とくに濡れたまま収納袋に入れっぱなしにすると、次に出したとき赤錆が浮いていることも。対策はシンプルで、撤収時に土を落とし、帰宅後に乾いた布で水分を拭き取ってから保管すること。泥がひどいときは水洗いし、しっかり乾燥させてからしまいます。気になる人は、薄く油(ミシン油や食用油でも可)を塗っておくと錆の進行を抑えられます。とはいえ110円ペグなので、神経質になりすぎる必要はありません。多少の表面錆なら固定力には影響せず、ひどく傷んだら買い替えればいいだけ。手間とコストのバランスを取りながら、最低限の乾燥だけは習慣にしておくと長持ちします。
収納はセリアのケースやマルチカバーが便利
鉄ペグは尖っていて重いので、収納にはひと工夫が要ります。バッグに直接入れると他のギアを傷つけたり、生地を破ったりするからです。セリア自身が出している「マルチツールカバーM」はペグやペグハンマーの収納にちょうどよいサイズで、同じ100均で収納までそろえられます。専用ケースがなければ、厚手の布袋やペットボトルホルダー、工具用の小袋でも代用可能です。ポイントは、尖った先端をまとめて一方向に向け、布で保護すること。ペグを色分けして長さごとに分けておくと、現地で必要な長さをすぐ取り出せます。収納まで含めて100均で完結できるのは、セリアでペグをそろえる隠れたメリットです。ペグ周辺のキャンプ用品もまとめて100均でそろえたい人は、こちらも参考になります。

100均ペグの購入前によくある質問
店頭やSNSでよく挙がる疑問を、Q&A形式でまとめました。買う前のちょっとした不安は、ここで解消しておきましょう。
テント1張りにペグは何本必要?
鍛造ペグと何が違う?
鍛造ペグは、鋼を高い圧力で叩いて成型した非常に硬いペグで、石混じりの硬い地面でも先端がつぶれにくく、フックも一体成型で頑丈です。そのぶん1本400〜600円ほどと高価で、重量もあります。対してセリアのソリッドペグは、価格を抑えるためシンプルな構造で、硬度や耐久性では鍛造ペグに及びません。違いを一言でまとめると、「鍛造=硬い地面でも安心の本格派」「セリア=柔らかい地面で十分なコスパ派」です。どちらが上ということではなく、使う地面と頻度で選ぶもの。年に数回・芝生中心ならセリアで十分、ハードに通うなら鍛造、と考えればミスマッチを防げます。
売り場はどこ?プラペグやアルミペグもある?
セリアのペグは、店舗のアウトドア・レジャー用品コーナーに置かれていることがほとんどです。取り扱いは大型店舗のほうが充実しており、小型店では置いていないこともあります。見つからないときは、キャンプ用品の品揃えが厚い店舗を探すのが近道です。素材については、100均全体で見ると鉄のほかにアルミやプラスチックのペグもあります。プラペグは軽く柔らかい地面向きですが強度は低め、アルミのYペグ(コールマンなどのジュラルミンYペグが代表)は軽量でホールド力が高く石混じりに強いものの、100均のアルミは曲がりやすい点に注意が必要です。用途に合わせて素材を選び分けましょう。
まとめ:110円ペグは「地面と用途を選べば」頼れる相棒
セリアのペグ、とくに「スチール製ソリッドペグ20cm」は、1本110円とは思えない実力を持つコスパギアです。打面が大きくて打ち込みやすく、鉄製で固定力もあり、カラーも選べる。ソロ〜中型テントを芝生や土のサイトで張るなら、これだけで設営のスタートラインに立てます。一方で、20cmという長さゆえに大型テントやタープには力不足で、フックが溶接構造のため強い負荷には弱いという弱点もあります。大切なのは、この得意・不得意を理解して「地面と用途で使い分ける」ことです。
- セリアの主力は「スチール製ソリッドペグ20cm」110円、カラーも豊富
- 打ちやすく固定力もあるが、フック溶接と20cmの長さが弱点
- タープ・大型テント・風上は30cm以上の長いペグに任せる
- ダイソーは長さの幅が広く、30cmまで100均でそろう
- 石混じりの硬い地面では先端がつぶれやすく鍛造ペグが安心
- 柔らかい地面は本数とダブルペグで固定力を稼ぐ
- 鉄製なので乾燥・錆対策をすれば長く使える
最初の一歩としておすすめなのは、まずセリアのソリッドペグを予備込みで15本ほど買い、芝生のキャンプ場で設営に慣れること。そこで「もっと長いペグが要る」「硬い地面で困った」と感じたら、その箇所だけ鍛造ペグへアップグレードすればいい。110円から始めて、必要なところに必要なぶんだけお金をかける——これが、ペグ選びで失敗しない一番賢い順番です。各商品の最新の価格・仕様は、購入前にセリア公式サイトやダイソー公式サイトでご確認ください。
※掲載の価格・仕様・在庫状況は変動します。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
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